5月1日(土)23時40分より、大地真央主演、オトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』第4話が放送される。

本作は、林真理子原作の還暦名古屋嬢による痛快活劇。名古屋出身の毒舌スーパーレディ・中島ハルコ(大地真央)が、ひょんなことから知り合ったダメンズとの“10年もの”の不倫に悩む38歳の独身女子・菊池いづみ(松本まりか)を振り回しながら、東京と愛知を舞台に、世の中の悩みをぶった斬っていく痛快ストーリー。

SNSでは、ハルコの毒舌に「ハルコさんの言葉がグサグサ刺さる」「毒舌だけど真理すぎ」と共感する人や、「毎回声出して笑える」と笑えるスッキリ感にハマる人が続出している。

また、本作は、ハルコが部下のイケメンを両脇に従えていることから「令和のスーパーセレブな水戸黄門」とも言われている。

今回は、“ハルコの助さん、格さん”ことハルコクリニックの事務長・大谷役の合田雅吏と、秘書・若杉役の蕨野友也に注目。合田は、本家『水戸黄門』(TBS)で5代目格さんを演じていた(※)…そんな不思議なご縁も!?ハルコを支える2人に、話を聞いた。

(※)『水戸黄門』渥美格之進役(2003~2010年/TBS)

<合田雅吏 コメント>

左から)中島ハルコ(大地真央)、大谷将(合田雅吏)

――合田さん演じる、事務長・大谷は、どんな役どころですか?

大谷は、ハルコ先生のお守り役。爺やとかナイト(騎士)みたいな感覚なんです。というのも2人いるので、若さや動きは若杉(蕨野)に任せて、自分は横で見守っている守護天使みたいな(笑)。

実際、ハルコ先生はご老公的な立場にいますが、もっと突っ走っていて突き抜けている。自分はとにかく善悪や好き嫌いと関係なく、ハルコ先生が言ったものを100%信じて守ろう、それだけはブレないようにしようと思っていました。

また、愛知・三河地方出身の大谷が話す三河弁は、事前に方言指導の方がセリフを録音したものをいただいて練習したのですが、今までいろいろやった方言の中で一番難しかったですね。

三河弁の特徴は「じゃんだらりん」と言って、語尾が「何とかじゃん」「何とかだら」となったり、「来なよ」というのを「こりんこりん」と言うんですけど、残念なことに自分が三河弁を使う時はハルコ先生の尾張弁とのやりとりがほとんどなので、敬語だと「じゃんだらりん」は出にくくて。

あとは地名など単語のイントネーションで違いを出すんですけど、例えば「岡崎」が標準語で「お“か”ざき」と「か」が上がるんですけど、三河弁だと全部をベタっと平坦に読む。セリフで感情を乗せた時に単語だけを平坦に言うのはかなり難しくて最初は苦労しましたが、その後、蒲郡に2週間以上滞在するロケ中、ホテルの従業員とか現地の方の会話からコッテコテの三河弁が聞こえてきて(笑)。この現地学習がすごく参考になって、すっかり大丈夫になりましたね。

――現場のエピソードで印象に残ったことはありますか?

ハルコ先生の自宅という設定の部屋が、とにかくすごいんです!30階建てのタワーマンションの29階とかで、名古屋市内が一望できて、噂によると家賃が月160~170万円とか。

自分は、とにかくあの部屋のシーンが好きなんです。社長の自宅なのに何故かいつも若杉と自分(大谷)が何の違和感もなくいるっていう(笑)。その部屋で料理するシーンが何度か台本にあったので、監督に「エプロンをしたい」と話したら監督も同じことを思っていたようで、結構可愛らしいエプロンを4種類も持つことに。

たぶん、そのエプロンは常備されているな、なんて想像したら面白くて…ぜひチェックしてみてください。

左から)大谷将(合田雅吏)、中島ハルコ(大地真央)、菊池いづみ(松本まりか)、若杉慎之介(蕨野友也)

――視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

とにかく作品のパワーがすごいので、見ると元気になれます。王道のコメディで「これはないだろう!」って思うところもあるんですけど(笑)、そこも超越しちゃって、ほろっとできて、笑えるドラマ。

ハルコ先生を演じた大地真央さんという女優の引き出しの多さ、深さ、パワーの結晶をぜひ見ていただきたいですし、そこに少しだけ大谷という、爺やでありナイトである自分がスパイスとして、かっこいいハルコ先生を引き立てられていたらと思います。

何よりハルコ先生を真ん中にした大谷・若杉っていう3ショットは、たぶんかっこいいと思うので、そこも見てもらえたらうれしいなと思います!

