『いちばんすきな花』第9話完全版
春木椿(松下洸平)の家で佐藤紅葉(神尾楓珠)は、自分が表紙のイラストを手がけた小説を椿に渡そうと声を掛けると、椿は大きなダンボール箱を開けていた。
「荷造りですか?」と紅葉が聞くと、椿はニコニコしながら箱の中を紅葉に見せてきた。
そこには、紅葉が表紙を描いた本が大量に詰まっていて、椿は全部自腹で買ったとうれしそう。
ある日、潮ゆくえ(多部未華子)は、志木美鳥(田中麗奈)と会うことになり、ファミレスで食事をしながら、美鳥が東京に戻ることになった経緯を聞かされる。
すると、美鳥は突然「こっちいるうちに、会いたい人いて」と切り出した。
美鳥が呼んだのは赤田鼓太郎(仲野太賀)。美鳥は2人が仲違いしていると思っていたが、ゆくえと赤田は揃ってカラオケに行きたがる。そんな2人を見た美鳥は安心した。
その夜、美鳥はアルバイト終わりの紅葉と会う。
紅葉は椿の家に寝袋を置いていて、週2〜3日は泊まっていることを話した。そして、塾を始めたら遊びに行っていいかと尋ねる紅葉に、美鳥は嫌だと答える。
週3日泊られるのは嫌だと言う美鳥に、紅葉は微笑んだ。
こうして美鳥は、ゆくえ、椿、深雪夜々(今田美桜)、紅葉と1人づつ、2人で会った。ゆくえたち4人それぞれは出会った当時の美鳥のことを思い出していた。そして、美鳥は北海道に戻ることになる。
その前日、美鳥は椿の家でゆくえ、夜々、紅葉を交えて5人で食事をした。仲の良い4人の雰囲気に、美鳥の思いは複雑で…。
次の日、北海道に発つ美鳥をゆくえが空港に見送りに行く。
すると、美鳥は自分は2人組が安心すると話し出す。4人はみんな好きだが、それぞれと2人でいる時間が好きだったし、2人ずつで会って、今も好きだと感じたと話す美鳥。
しかし、5人は楽しかったけど違うかもと言う。美鳥は“4人と自分1人”と感じていたのだ。
ただ、4人が出会えたと思うと、今までに自分に起こったことの全部に意味があったと思えると告げる。こうして、美鳥は去って行った。