うっぜーーーーーーーーー!!!
どうしてこんなにもリアクションでかくて、テンション高くって、騒々しくって、要領も悪くって、痛々しくって…、ってつまり、視聴中、ずっと「うっぜーーーーーーーーー!!!」って連発してるヒロインだっていうのに、どうしてこんなにも愛らしいの!?だからその名前なの!?あいこ!!「うっぜー!!!」は「うっぜー!!!」でも、その後、絶対、(笑)が付くんだよね!ちゃーんと笑えるの!!素晴らしすぎる!吉岡里帆!!!(勢いで呼び捨てにしちゃった)
僕、正直、吉岡里帆さんって、これまで見てきたドラマのキャラクターも相まって、小悪魔的か、まぶしすぎる元気っ娘か、超絶頑張り屋さんか…のいずれかで、うん…、ちょっと、ちょっと、うん…、その…、本当の、魅力に?気付けずに、いたよ。だからね、今回のヒロイン、天才漫画家に振り回されちゃうヒロインって、かなりデンジャラス、うっぜーーーー!!(見てらんない)ってなるに違いない、絶対そうに違いない!もうどうしよう!!って思ってた!!なのに、もう、吉岡里帆、素晴らしすぎる!!(再度呼び捨て)
だってだって、目の前に現れた漫画家に謎に雇われるという唐突さ、自らの疑似恋愛を報告しなければならないという変態性、そしてそれが報酬100万という非現実と、どう考えたっておかしい、普通に生きている人間であれば異常としか思えない、異常すぎてその入口にすら立とうともしない設定のオンパレードだっていうのに、なぜでしょう?…吉岡里帆さんが演じると、さもありなん、あんたならやりかねない!とか言って、うなずきしかないのはなぜでしょう?これまで見てきた視聴者の皆さんもきっとそうでしょう?上記それらのシチュエーションを自分に置き換えてみてくださいよ。
いくら雇い主が漫画家なわけがないガタイのナイスガイ…鈴木亮平さん演じる刈部だったとしても、あんな条件飲もうだなんて思います?特に3つ目の条件“報酬100万”って部分が、刈部のガタイと重なり合ったとき…、なんだか妙に、生々しくなってきて、怖ろしくなってきません?(意味不明)そして何より、あんなありえない条件を飲もうモノなら、いくらドラマとはいえ、ヒロイン、ありえねーーー!!!ってなるじゃないですか?だけど、そんな気に全くさせない、吉岡里帆さんが演じるあいこからはそんな邪念、一切感じさせない!!ってなんちゅうヒロイン!!で、あの3つの条件は、だからこそのドラマチック!ではあるんだけど、それを成立させるためには、どうしてもそこにハマって然るべきヒロインが必要だからね…。それを、見事に、吉岡里帆さんが演じてる…。
って、そんなことを、どうした、急にって、もう4話だっていうのに、なぜ、わかりきってる話を今更?ってお思いでしょう?だけどね、それはね、第3話のラスト、主人公とヒロインが“ひょん”なことから、一つ屋根の下で、暮らすことになった…withレンくん(岩田琉聖)…ってこの、そういう気さらさらないですよ?ヅラしてるのに一つ屋根の下(ハート)設定こそ、ラブコメの王道っすよね!!…そのことで、あいこの、うっぜーーーーーーーーー!!!(笑)が、冒頭の、3人との朝食(先週、朝食はみんなで食べるって約束したもんね!レンくん!!涙)から炸裂しまくるからなんです!!もうこのシーンから、あいこってこんなにうざかったっけ?こんなにうざかったっけ???ってなるに違いない、だけどちゃんと(笑)がつく、おかしすぎるもんだから、お見逃しなく!!
で、今週はと言うと、“格差レンアイ”がテーマで、“社会的地位のある男前の独身貴族とレンアイしろ!”がミッション…。…ん?え?おかしくね?前回の引っ張り…、あんなに大興奮だった前回の引っ張り…、恋愛ドラマにおける重要ポジションで、いわゆる噛ませ犬的存在の、二階堂を演じる(眞栄田)郷敦との…“友情から恋愛に変わる過程”のミッションは!?おい、俺たちの郷敦エピソードは!?ってなってる視聴者の皆さん。これはね…、見てのお楽しみ。もうね、いじらしいぐらいに、じらしてきて、その“じらし”が、二階堂=郷敦の表情とリンクしまくって、なんとも言えない気持ちになります…うん、その時を待つ!!(よくわからない展望)
そして、今回はね…、これまでハイテンションだけで切り抜けてきた自分に、心底反省しましたよ…。だってね、ここまでの『レンアイ漫画家』で学んだこと、それは…、絵にかいたような好青年・早瀬(竜星涼)との出会いもあれば、どっからどうみても“やりおる男(つまりはプレイボーイ!)” 大倉先生(稲葉友)との出会いもある(って前回の大倉先生のインスタ的なもので発覚した自我発露シーンと、妙にリアリティある風貌のカノジョ登場シーンには爆笑だったよね…あの辺の作りこみ、キャスティング、天才的だったよね…)それは、入り口が“疑似”の“レンアイ”には、光(=好青年)もあれば影(=やりおる)があるってこと…。
その影っていうのが、ああいう“やりおる男”レベルの、笑って受け流せるもの、それぐらいにしか想定してなかったんだけど、今回のエピソードがさ…。最初からかなり怪しい空気ではあるし、結末も想像してる範囲は範囲…だったんだけど、なんだか結構ショックでさ…。前半あまりにも、あいこに「うぜーーー!!!」ってなってた分、ちょっとかわいそうになっちゃうんです。いくら自業自得とは言え、あいこのあのテンションを、自分もはやし立ててしまったような気がして、ちょっと、反省しちゃったんですよ…。って一体どんな話やねんってことですが、それはこうご期待!
で、今回、刈部のツンデレの“デレ”炸裂しまくりなのと、前半に漫画家であるはずがないガタイ=鋼ボディを披露したと思ったら、それはなんと後半に待ち受ける刈部の、最上級の“デレ”の伏線でした…鋼ボディは決して『医龍』の系譜ではなく(そらそうだよ)、そのためにあったんだってわかる仕組み…。でもって、向後さん(片岡愛之助)は何を心配しているのか?可憐(木南晴夏)はなぜ刈部と対面したいのか?レンくんとの疑似家族部分も相当いい感じになってきたし、最後、不穏な“引き”まで用意されてるし…。そして、次回予告のゲスト!!超ゴージャス!!!!楽しみすぎる!!
text by 大石庸平(テレビ視聴しつ 室長)