岩井勇気さんが、佐久間宣行さんを信用できる理由を語りました。
10月15日(日)の『ボクらの時代』は、若林正恭(オードリー)さん、岩井勇気(ハライチ)さん、プロデューサー・演出家の佐久間宣行さんが登場しました。
3人は、10月19日(木)スタートの新番組、チャレンジトークバラエティ『オドオド×ハラハラ』(毎週木曜20時~/フジテレビ)で、MC、演出を務めます。
岩井勇気「捨てるはずだった野菜とかを売り物にしてくれたりする、あの感じ」
若林さんと岩井さんは『キャンパスナイトフジ』(2009年~2010年/フジテレビ)で共演していました。
若林:そのときから、今と全然変わんないよね。
岩井:変わってないと思いますね。
若林:そうそう。現場の流れとか、なんていうんだろうな…「若手だったら、こうするよね」みたいなことに、あんまり沿ってないスタンスだったよね、ずっと。
岩井:そうですね。『キャンパスナイトフジ』が、女子大生が20人くらい出ている、すごく明るい番組だったんですよね。だから、自分のカラーと真逆のとこ入れられたんで、本当にやりたくないなと思いながらやってて…。
若林:(笑)。言ってたよね、「本当にやりたくない」。
岩井:本当に、お台場行くの憂鬱で。若林さんも、そんなにハマってなかったと思うんですけど。
若林:全然、ハマってないよね。
岩井:現場の空気を壊したときとかに、尻拭いしてくれてたのが若林さんとかだったんですよね。
佐久間:現場の空気壊してたのね(笑)。
岩井:絶対、壊してました。
若林:(笑)。なんか、岩井ちゃんが治外法権みたいになってました。女子大生だから、女の子だから強く言えない、みたいなノリになったときに岩井ちゃんに振ると、忖度なしで言って…みたいな感じだったよね。
佐久間:なるほど。
岩井:そうですね。
佐久間:そう考えると、岩井はずっと変わってないまま、世間が岩井を受け入れていったというか。世間が岩井に気づいていった感じだね。だって、腐り芸人のときから変わってないもんね、今もね。
岩井さんは当時、「どうせ変われないから、このままテレビに出なくなっていくんだろう」と思っていたと告白。
続けて「売り物にしてくれたのが、佐久間さん。捨てるはずだった野菜とかを売り物にしてくれたりするじゃないですか。あの感じで、これ使えるぞって、売り物にしてくれたように思います」と振り返りました。
若林正恭「魂売ってネタやるのって、こんなに悲しいんだ」
若林さんは「今思い出すと、1回、魂を売ってるんですよ」と打ち明けました。
若林:(当時、周囲で)テレビに出てないのが、俺らくらいで。1回、魂売って。で、すぐ出られたんですよ、アメフトのリズムネタでテレビに。で、お台場で収録した帰りのゆりかもめで、アメフトのバッグを抱きしめながら帰ってたら、涙が出てきたんですよ。
岩井&佐久間:(笑)。
若林:それで「魂売ってネタやるのって、こんな悲しくなるんだ。こんなさみしいんだ」って思ったの。もう売れると思ってないから、最後はやりたいこと1年だけやって、もう辞めようと。
佐久間:だから葛藤したうえで、覚悟を決めたっていうことだもんね。
若林:そうですね。決めざるを得なかった感じですね。
岩井さんが「そのアメフトのネタのままいってたら、心死んでたかもしれないですね」と声をかけると、若林さんは「死んでただろうね。なんか、さみしかった、すごい(笑)」と、回顧しました。
佐久間宣行「演者だけが炎上するのっておかしい」
佐久間さんは、会社員時代の2019年から「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティを務め、2021年にはテレビ東京を退社してフリーになり、プロデューサー、ディレクターを務めるほか、番組出演もしています。
佐久間:自分の名前が出たほうが得だなと思ったこととしては、炎上したときに俺の責任になるなと思ったの、演者じゃなくて。『ゴッドタン』(テレビ東京)とかでも。
若林:ああ、なるほど。
