野木亜紀子さんとの再タッグ、大泥棒役への意欲を語ってくれた石原さとみさん。インタビュー後半では、河合優実さん、高橋一生さん、渡部篤郎さんといった個性あふれる共演者への思いを明かしました。
石原さとみ「ラブストーリーだと思っている」あふれる“河合優実愛”
――個性豊かな共演者も話題です。演じていて楽しい、好きなシーンを教えてください。
渡部篤郎さん演じる“謎の情報屋”の乾(いぬい)との場面がすごく好きです。弥生とは初めて会ったばかりなのに、この人にはここまで見せてもいいだろうという距離感があり、素を見せられたり甘えられたりできる相手といいますか。その分、途中で乾の本音が分からなくなって、弥生がはぐらかしてしまう場面もあるのですが、そういうところも含めて、野木さんが描くキャラクターがよく出ているシーンだと思います。撮っていて楽しいです。
大物政治家の娘・小早川雅役の優実ちゃんとのシーンも大好きです。恋愛ではないのだけれど、シスターフッドのような関係性がすごくいいなと思っていて。実際に撮影してみても楽しくて、大好きなシーンになりました。
――河合さんとは初共演になります。交わした会話で印象的だったことを教えてください。
優実ちゃんとは、深い話もするし、他愛もない話もするし、家族の話もします。お互いにいろいろな扉をたくさん開けられるタイプだなと感じています。話していてすごく楽しくて、爆笑することもあります。
――どういった話で爆笑したのでしょうか?
お互いに「すぐに忘れてしまう」という話をよくしていて。2人とも、引きずらないタイプというか、一度言ったことや言われたことを、まるで初めてのように話してしまうことがあるんです。「同じこと言っちゃうかもしれないけど、そのときは言ってね」「それ、もう聞きました」みたいなやりとりを楽しんでいます。そういう軽い会話から、好きな言葉や好きな本、人生における考え方、料理の話や家族の話もします。もうラブラブですよ(笑)。
現場で私は、渡部さんとは乾とのように友達になれたらいいなという感覚なのですが、優実ちゃんに対してはちょっと違って、彼女のことを好きになればなるほど、この役が成立するという感覚があります。クランクイン前にこんなに共演者の方を調べたのも初めてでした。もうラブストーリーの相手役だと思っているぐらい、すごく好きです(笑)。
調べるほどに、完全無欠、才色兼備という言葉がぴったりな人ですが、実際に会ってみて分かることもたくさんありました。監督に「ちょっと好きすぎる」と言われましたが、愛があふれているからいいんです(笑)。彼女が輝く姿を見るたびに、私も嬉しくなる、そんな現場です。
――高橋一生さんとの共演はいかがですか?
一生さん、楽しいですよ(笑)。これまで同じ作品に何度か出演したことはあったものの、実際に話す機会はほとんどなかったので、初めてに近い形でご一緒しています。一生さんは、淡々とした調子でずっと面白いことを言う人で、ボケているわけではないのに、会話そのものが面白いんです。
――座長として「こんな自分でありたい」という思いがあったら教えてください。
正直、座長という自覚があまりなくて、さっき撮影中に初めて「あ、私、主演なんだ」と気づいたくらいです(笑)。役以外のことを考えなくて済む現場に入れているのは、脚本がしっかりしていて、監督が引っ張ってくれていて、キャストの皆さんもそれぞれの役を生きているからだと思います。信頼しきっていますし、周りにしっかり立ってくれている方々がいるので、ただ委ねて、安心させてもらっている感覚です。本当にありがたいです。
撮影:河井彩美
