昨年フジテレビで放送された、ソーシャルディスタンスドラマ『世界は3で出来ている』が、このたび第58回(2020年度)ギャラクシー賞 テレビ部門大賞を受賞した。

『世界は3で出来ている』は、緊急事態宣言解除後、コロナ禍の状況下で“新しい生活様式”、“ソーシャルディスタンスを守った上での撮影”を考慮し、企画された。

脚本は、連続テレビ小説『スカーレット』(NHK)、『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ)の水橋文美江、監督は、2021年新春に二夜連続で放送された『教場Ⅱ』を演出した中江功が担当。主演で、唯一の出演者である林遣都が、一卵性三つ子役=一人三役を熱演し、話題となった。

昨年、フジテレビは『ゲゲゲの鬼太郎』テレビアニメ化50周年記念・第6期が特別賞を受賞。大賞受賞は、第27回(1989年度)のサントリードラマスペシャル『失われた時の流れを』以来31年ぶりのこととなる。

また今作で、プロデュース・演出を手がけた中江は、第44回(2006年度)に『Dr.コトー診療所』シリーズ制作チームで特別賞を受賞している。

『世界は3で出来ている』は、FODにて配信中。

プロデュース・演出 中江功(フジテレビ第一制作部)コメント>

まさかの大賞にただただ驚いております。第一回目の緊急事態宣言のころに勢いで作った作品です。不自由な中でも、新しいモノが作れると信じた脚本の水橋文美江さんと林遣都さんの力がすごいパワーとなって伝わったと思っております。ありがとうございます。

<あらすじ>

望月勇人(もちづき・ゆうと/林遣都)は、商事会社勤務の29歳。子供のころから明るくお調子者で、すべてノリで生きてきた。

今の会社も亡き父のコネで入ったのだが、入社してはや7年。さすがに仕事はノリやコネだけでは乗り切れず、すっかり落ちこぼれ自他ともに認めるポンコツに。

会社を辞めたいとすら思っていたところに、今回の緊急事態宣言。テレワークやオンライン会議という仕事環境が一変したこの3ヵ月で勇人はいったいどうなったか。宣言が解除されたある日、勇人を案じていた兄・泰斗と弟・三雄が勇人の元にやってくる…。