<蕨野友也 コメント>

――蕨野さん演じる、秘書・若杉は、どんな役どころですか?

クランクインの時に、プロデューサーさんからお手紙をいただき、「できる人」「ハルコ先生より思考が常に先に行っているキャラクターでいてほしい」というオーダーがありました。

ハルコ先生が考えていることは、すでに僕(若杉)が用意して「こういうのはどうですか?」と提示する。本当にハルコ先生を理解しているのは、若杉じゃないかと。

常に物事に対して対処する力があるのは、若杉だと考え演じています。実はそのお手紙、お守りのように、台本とカバーの間に挟んで持ち歩き、迷った時は読み返していました。

それと役柄的にコンビを組む大谷役の合田さんに関しては、愛知・蒲郡ロケ中、大浴場で裸の付き合いもしてコンビの絆がより深まった気がします。お風呂の時間は、なぜかいつも同じで、行くと必ずどっちかがいるんですよ(笑)。

左から)大谷将(合田雅吏)、若杉慎之介(蕨野友也)

――現場のエピソードで印象に残ったことはありますか?

大地さんとは初共演で、同じ事務所のまりかさん(松本)とは2度目の共演(※)なのですが、あまり話したことがなく、今回現場での距離の詰め方をどうしようかと思っていたんです。

ツートップ(大地・松本)がかなりハードなスケジュールのなか撮影されていたので、「僕なりに何かできることはないか」ということで思いついたのが、肩もみでして(笑)。

まずは、事務所の先輩ということで近づきやすかったまりかさんに肩もみを。そして、大地さんに関しては秘書という役柄から現場で自ら話しかけるのはなるべく控えていたのですが、第4話で若杉のある物語が起きるので、そこまでには良い関係性を作り、クリニックのチームワークが出せたらと思っていたんですね。

そんな時に大地さんが現場で、時々肩をストレッチされている姿を見て「お疲れですか?何か僕にできることがあれば」と話しかけるところから大地さんの肩も触らせていただくことになりました(笑)。

僕は、プロの整体師でも何でもないのですが、お2人に少しでも楽になってもらえればと思ったんですよね。

(※)初共演は、『妖怪シェアハウス』(2020年/テレビ朝日)

左から)中島ハルコ(大地真央)、菊池いづみ(松本まりか)、若杉慎之介(蕨野友也)

――視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

このご時世、世間に対して「おかしいことはおかしい!」って真っ向から言える人ってなかなかいないですよね。でも、それを言うのが中島ハルコ。

1人の人間として真っ当なことを言っている。そんなハルコ先生を視聴者の方にはたくさん見ていただき、スッキリしていただくっていう側面と、「やっぱりそうだよね」と心打たれて欲しいと思っている僕がいます。

一方、僕が演じる若杉がいろいろと考えて動いて、犯人を突き止めるという第4話に関しては、過去のトラウマで悩み苦しむ若杉の気持ちと同調するために、自分が過去に経験したことを10何年ぶりに引っ張り上げて役作りをして挑ませていただいたので、それがうまく演技に反映されていたらいいなと思っています!

第4話では、若杉のある過去が描かれ、第6話では、大谷親子にスポットが当たる。コンビとしての完成度はもちろん、それぞれの役が深まっていく。

第3話を見逃した方は、今すぐFODをチェック!

<第4話あらすじ>

学歴コンプレックスを克服した東大女子・真央(真魚)の恋人で、パン店の山口翔太(佐野和真)が、なりすましの被害に遭い大炎上。いづみ(松本まりか)に挑発され、真相解明に乗り出すハルコ(大地真央)だったが、秘書の若杉(蕨野友也)もまたネット被害に遭っていることがわかる。

さらに、ハルコの従妹・聖子(高橋ひとみ)や、イケメングルメインフルエンサーのケイスケ(河相我聞)をも巻き込んで…。