――ベティーが新しい世界へ飛び出す姿に、宝塚を退団して間もない礼さんを重ねて見るファンも多いかもしれません。
そうですね、今はすべてが初めての経験なので、自分でも重なる部分がたくさんあると感じています。共演者のみなさんは経験豊富な方ばかりなので、自分もベティーちゃんと同じようにイチから学んでいく立場。その気持ちをベティーちゃんに重ねながら演じていけたらと思います。
礼真琴「自分とは何かを探す旅の途中」宝塚が培った社交的な自分
――礼さんもベティーのように、自分らしさやアイデンティティに悩んだ経験はありますか?
今まさに、です。男役のときは無意識に男役でいられましたが、それを脱ぎ捨てた今、「自分とは何か」を探す旅に出ている途中のような感覚です。一つひとつ経験しながら“新しい礼真琴”を積み上げています。
――たとえば、どんな新しい自分を積み上げているのでしょう。
もともとすごくネガティブ思考で、人見知りで根暗なタイプなのですが、宝塚というものに染まっていない自分に久しぶりに向き合ってみたら、意外といろいろ鍛えられていたなと。思ったより社交的になったかもしれない、明るい性格に変わったかもしれない、という発見はあります。これは明らかに宝塚で培ったものだと確信できます。
――そのように新しく見えてきた自分と、ファンの方が抱くイメージとの間に、何か面白い発見や違いはありましたか?
ファンの方は私に、繊細、ガラスのハート、泣き虫、というイメージを持ってくださっているかもしれません。実際そうなんですけれど、それをちょっと乗り越えたかも……かもしれない、という感じです(笑)。
