『レンアイ漫画家』第6話完全版

刈部清一郎(鈴木亮平)は、久遠あいこ(吉岡里帆)を慰めるためにハグしたのだが、その瞬間を思い出しては困惑。二階堂藤悟(眞栄田郷敦)の店では、あいこもついハグの瞬間を思い浮かべていた。そのハグを目撃してしまった二階堂と伊藤由奈(小西桜子)もなんだか複雑な思いに…。

一方、レン(岩田琉聖)は父の遺品にあった女子高生の絵を清一郎に見せる。レンは清一郎が描いた女子高生があいこではないかと思ったのだ。しかし、清一郎は否定する。

あいこが店を出ようとすると、由奈が体調を崩す。あいこは心配する二階堂の様子で2人の関係に気づいた。そして、あいこは自分が店番をするので由奈を病院に連れて行くよう二階堂を促す。

店に戻った二階堂は、由奈が2、3日の入院が必要と診断されたので、その間、店の手伝いをしてほしいとあいこに頼む。あいこから話を聞いたレンは夕食を一緒に食べられないと寂しがるが、清一郎は…。

「銀河天使」の最新ネームにハグシーンが描かれているのを見て、そのリアルさに実際にあいことハグをしたのではないかと疑う向後達也(片岡愛之助)。二階堂の店を尋ねると、そこに早瀬剛(竜星涼)や金條可憐(木南晴夏)もやって来た。早瀬と可憐がいつの間にか繋がっていると知り、向後は焦る。

そんな折、出前の注文が入り、あいこが届けることになる。コーヒー1杯という奇妙な注文は、清一郎からだった。清一郎は夕食も注文。店に戻ろうとしてつまづいたあいこを、清一郎が思わず抱き止めた。

「すみません」と言うあいこに、清一郎は「ありがとう」だと言葉を正す。すると、あいこはせっかく“キュン”とするシーンなのに興醒めだと思わず口走った。あいこは、漫画のシーンだったらだと慌てて言い張る。しかし、あいこのみならず清一郎も意識してしまった様子。

その夜、清一郎の注文でデリバリーに来たのは、あいこではなく二階堂だった。二階堂は清一郎に、あいこを振り回すのはやめてほしいと言う。あいこの金がないという弱みに漬け込んで言いなりにするのは汚いと言うのだ。

清一郎は、あいこが意思でしていることだと言い返す。言いたいことがあるならあいこ本人に伝えるべきで、周りの人間を牽制するのは汚いと続ける清一郎に、二階堂は返す言葉がなかった。

店に戻った二階堂があいこと食後の乾杯をしていると、由奈から電話がかかってくる。電話に出たあいこに、由奈は二階堂が心配なのでゆっくりとは休めないと言う。由奈はあいこに自分と二階堂の邪魔をしないでほしいと告げて電話を切った。

刈部邸に帰ったあいこがリビングで飲み直していると、清一郎が出て来た。清一郎はあいこから酒を買って飲んだ途端に寝てしまう。ソファーに移して清一郎の寝顔を見つめるあいこは、思わず可愛いとつぶやき、自分の言葉に驚く。

翌日、二階堂の店で刈部邸にいるのは「銀天」の作者、“刈部まりあ”だと確信した可憐は、麻央(星乃あんな)を使ってレンに頼み、屋敷内に入ることに成功する。そして、可憐は清一郎の仕事部屋にまで足を踏み入れた。

止めに来たレンは、高校生の父親と清一郎、そして女性の3ショット写真を発見。レンが可憐を連れて庭に出ようとすると、シャワーを浴びて出て来た清一郎に見つかってしまう。自分の仕事部屋から出てこなかったかと問う清一郎に、レンは見間違えだと答えるのだが…。

一方、尊敬する“刈部まりあ”が清一郎、つまり男性と知った可憐はショックを受ける。

レンは清一郎に写真を見せる。清一郎が描いた絵と写真の女性が同じで、自分の母親ではないかと言うのだ。清一郎はレンの問いには答えず、同居のルールを破って仕事部屋に入ったことを理由に、家から出ていけと言い放つ。

あいこが客を見送っていると、途方にくれた様子のレンが来た。あいこを見て泣き出したレンに事情を聞いたあいこは、家族のケンカなんてよくあることだとレンを慰める。二階堂もレンに食事を出し、ゲームをしようとあいこと3人で楽しい雰囲気に。

言い過ぎたことを後悔する清一郎は、二階堂の店を尋ねる。しかし、ゲームで盛り上がるレンとあいこ、二階堂を見た清一郎は中には入らずに帰って行った。

二階堂は疲れて眠ってしまったレンを背負って、あいこを刈部邸まで送ってくれた。リビングにいた清一郎に、あいこはレンに出て行けと言ったのは仕事部屋に入ったからではなく、3ショット写真を見られたからではないのかと聞く。

レンの母親と関係があるのではないかと重ねるあいこに、清一郎は家族の問題だとピシャリ。他人が踏み込んで良い領域を超えているとまで突き放す清一郎に、あいこの胸は痛む。

そんな時、二階堂がレンの忘れ物を渡しに戻って来た。玄関から出てきたあいこの表情は沈んでいる。傷ついた様子のあいこを二階堂は思わず抱き寄せて、唇を重ねた。

一方、あいこにも言い過ぎたと思う清一郎はリビングに行くが姿がない。すると、電話が鳴る。留守電に伝言を入れる美波という女性の声に、清一郎は…。