5月15日(土)、「ファイナルファンタジーXIV デジタルフェスティバル 2021」が開催され、同ゲーム(以下、FFXIV)のオフィシャルアンバサダーに就任した神木隆之介が登壇した。

このイベントは、世界中のFFXIVファンが同時に参加して楽しめるもので、ステージコンテンツの無料ストリーミング配信に加え、デジタル・アクティビティやインゲームイベントも用意されている。

左から)吉田直樹氏、神木隆之介

イベント登壇後に、神木は、FFXIVプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏とともにメディアの取材に応じた。

就任した感想について、神木は「言葉に表せないくらいの気持ち。うれしいです。信じられない。趣味で遊び始めた頃の自分からすると、まさか今ここでマイクを持ってしゃべっているなんでまったく想像できなかったです。緊張していましたけれど、ユーザーの皆さんのコメントを見て、皆さんがあたたかくてうれしいな、よかったなという気持ちになれました」と、安堵の表情を見せた。

ゲームが大好きな神木だが、逆に苦手なものについて聞かれると「水です。泳げないんですよ」と回答。しんと静まる取材会場を見ると、神木は「大丈夫ですか?不安な瞬間を過ごした気がしますけど…」と焦り顔。

「息継ぎがうまくできなくて。小さい頃からお風呂にも潜れなくて、水が顔に跳ねてくることさえ恐怖で、すぐタオルで拭いていました。いまだに泳げないです。うまく泳ごうという気力がないです」と、意外な弱点を明かした。

吉田氏からきっかけを聞かれると、神木は「目に入ると痛いから、目をつぶらないといけない。そうすると99%の情報がシャットダウンされて、何も情報が入ってこないって恐怖がありました。一度、お父さんに『一回沈んでみようか』って言われて、恐怖になりました」と、幼少期の体験がトラウマになったという。「今は潜れますよ。ただ、息継ぎができない」と続けた。

撮影で水に入る際はどうしているかと尋ねられると、「やるしかないですよね。覚悟してやってるんだろうなって、見てくれたらうれしいです」と照れくさそうに笑った。

FFXIVの楽しさについて、「国とか何も関係なくゲームの世界で生きることができます。同じ敵を倒すと、みんな仲間だって思えますし、みんな同じ方向を向いて助け合って励まし合う。励まし合いの言葉がチャットで出てきたりもする。自分で選んだ戦闘スタイルも、合う合わないがはっきりしているから、楽しいですね」と、ニッコリ。

友人に勧められてFFXIVを始めたという神木だが、もし自身も友人に勧めるなら「現実ではなかなか体験できないことを体験しに行こう」と言って誘うつもりだそう。

「日常で感情が大きく動くことって、意外とそんなにないと思うんです。でも、ゲームはそれが当たり前のように体験できる。現実世界と同じ気持ちの揺れ動き方を体験できる。ユーザー同士の友情もコミュニティもあって、現実と変わらないのが素敵だなと思います」と丁寧に、かつアツく語る。

すると、吉田氏は「最高の褒め言葉!」と、うれしそうに笑みを浮かべた。

最後に、「人生にとってゲームはどのような意味を持つか」と聞かれると、「大したことは言えないですが…」と謙遜しつつ、「つながり」だと答えた神木。

「立場とか関係なくその世界で生きていて、みんな一緒なんです。仲間たちと苦労を共有して同じ話題で盛り上がったり、お互いを知ってつながって、どんどん仲間が増えていくのが、ゲーム好きな僕にとっては大きいです」と、ゲーム仲間を心から大切にしている様子を見せた。