来日公演プログラムはどちらも魅力的なAとBの二種類
そんな彼が率いる今回のMETオーケストラ来日公演のプログラムはAとBの二つ。
どちらもシンフォニーとオペラの両方に秀でたMETオーケストラらしく、楽器の音色を堪能できる曲とオペラの歌心を表現する曲が含まれています。
プログラムAはワーグナーの『さまよえるオランダ人』序曲や、ドビュッシー唯一のオペラ『ペレアスとメリザンド』の組曲版、そして、バルトークの最大傑作といわれるオペラ『青ひげ公の城』が演奏会形式で上演。
ハンガリー語で歌われるオペラは、青ひげ公と結婚したユディットが彼の城に到着すると、青ひげ公は自分の秘密の扉を一つ一つ開けて彼女に見せていくというもの。象徴的でダークなストーリーが観るものを魅了します。もちろん演奏は日本語字幕付きです。
出演歌手は、その圧倒的な歌唱と舞台姿の美しさで世界最高峰のメゾソプラノ、エリーナ・ガランチャさんと、METの大スター歌手、バスバリトンのクリスチャン・ヴァン・ホーンさん。
一方、プログラムBはもう少しシンフォニー寄りの選曲。ニューヨーク出身の現代作曲家ジェシー・モンゴメリーさん作曲の『すべての人のための讃歌』の日本初演に始まり、天使のような歌姫、ソプラノのリセット・オロペサさんが歌うモーツァルトのコンサート・アリアが2曲、そしてアダージェットで広く知られるマーラー交響曲5番が演奏されます。
今年2月にニューヨークで行われた彼らのマーラー第5番の演奏会は、チケットが即完売になったそう。
今回、METオーケストラの演奏会は、6月22日(土)、23日(日)に兵庫県立芸術文化センターにて、6月25日(火)~27日(木)に東京・赤坂のサントリーホールにて行われます。