卓球元日本代表の福原愛さんが、2024年3月15日都内の日本外国特派員協会で記者会見を開き、元夫の江宏傑さんと子どもの親権をめぐる争いについて和解したことを報告しました。

午後2時すぎに、紺のパンツスーツに身をつつみ、ポニーテール姿で少し痩せた印象の福原さんが会場に登場。両弁護士も同席し、江さんは日本を離れていたため欠席となりました。

会見の冒頭で、福原さんは4分ほどにわたり、自身の言葉で声明を述べ、「この度はわたしのことで皆様にご心配やご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳なく思っております。」とした上で、「これからは江さんと協力して子供を育てていきたいと思っております。みなさまにはどうか温かく見守っていただければ幸いです。」と話しました。

【福原さんの声明全文】


みなさまこんにちは福原愛です。

本日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。

この度はわたしのことで皆様にご心配やご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳なく思っております。

江さんと和解いたしましたので、この場をお借りして皆様にご報告させていただきます。

これからは江さんと協力して子供を育てていきたいと思っております。

みなさまにはどうか温かく見守っていただければ幸いです。

今後ともよろしくお願いいたします。

会見の冒頭で声明を述べた福原さんはその後退場し、江さんからの声明が読み上げられました。

【江さんの声明全文】

みなさまこんにちは。お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。

本件についての詳しい経緯は代理人の先生に委ねますが、私からは皆様に心からの感謝を申し上げたいと思います。

日本の私に関する全ての訴訟において日本の裁判所が公正で合理的な判断を下して下さったことに感謝しています。

またここで記者会見を開かせていただいた後、皆様からたくさんの応援の声をいただきそれが大きな励みとなりました。

最後に日本の裁判所、国民のみなさまに感謝を申し上げたいです。

現在、福原さんと一緒にいる長男については、いったん江さんに引き渡され、親権はいままで通り「共同親権」、監護権は江さんが持つということです。



子どもの親権をめぐっては、2023年7月に江さんが会見を開き、2022年7月に子どもたちに会うため台湾を訪れた福原さんが長男だけを日本に連れ帰ったと主張。

その後、連絡が途絶えたとして日本の裁判所に申し立てを行った結果、福原さんに子どもを江さんに引き渡すよう命じる「保全命令」が出されたと説明していました。

福原さん江さんは、2016年9月1日、ともに出場していたリオ五輪から帰国後に結婚。

2017年10月には第1子となる長女を出産。

2019年4月に第2子となる長男が誕生しましたが、2021年7月に離婚が成立。

台湾で暮らしていた長女と長男の親権は、「共同親権」で合意していました。