4月10日(土)よりスタートする、大地真央主演のフジテレビ系オトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』。
毒舌全開の“アラ還”名古屋マダム・中島ハルコ(大地)が、東京と愛知を舞台に、弱小出版社のライターとして働くアラフォー“ダメンズ女子”菊池いづみ(松本まりか)をはじめ、出会う人々の悩み、世の中の不正などをぶった斬る痛快エンターテインメントだ。
原作は、林真理子の「最高のオバハン」シリーズ。人気漫画家・東村アキコが原作に惚れ込み、「ハイパーミディ 中島ハルコ」としてコミック化もされた超人気作を、脚本家の西荻弓絵が大胆にアレンジし、ドラマ版ならではのぶっ飛んだハルコを誕生させた。
辛辣でド直球、でもなぜかストンと胸に落ちるハルコの言葉に、「今の世の中に、ハルコのような人がいたらいいな。私も出会いたい」と絶賛する大地に、ハルコの人物像、本作の魅力、撮影エピソードや、美の秘訣を聞いた。
<大地真央 インタビュー>
ハルコは、ズバズバものを言って、バサバサと切っていくパワフルな女性
──本作のオファーが来た時は、どのようなお気持ちでしたか?
びっくりしました。でも、うれしかったですね。たまたま、こういうおもしろい本があって、私がやったらおもしろいんじゃないのか、と勧められて原作を読んだんです。
「え?私?」と思いながら読んでみたら、とにかくおもしろくて、どんどん読み進めてしまったという感じでしたね。それで、やってみたいと思いました。
──大地さんから見た中島ハルコは、どういう女性ですか?
とにかくズバズバとものを言って、バサバサと切っていく。常に上から目線でパワフルです。いつも怒っているというか、大声を張り上げて啖呵(たんか)を切ったりするシーンもあるのですが、正義感があって、忖度しないハルコに、周りのみなさんが怒られたくて集まってくるという感じですね(笑)。ハルコさんだったらどういうふうに考えるか、ちょっと聞いてみたいと思うのではないでしょうか。
──すでに収録は終わっているそうですが、ハルコを演じた感想をお願いします。
ドラマでは、ハルコが美容外科医という設定に変わっていて、脚本の西荻さんが新たに描かれているところもありますので、原作とまるで違っているわけではないですけれども、ドラマ版ならではのハルコになっていると思います。
ハルコは、多趣味というか多才というか、何でもできてしまうスーパーウーマンなので、いろいろなことをやらせていただきました。もう、七変化どころではなく十何変化(笑)。
たとえば、占い師になったり、レーシングスーツを着てレーシングカーに乗ったり、剣道をしたり。路上ライブのシーンでは、名古屋最大の繁華街、栄にある「オアシス21」というところで歌いました。ちょっと恥ずかしい気持ちもありましたが、歌うのは楽しかったです。ライブシーンは、第2話で登場しますので、ぜひご注目ください。
2億5000万円超!世界に一つのジュエリーをフランスからお取り寄せ
──ハルコさんは衣装もとてもゴージャスですね。
一番びっくりしたのは、2億5000万円超のショーメのネックレス。世界に一つしかないもので、今回のためにフランスからお借りしたそうです。本当にすばらしいジュエリーでした。つける時も、はずす時も、私はただじっとしているだけでしたが、緊張しました(笑)。
そのネックレスを付けている写真がポスターになっています。ドラマでは、第1話のホテルのパーティシーンで登場します。じっくりご覧ください。
──ハルコさんの魅力はどんなところだと思いますか?
ハルコは、名古屋のお嬢様で、バツ2。でも、そこから勉強をし直して美容外科医になってと、とにかく前向きなんです。絵も描きますし、外科医ですから手術もします。何でもやってしまうから、人に対しても「なんでできないの?なんでそんなことで悩んでいるの?」と思ってしまうところがあるんです。
だから、人に対してなかなか言えないことまで言ってしまうのでしょうね。でも、今の世の中にこういう人がいたらいいなと思いますし、私も出会いたいですね。確かに、ズバズバ言われたら傷つくかもしれないけれど、こんな人が実際にいてくれたら楽しいだろうし、前向きになれて元気をもらえると思います。
──毒舌だけど的を射たハルコの言葉は、気持ちがスカッとします。印象に残ったセリフはありますか?
