4月27日(火)、映画「キャラクター」の完成報告会が行われ、菅田将暉、Fukase、高畑充希、中村獅童、小栗旬、永井聡監督、原案・脚本を担当した長崎尚志が登壇した。
「もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら?しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったら」。本作は、そんなアイデアを基軸に、登場人物それぞれが幾重にも交錯し、運命を翻弄されていく物語を描いたダークエンターテインメント。
売れない漫画家・山城を菅田が、殺人鬼・両角を本作が俳優デビュー作となるSEKAI NO OWARIのFukaseが演じる。
菅田は登壇早々「皆さんお元気でしょうか?僕は何とか元気でやっています!」と呼びかけ。一方、Fukaseは、「すごく緊張していたのですが、キャスト、スタッフの皆さんがやりやすいように気を使っていただいて完成に至りました。この場でお礼を言いたいと思います。ありがとうございます」と、緊張気味に挨拶を。
今回、初めて芝居で共演したFukaseについて聞かれた菅田は、「Fukaseさんと話していてハッとしたことがあったんです。役作りのために、プライベートでスーパーの包丁売り場に行って、セリフを練習してたって言うんですよ」と明かした。
Fukaseは「もし警備員に捕まったら『映画のセリフを練習していました』って言い訳をしなきゃいけないから、そうすると変な形でプロモーションすることになるので、1度鮮魚売り場に行って、また包丁売り場に戻って…ということを繰り返していました(笑)」とその詳細を説明。
真面目すぎる役作りに、菅田は「忘れていたことだなと思いました」と改めて感心していた。
Fukaseは、初めて菅田と対面してセリフを交わす時にかなり緊張したそう。「最初の本読みで、初めてセリフを言った時に体が震えちゃって。その震えを隠すために『この部屋寒くないですか?』って言ったけど、誰も聞いていなくて(笑)。温かくもしてもらえないままセリフを言ってました…」と振り返り、会場の笑いを誘った。
さらに、撮影現場での会話にもかなり気を使っていたというFukase。「例えば『昨日何食べました?』みたいな、どうでもいい話をして『僕たち、そういう間柄の役じゃないですよね?』って言われたら、もう立ち直れないし、この映画に参加できないと思って(笑)」と、初めての芝居だからこそ共演者との距離感に悩んでいたという。
しかし最終的に「スタッフさんに話しかけていいのか聞いてもらって、ようやく話せた」と告白。菅田は「僕は拒否していたわけでもないんですけど、そういう現場もありますもんね」と、にこやかにコメントしていた。
そして、Fukaseに「お芝居の経験は音楽に生きることもありますか?」という質問が。すると、「菅田くんが本番前に呼吸が変わることを知って。呼吸で感情を作っているのかなと思ったんです。それから僕も歌う5秒、6秒前に呼吸を変えるようにしたら、すごく評判がいいです(笑)」と、笑いを交えながら語り、さらなる爆笑を呼んでいた。
映画「キャラクター」は、6月11日(金)よりロードショー。
©2021 映画「キャラクター」製作委員会
配給:東宝
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