岩井:なるほど。
佐久間:それはね、1個いいなと思った。俺個人としては嫌だけど、でもやっぱり演者だけが炎上するのって、おかしいと思ってたから。
すると、岩井さんは「基本的には、人を信用しないんですけど」と前置きをして、佐久間さんについて語りました。
岩井:(佐久間さんを)「なんか信用できるな」って思ったときがあったんですよね。「演出的に、ここは芸人が嫌だろうけどやってもらいたい」みたいなことを頼むときあるじゃないですか。
佐久間:うん。
岩井:そのときに、なんかいいとこだけ言って、のせてコントロールしようみたいなことがあんまりなくて、内訳を全部言うんですよね。「こういう内情だから、ごめん、やってくんない?」みたいな感じで。
佐久間:(笑)。
岩井:それが、すごい良くて。コントロールしようとしてるのって、わかっちゃうじゃないですか。それ、わかった瞬間に本当やりたくないなって思っちゃうんで。
若林:ああ。佐久間さん、言ってくれるときあるよね。
佐久間:そうね。若林くんにはわかってもらうの時間かかるだろうからって、俺、議事録、渡したことある。
岩井:(笑)。すごいな。
若林:(笑)。わかりやすいですよね、あれ見るとね。
3人は、佐久間さんのように制作側の事情を全部見せるスタッフは「あんまりいない」と言って、笑い合いました。
その流れで、岩井さんは自身の恋愛についても語りました。
岩井:全然話変わるんですけど、恋愛とかで「それよくないな」って思っちゃうときがあって。
若林:恋愛?
岩井:なんかちょっとやっぱり、コントロールしようとしちゃうんですよね。
若林:へぇー。
岩井:だから、自分の気持ちとか本当のことはあんまり言わないで、ウソついてこいつを動かそうみたいな動きが、最終的にバレて。結局、嫌われるみたいなパターンが多いんですよね。
佐久間:嫌いなディレクターと同じことをしてるの?
岩井:そうなんですよ!だから、それやっちゃってたなって、ディレクターを見て思ったんです。
若林:それは例えば、どういう方向に持っていこうと思うの?
岩井:「俺があなたを好きかどうかは、あなたが俺をどれだけ好きかによりますよ」っていうようなことを…。
若林:わはははは!
岩井:言ったんですよ。これ、本当のことを言っているようで、なんか、「俺のやることは許容してね」みたいな、めちゃくちゃ都合いいことじゃないですか。そうやって、なんかちょっとコントロールしちゃってたようなところがあったから。
岩井さんは「それ良くないなと思って。人間同士の関わりだから」と反省しましたが、そのあとも「付き合う人には、天才と思っていてほしい」とぶっちゃけて…。
岩井:最近、それがいけないんだろうなって思うようになったんですよね。それって、自分が付き合った人にも、手の内を明かさないってことじゃないですか。
佐久間:まぁ、そうだよね。
若林:俺もずっと、恋愛が“収録”みたいだったの。焼肉食いに行くとか、めっちゃキツい2時間特番だったんですよ。で、終わったあと、(相手を)タクシーに乗せてすぐ「疲れたぁ」って。特番の収録と同じだったんだけど…。
岩井:そう。それ、わかりますわ。
若林:でも、岩井ちゃんが逆にそういう(本当の)ところを見せるほうが、向こうは絶対楽しいんじゃないの。
岩井:そうなんですかね。
若林:いや、そうでしょう。俺だって聞きたいもん、岩井ちゃんの悩み。
岩井:俺、本当に仕事でダメだったときとかに、打ち明ける人とかいないですもんね。
若林&佐久間:(笑)。
岩井:自己完結できちゃってるのも、あるんですけど。
若林:でも、それ年に何回かでしょう。数えるくらいしかないでしょう?
岩井:いや、そうですね。1回とか、2回とかしかないんですけど。
若林:じゃあ、聞けたらうれしいと思うけどね、相手は。
岩井さんは「それができるようになったら、家族を持つのかも」と納得した様子でした。
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