「滝沢歌舞伎 ZERO 2021」が4月8日(木)に初日を迎えるにあたり、マスコミ向けの公開稽古と会見が7日、東京・新橋演舞場で行われた。
本作品は、2006年に滝沢秀明氏主演の「滝沢演舞城」として誕生し、2019年には「滝沢歌舞伎 ZERO」とタイトルを変え、主演が滝沢氏からSnow Manへとバトンタッチ。
昨年は滝沢氏監督のもと、映画化もされ、興行収入20億円を超す大ヒットを記録した。
2年ぶりとなるホームグラウンド・新橋演舞場での公演は、第一部は“滝沢歌舞伎名物”ともいえる腹筋太鼓や生化粧など、パワフルで艶やかな演目を披露。
第二部は江戸の町で活躍する「鼠小僧」にまつわる物語を、Snow Manのほか、進境著しい後輩グループ・IMPACTorsがコミカルに上演。一時たりとも見逃せない痛快なステージングを展開した。
公開稽古終了後には会見が行われ、本番さながらの熱演をみせたばかりのSnow Manが初日への意気込みを語った。
登壇した岩本照は「この状況下、スタッフの皆さんが僕たちを支えてくださって、初日を迎えられることを楽しみにしています。実際にお客さんが入った客席を見るのは、僕の想像を遥かに超えるぐらい鳥肌モノじゃないかな」と興奮気味にコメント。
リポーターから、「クライマックスで“ウルウル”していたのでは?」と問われたラウールは「やめてくださいよ」と照れまくり、「でも、“キワキワ”でした。久しぶりに舞台に立つことも、報道陣の皆さんがカメラを構えてくださっていることも、とにかくうれしい」と有人の客席を見渡した。
「滝沢歌舞伎」といえば、大量に舞い散る桜の花びらやそれをイメージした衣装のピンクが作品のイメージカラーとして定着していたが、この日のオープニングでは300万枚の青桜が宙から舞い、さらに、Snow Manも青い衣装で登場。
その意図を問われると、岩本が「最前線で戦ってくださっている医療従事者の皆様へ感謝とエールの思いを込めまして、昨年公開された映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』から青へと変えました」と説明。
深澤辰哉は「僕たちも気が引き締まるとういうか、新鮮な気持ちになれます」と心境の変化を明かした。
そして、リポーターが「それぞれお気に入りのシーンをあげてほしい」とリクエストすると、Snow Manは「どこがよかったですか?」と逆質問。
リポーターの「宮舘(涼太)さんのキューブフライングに驚いた」との声に、宮舘本人は「お目が高いですね」とうれしさを隠しきれない様子で、「劇場に入るまでは2時間ぐらいしか練習時間がとれなかったんですけど、劇場入りしてから毎朝必ずキューブの練習をしているので、日々パフォーマンスのレベルが上がっていけば」と公演中の成長に期待を寄せた。
さらに、阿部亮平は「僕と佐久間(大介)は今年も女形に挑戦しまして、客席の皆様をウットリさせることができればいいなと思いながら舞わせていただいております」と報告。
そして、そんな阿部、佐久間と共に日本舞踊を披露する目黒蓮が「2人の女形がすごくキレイなので、気持ちをしっかりのせてお芝居できていますし、楽しいです」と発言すると、メンバーから「ぶっちゃけ、めめ(目黒)はどっちがタイプ?」と質問が。
佐久間が衣装をはだけてセクシーさを猛アピールするも、目黒は「どっちもキレイですけど、もちろん阿部ちゃん」と、女形対決は阿部に軍配が上がった。
それぞれが作品の見どころを説明していると、突如ラウールが「僕は深澤くんの注目ポイントを見つけました」と切り出し、「歌舞伎メイクをした後にすぐ落として、ダンスをするシーンがあるんですけど、深澤くんはぜんぜんメイクが落ちてないんですよ。緑の顔のまま、踊っているんです(笑)」と発言。
最年少メンバーのいきなりの暴露話に、深澤は「ラウールのメイクはスッと落ちるのに、僕は『フンッ!ウワーッ!』と力を入れないと落ちない。10代と20代じゃ肌質が違うんです」と複雑な表情で嘆いた。
最後に公演を楽しみにしているファンへのメッセージを促された岩本は、「デビューしてから一発目の舞台がこの『滝沢歌舞伎 ZERO』でありがたい」と感謝し、「舞台はお客様がいて始まるものなので、一公演一公演大切に。こんなご時世ですが、笑顔の輪をたくさん広げていけるように皆一丸となって、一歩ずつ進んでいきたい」と気合いをにじませていた。
「滝沢歌舞伎ZERO2021」最新情報は公式サイトまで