『レンアイ漫画家』第5話完全版
刈部清一郎(鈴木亮平)の家に居候する久遠あいこ(吉岡里帆)が朝食の準備をしていると、インターフォンが鳴る。 レン(岩田琉聖)が応対しようとするが、あまりにしつこい連打に、あいこが制した。あいこは、最近1人で歩いている時に誰かにつけられているような気配を感じていたのだ。
あいこが意を決してモニターを覗くと、そこには向後達也(片岡愛之助)が立っている。安堵するあいこだったが、ストーカーを不安がっていた様子を、清一郎にバカにされてしまう。
あいこが玄関を開けると、そこには向後と共に威圧感のある女性がいた…。あいこの姉、緒方るりこ(観月ありさ)だ。るりこはあいこに会うためにアパートに行ったが取り壊されていたため、そこで出くわした早瀬剛(竜星涼)から情報を聞き出し、ここまで連れてきてもらったと言う。
リビングに通されたるりこは、いきなりあいこに清一郎と結婚する意思があるのか確認し始めた。“同じ屋根の下で同棲=結婚”という厳格な考えを持つるりこ。幼いころから母親代わりとなって面倒を見てきてくれたるりこに心配をかけまいと、あいこが返答に窮していると、向後が清一郎ともども廊下へ呼び出した。
向後は、清一郎をあいこの恋人だと思い込んでいるるりこを利用して、新たなレンアイミッションを思いついたのだ。
それは、清一郎とあいこの疑似恋愛。すべては「銀河天使」のネタのためだと言う向後の、まさかの提案に呆れる清一郎。それでも、るりこの前に戻ると、清一郎は疑似恋愛を実践しようとするが、上手く対応できるわけがない。あいこは向後にるりこを連れ出してもらい、その間に清一郎と疑似恋愛の練習をすることにした。
向後とるりこが出かけると、あいこは清一郎に恋人同士の芝居を指南。だが、清一郎には無理そう。そこで、あいこは清一郎に「銀河天使」に出てくるキャラクターになりきってみるよう提案した。
自分が作ったキャラクターならできると清一郎がキャラクターになりきると、あいこも驚くほどのカップル対応ができるように。
向後とるりこが帰ってくると、刈部邸の前に金城可憐(木南晴夏)がいた。刈部邸で“刈部まりあ” が執筆していると疑う可憐は、るりこを見て本人ではないかと向後に尋ねる。向後は否定するが、可憐の疑念は晴れない。向後がるりこと家に入ると、可憐に早瀬が話しかけ…。
リビングではるりこ相手に、清一郎とあいこの疑似恋愛が実践される。上手に話を合わせる清一郎に、向後はキャラクターになりきっていることを悟った。
学校から帰ったレンは、仲睦まじい様子の2人に驚くが、清一郎から理由を聞いて納得。だが、レンはそんな2人がお似合いだったと言う。
その夜、るりこは刈部邸に泊まることになった。夕食時に酔っ払ったるりこは、清一郎とあいこにデートでもしてこいと言い出す。るりこの前でキャラを演じ続けることが苦しくなっていた清一郎は、あいこを連れ外に連れ出した。
散歩していると、あいこはるりこの自分への思い、心配を清一郎に話す。さらに、あいこは早くるりこを安心させたいが、今回の疑似恋愛、嘘でしかないと悲しそうな顔をする。
そんなあいこを、ハグの練習だと抱き寄せる清一郎。驚くあいこだが、そのまま清一郎の腰に手を回す。そんな2人は、二階堂藤悟(眞栄田郷敦)と伊藤由奈(小西桜子)に目撃されていた…。
清一郎とあいこが家に帰ると、るりこはすでに休んでいた。あいこは、自分のベッドをるりこに占拠されていたため、リビングで寝ようとする。それを見た清一郎は、自分の仕事部屋で寝ても良いとあいこに提案。仕事をする清一郎にあいこは、純(白石隼也)のことを尋ねる。それは、清一郎が恋愛をせずにレンアイ漫画を描くのは、純のせいではないかということだった。
清一郎は純に聞くべきことだと答えるが、すでに当人はいない。あいこはレンの母親に関することではないかと続けると、清一郎は答えずに仕事に戻ってしまう。
その頃、レンは純の遺品の中にあった清一郎が女子高生を描いた絵を見ていた。
翌朝、るりこは帰宅することになり、あいこはバス停まで見送る。すると、るりこは、あいこに清一郎とは恋人同士ではないだろうと言い出した。るりこは最初から気づいていたという。謝るあいこに、るりこは清一郎には甘えられるのだろうと告げる。るりこは、人に甘えることができるあいこがうれしかったのだ。
また、るりこは“人生の相方”は見つけるものではなく、一緒にいるうちになっているものかもとあいこに言ってバスに乗った。
一方、清一郎はレンに例の女子高生の絵を見せられていた。レンはこの女子高生は、あいこではないかと清一郎に聞いて…。