女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『NONSTOP!』の金曜恒例コーナー「NONSTOP!サミット」。

4月16日(金)の放送では、「親の価値観に縛られる娘」「新年度・人間関係の悩み」というテーマについて、MCの設楽統と三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋、カンニング竹山、熊田曜子、婦人公論元編集長の三木哲男が話し合った。

「親の価値観に縛られる娘」というテーマにまず登場したのは、「フリルなどがついたかわいらしい服はみっともないと母から言われて育ち、大人になった今でもチャレンジできない」(20代女性)、「母から節約や無駄遣いについて言われ続けて、自分の楽しみのためにお金を使うことができない」(30代女性)というお悩みだ。

どちらの悩みも「わかる」と同意した千秋は、母の影響を受けて育った今の自分を、自分自身は受け入れているが、それを受け入れられない人にとっては厳しいだろうと推測。三木は、「特にお金に関する価値観は親から学ぶことが多い分、結婚後にイザコザの材料になる」と分析した。

「公立に進学したかったのに、親に言われて中学受験をして女子大に進んだことを今でも恨んでいる妻。恵まれていると思うのだが…」という30代男性のエピソードでは、視聴者の意見を募る「せきらら投票」で「進路に関して親の価値観に逆らえず、今もモヤモヤする気持ちを理解できるか?」と問いかけた。

シングルマザーの母親から「手に職がないとダメだ」と言われ、商業高校で簿記の資格を取り、親に言われるままに看護学校に入ったという熊田は、「芸能の仕事をしたいと言って親と対立したが、その時に(自分のやりたいことを)やっておいてよかった」と熱弁。

一方、三上アナは「夢も目標もなかった自分を心配して、親はいい大学に入れば損はないと言ってくれた」と、親に従ったから不幸になるわけではないケースもあると語った。

「せきらら投票」の結果は「理解できる=67%」「理解できない=33%」となり、番組公式SNSにも「親の価値観は呪い」「親は良かれと思って言っているから、逆らえない」「押しつけとアドバイスは紙一重」など、多くの声が寄せられた。

親に自分の意思を言えなかった人の思いや、親に反発して自分の道を選んだ人のエピソードも紹介された。親子関係専門心理カウンセラーの三浦久美子氏によると、親は子の反発を「自分への攻撃」と感じて頑なになり、また「未知のモノへの恐怖」から進路を押し付けてしまうケースが多いそうだ。

親から価値観を押し付けられた時は、「物理的距離を置く」「心理的距離を置く」ことで「自分が囚われていることから逃れる」ことが大切だと三浦氏は語ったが、熊田は「母親がポロッと言ったひと言は意外に重い」と、距離を置いても後遺症は残ることを指摘。SNSにも「身近な関係だからこそ難しい」などの意見が届いた。

愚痴で信頼関係を築こうとする人にはモヤモヤするけれど…人間の会話は愚痴が9割!?

「新年度・人間関係の悩み」というテーマでは、「部署が異動になったが、新しく出会った人と会話が続けられない」という20代女性のお悩みが紹介された。

竹山は「相手のことを全然知らなくても、好きだと思って話しかけることが大切」とアドバイス。「世界最高の話し方」を執筆した岡本純子氏によると、「導入質問」「聞き返し質問(相手の言ったことを疑問調でそのまま繰り返す)」「フォローアップ質問(少し深堀りする)」「ギアチェンジ質問(話のトピックを少し変える)」の4つの質問を覚えると、会話が途切れないという。

千秋は「相手の言ったことを繰り返している間に、次の質問を考えるという手は使える!」と頷いたが、熊田は「お子さんは?など相手を選ぶ質問も多い」と、導入質問で相手と自分の共通の話題を探すことの難しさを指摘した。

「娘の幼稚園入園で新しくできたママ友が、他のママ友の愚痴で信頼関係を築こうとすることにモヤモヤする」という30代女性のエピソードでは、「せきらら投票」でそんなママ友に「モヤモヤするか?」を調査した。

熊田は「自分の家庭の愚痴ならいいけれど、他人の家庭のことまで話すような人は要注意認定」とキッパリ。投票の結果も、「モヤモヤする=81%」「モヤモヤしない=19%」となった。

しかし千秋は、「悪口はよくないけど、いいことしか言わない人も信用できない」と苦笑し、三木も「会話の9割は愚痴」と「モヤモヤしない派」の思いを代弁。SNSには「人間関係は広く浅くが理想」「ママ友には余計なことは言うべからず」などの意見が集まった。