「私の持論はね、くよくよ悩むのは時間の無駄。すなわち、本来稼げるはずのお金の無駄なのよ!」(第3話)というセリフがありますが、これはまさにハルコさんらしいなと思いました。
私自身は、時間の無駄だとは思わないですけれども、悩むより自答自問するタイプ。ネガティブな言葉は心の中で言って、ポジティブな言葉を声に出して言うようにしています。そうすると、「私、何やってるの?バカみたい」って思えてきて、笑って自然と元気になっています(笑)。
松本まりかと恋バナで女子トーク!
──悩める女性として、松本まりかさん演じる菊池いづみが登場します。松本さんと共演されていかがでしたか?
独特の雰囲気をもっていて、とってもかわいらしい方でした。おいしいお店とか、ちょこっと恋バナも聞きました。これ以上は、言えませんけど(笑)。何しろタイトなスケジュールだったので、ちょっとしかお話できませんでしたが、女子トークしましたよ。
──本作は、コメディ要素が多い作品です。(大地が出演し)「そこに愛はあるんか?」のセリフでおなじみのCMシリーズも話題ですが、コメディ作品はお好きですか?
好きですね。どんな二枚目の役でも、ちょっとしたところでクスッと笑えるところを宝塚時代から作ってやってきました。
コメディは、お客様が笑えるかどうかであって、例えば、一生懸命な姿が、他人からするとおかしく見えるというのも笑いの一つだと思うのです。ウケようというより、その設定、役柄を大真面目にやることで、お客さまに笑っていただく、というところを目指しています。
ハルコさんも大真面目なんです。だからこそ、笑ってしまうのではないでしょうか。品のいい笑いというのでしょうか(笑)。
美の秘訣は「食べ力(りき)」
──ところで、大地さんはずっと変わらずお美しいですが、どのようにその美貌を保たれているのですか。
そんなことないです。宝塚をやめて、もう36年ですから(笑)。ただ、私のルーティーンをお話すると、朝起きたらまず口の前側から喉の奥まで、しっかりと丁寧にうがいをして、その後、ペットボトルのお水を1本飲みます。お天気のいい日の朝は、テラスで軽くストレッチをしたり、日光に手や顔をかざしたりして、ちょっと太陽を浴びます。
朝食は、毎朝自分で作ります。季節のフルーツと野菜のスムージーに目玉焼き。目玉焼きは、ケチャップとアマニオイルで目玉焼きアートを描いて、インスタにアップしています(笑)。
そして、日によって玄米パンか米粉パンと一緒に、ブラックコーヒーを飲みます。スムージーの材料は、できるだけオーガニックのものを。
夜は、あまり炭水化物は摂らないですね。とはいえ、外食もしますから、その時は絶対に食べないということはなく、臨機応変においしくいただきます。
私は、「食べ力(りき)」と言っているのですが、口に入れるものは大事で、良質なものを食べることがエネルギーになると思っています。添加物が入っているようなものはもともと好きではないので、できるだけ体にやさしいものを選ぶように心がけています。
──ほか、美容のために実践していることはありますか?
お風呂では、手で体を洗います。そして、絶対に湯船に浸かります。湯船の中では、簡単なストレッチや肩ほぐしをします。お風呂上がりにストレッチされる方は多いと思いますが、私はお風呂の中と寝る前に軽いストレッチをしますね。
──最後に、視聴者へメッセージをお願いします。
笑えて、ちょっとホロッとするところもあって、なるほどと教えられることもあるドラマです。土曜の夜、いろいろな角度から楽しんでいただいて、月曜日からまたがんばろうと思っていただけるとうれしいです。ぜひご覧ください。
撮影:今井裕治
衣装:マックスマーラ サバース
スタイリスト:江島モモ ヘアメイク:猪狩友介