4月29日(木・祝)、映画「くれなずめ」のトーク生配信イベントが行われ、成田凌、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹、松居大悟監督が登場した。
映画「くれなずめ」は、高校時代に帰宅部でつるんでいた6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をやるべく5年ぶりに集まったことから起こる出来事を描く。
松居監督は公開延期に落ち込み…
新型コロナウィルスの影響による公開延期を受けて、急遽開催されることになった今回の生配信イベント。まずチャンネル視聴者に向けて高良が「公開延期謝罪会見を…」切り出すと「ぽいけど(笑)」と、他キャストからツッコミが入るという和やかな雰囲気でスタート。
浜野は「公開延期になったとき松居監督から泣き声の電話がかかってきて『なんでもやるよ!』と言っていたら、こうなりました(笑)。こうやってみんなで揃えてうれしいです」とコメント。
松居監督も「“公開中止”くらいの落ち込みようだったのですが、やはり“公開延期なんだな”と!今日何もなく過ごしていたら、寂しかっただろうから…。こういう機会をもらえてうれしいです」とその思いを明かした。
本来であれば公開初日だった同日。率直な今の気持ちを聞かれた松居監督は「悔しい、悔しい!です。悲しいけど、今日集まってくれてうれしいし」と複雑な感情であることを吐露。
公開延期が決まったタイミングで、本作のメールグループを通して松居監督からお知らせをした際に、「これが良い方向に転がります」「たくさんの人たちに見てもらえると思います」と、キャスト陣から言われそう。
その言葉に、松居監督は感動したことを告白したのも束の間、「最初の数通だけだったよね(笑)」と、すぐに脱線したことを高良から明かされ、笑いが起こった。
熊本の映画祭や各地で何度か一般向け試写会が行われている本作。観客から上映後の反応を聞くことも多かったそうだが、高良は「地元の友達から『今回は満点!』と言われた」と言い、松居監督も「自分の友達の話をしながらちょっと言葉に詰まる感じもあって、この作品が観た人の作品になったんだな」とその喜びを語った。
「脚本読んだ時どうでしたか?」と質問された藤原は、「ちょっと思い出しますね(笑)」と独特の間をとった後、“自身の役名である「大成」を「ひろなり」って読めなかった”と素直な感想を。その後「優しい物語だなと」「『くれなずめ』の世界の中では夕陽が沈まないな」「そういう優しい世界の映画があってもいいな」といつものいじられキャラとは打って変わった真面目な感想を語り、他キャストから「何言ってんの(笑)?」とツッコまれる一幕があった。
撮影の裏側は…緊張と“男子校ノリ”
メンバーで初顔合わせした際のエピソードも披露。最初台本を読み合わせしたが、なぜか高良が「もう一回やります?」と提案、実はそういう提案も「初めて」だったと告白。なぜ「改めて読み合わせをお願いしたのか?」と質問を受けた高良は「もうちょい、大きい声出していこうと思って」と答え、「部活だよ、それ(笑)」とツッコまれるなど、始終男子校の放課後のようなトークが繰り広げられた。
とにかく笑い声の絶えないこのトークイベント。MCから「最初からこういう空気でした?」と聞かれたキャスト陣だったが、実は、最初は緊張感があったという。しかも浜野は、成田が出演した映画「愛がなんだ」を鑑賞したばかりだったため「やば、(成田凌が)いる!」と緊張感を持っていたことを懐かしそうに思い起こした。
それぞれ印象深いシーンに関して質問を受けた際に成田は、「成人してからのカラオケのシーンかな。あの日1日がすごく大変だったのですが、(藤原)季節がずっと踊っていてくれて。テクノを流して、すごく踊ってくれてました」と回顧。
また、成田は「劇中の重要キーワード?でもある“赤フン”で踊るシーンはすごい幸せだったよね」と述べたが、それを聞いた若葉は「俺はもう“赤フン”は着たくないな(笑)」と明かした。
最後、キャスト陣からメッセージではキャストそれぞれ自身の言葉で「もう少し待ってて欲しい」と思いを吐露。
そして、主演の成田は「悔しいし、悲しいけど、本当はこうだった、ああだった、というのは人生よくある話。でも、この公開延期が良いほうに必ず転びます。いろんな思いがあるっていうのは(「くれなずめ」を)観てくれたら分かると思うし、何を言っても足りないけれど、ぜひ、安全な環境で、そして映画館でこの大切な映画を1人でも多くの方に届けたい」と語った。
映画「くれなずめ」は、近日公開。
©2020「くれなずめ」製作委員会
配給:東京テアトル
最新情報は、映画「くれなずめ」公式サイトまで。