6月8日(火)23時より、フジテレビでは『7RULES(セブンルール)』が放送される。
『セブンルール』は、さまざまな分野で活躍し、その功績を築き続けている、視聴者が“今最も見たい女性”に密着。自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ…その人生観を映し出すドキュメントバラエティだ。
今回の主人公は、アニメ『鬼滅の刃』の音楽を椎名豪と共同で手掛け、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」では、主題歌「炎」をLiSAと共作した作曲家・梶浦由記。
『機動戦士ガンダムSEED』のエンディングテーマや、『魔法少女まどか☆マギカ』の劇中音楽など、アニメを中心に多くの話題作を生み出し、北野武監督「アキレスと亀」、NHK連続テレビ小説「花子とアン」など、映画やドラマの劇伴でも活躍する彼女は、今年3月「日本アカデミー賞最優秀音楽賞」を連名で受賞した。
彼女の音楽の原点は、幼少期を過ごしたドイツで、オペラ好きの父親のために弾いたピアノ伴奏。日本に帰国後もピアノを続け27歳で「See-Saw」としてメジャーデビューしたが、鳴かず飛ばずの日々だった。その頃、レコード会社からの依頼で書いたインストゥルメンタル曲が、映画監督・市川準の耳に留まり映画「東京兄妹」の劇中音楽を任された。これを機に、アニメにも活躍の場を広げた彼女は「大好きだったオペラや歌曲の世界がここで表現できる」と劇中音楽の魅力に気付いたという。
制作スタッフから絶大なる信頼を得ている、“梶浦ワールド”と呼ばれる音楽
「BGMが作品より人の耳を奪ってはいけない」と、曲作りへのこだわりを明かす。シーンに合わせて、状況説明や登場人物の感情を巧みに表現する音楽は“梶浦ワールド”と呼ばれ、「唯一無二でハリウッド映画でもやらない手法」「作品の感情部分に深く陰影を持たせてくれる」と、制作スタッフも絶大なる信頼を寄せる。オファーが絶えず、長年第一線を走り続ける彼女の音楽はどのように生み出されるのか。
今回カメラは、今秋公開予定のアニメ『劇場版 ソードアート・オンライン‐プログレッシブ‐星なき夜のアリア』の音楽制作現場に密着。約1ヵ月の制作期間に50曲近く作り上げるが、作業場やレコーディングスタジオで、一切の妥協を許さないストイックな素顔に迫る。
「音楽の発注をいただいたということは、世界でその物語に音楽をつけていいのは私だけ。こんな幸せな仕事はない」と語る彼女。唯一無二の感情を揺さぶる音楽で、映像作品に命を吹き込む作曲家・梶浦由記の7つのルールに迫る。
尾崎世界観が、アニメの劇中音楽を担当した当時の心境を語るも…
スタジオでは、「(梶浦由記に)注目していた!」というテンション爆上がりのYOUを筆頭に、『ソードアート・オンライン』に反応する、長濱ねるや青木崇高など、ワクワクしながらVTRを観る出演者たち。
アニメの劇中音楽を担当した経験を持つ尾崎世界観は当時の心境を明かすが、なぜか一斉にツッコまれ「アブねぇ…」と追い込まれる事態に。ゲストの赤江珠緒は、披露宴の新郎新婦入場曲を例に出して「BGMの力」を語るが、果たして自身の披露宴で使った気分をアゲる入場曲とは?
収録を終え、赤江は「憧れのYOUさんに『たまちゃん、たまちゃん』と呼んでいただいて幸せでした」と、スタジオでの掛け合いを堪能した様子。「レギュラーのみなさんと一緒に、リラックスした優しい雰囲気の中で、梶浦由記さんのすごさや生き方を拝見しました。アニメ音楽など、普段たくさん浴びるように聴いている曲でも、作る際にはこんなに意図をもって作られているのか…というプロの世界に触れられて、とても興味深かったです」と、番組をアピールした。