5月29日(土)23時40分より、大地真央主演、オトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』最終話が放送される。

名古屋出身の毒舌スーパーレディ・中島ハルコ(大地)が、庶民の菊池いづみ(松本まりか)、助さん格さん的イケメン・大谷将(合田雅吏)と若杉慎之介(蕨野友也)を従え、世の悩みや不正を忖度ナシの毒舌でバッサリ斬り倒していく痛快ストーリーにハマる人が続出。SNSでは「早くもハルコ・ロス(涙)」「続編希望!」との声が挙がっている。

第7話で、愛知県幸田町を舞台にしたイベント詐欺が発覚。青柳小夜子(NANA)率いる詐欺グループを成敗するかに見えたハルコだったが、まさかの事態でイケメンシェフの沢田健介(平岡祐太)とともに監禁されることに。

両手両足を縛られ、火もはなたれ絶体絶命のピンチだが、最高のオバハンがやられたままで終わるわけがない!最終回でも、ハルコ節全開で千倍返しの逆襲が始まる――。

松本まりか クランクインのときは「満身創痍の状態だった

そんなハルコとバディを組んだ菊池いづみを演じた松本まりかのクランクアップは、愛知県額田郡幸田町でのロケ先でのこと。

早撮りで昨年末に撮影が進められていた今作。松本のロケ最終日がドラマ自体のオールアップとも重なり、現場にはその瞬間を待ち構えるそわそわとした空気が。

一足早くクランクアップを迎えた大地の代わりに座長代理として現場を引っ張り続けた松本が最後のセリフを言い終わると、スタッフの「松本まりかさん、オールアップです!」の声と共に盛大な歓声が沸き起こる。

監督から労いの言葉と共に花束を渡されると、松本は「わー!」と一度は歓喜の声を上げたものの、「どうしよう、こんなはずじゃなかったのに」と後ろを向いて涙を拭った。

30秒ほど言葉にならず涙をこらえる松本。そしてその様子をじっと見守るスタッフたち。一息つき、松本が現場への感謝を語り始めた。

松本:みなさま、本当におつかれさまでした。正直、すっっっごい楽しかったです。本当に個人的なことなんですけど…今回、体力的には極限の状態でこのドラマをやらせていただいていて、本当にもう無理なんじゃないかって思うこともあったんです。でも、この現場がすごく楽しくて、(心が)折れるってことがなかったのは、ここのスタッフさんとの時間がすごく楽しくて心地よかったからだなって本当に思います。

クランクインのときに「このドラマで今の世界の情勢を少しでも明るくしたい」とプロデューサーからお手紙をいただいて、そういう気持ちでクランクインを迎えたんですけど、実はそのとき私は満身創痍の状態で。

でも今このドラマを通して自分の心自体が変わっているというのを体感できていて、体は疲れているのに心はすごく楽しい!この作品と現場の空気に知らないうちに変えてもらっていたんだと感じました。

実はこの作品の前、笑えなくなっていた時期があったんですけど、笑えるようになったんです。このドラマを見てくれた方が私と同じように、気分が沈んでいても「何か笑えている!」ってなるような、そんなパワーがこの作品になるんじゃないかと思います。

私自身が誰よりもそれを実感しています。みなさまと一緒にできて本当に楽しかったです。ありがとうございました!

松本が涙ながらにその思いを語り終えると、約2ヵ月ほぼ毎日現場を共にしたスタッフたちから大きな拍手が沸き起こった。そして…松本は、とびきりの笑顔でその拍手に応えたのだった。