『この素晴らしき世界』第5話完全版

浜岡妙子(若村麻由美)が「プロダクション曼珠沙華」社長・比嘉莉湖(木村佳乃)の家で、彼女の孫・信男(須山結斗)の世話をしていると、仕事を終えた莉湖が帰宅。

妙子は、疲れた様子の莉湖に何かあったのか尋ねるが、莉湖は大丈夫だと言って笑顔を見せる。

実は莉湖は、「プロダクション曼珠沙華」を過重労働で訴えている社員・櫻井佳音(葉月ひとみ)について、社内で聞き取り調査を行っていた。

妙子は、脳梗塞に気づき命を救ったアイドル・七瀬ほのか(足川結珠)のことをずっと気にかけていた。七瀬から、尊敬する若菜絹代(若村:二役)に相談したいことがあると持ちかけられていたからだった。

妙子は、若菜に扮して入院中の七瀬にこっそり会いに行く。そこで七瀬は、自分が誰だかわからない、と妙子に訴えた。多忙な芸能活動を続ける中で、何がしたくて何がしたくないのかさえもわからなくなった、と言う。

そのとき七瀬から、若菜はどうやって乗り越えてきたのか、と問われたが、妙子は、まずは体調を戻して事務所の社長とよく話し合ってはどうか、としか答えられなかった。

妙子からその件について打ち明けられた若菜の夫・水田夏雄(沢村一樹)は、「それで良かったと思う」と言うが…。

莉湖は、若菜の付き人・室井セシル(円井わん)を介して佳音と同期の内藤祥子(周本絵梨香)から話を聞く。そこで莉湖が知ったのは、佳音が帝都テレビの敏腕ディレクター・沖野島紀明(吉田宗洋)からのセクハラに悩んでいたということだった。

沖野島とは最初は仕事の相談をするだけの関係だったが、次第に飲み会に誘われるように。そして、ある飲み会で泥酔してしまった佳音は、そのまま沖野島の家に連れて行かれ関係を持ってしまったらしい。

それ以降、佳音は何度も呼び出されるようになり、なし崩し的に沖野島と付き合っているような関係になってしまったものの、沖野島が他の女性にも同じようなことをしていると知って別れたのだと言う。

しかも佳音は、一度、莉湖にも沖野島のことを相談。だが、そのとき莉湖は佳音が自慢話をしているように思い、「大人なんだから上手くやりなさい」と返していた。

そんななか、妙子のもとにマネージャー・西條隼人(時任勇気)から新たになりすましの依頼がくる。それは沖縄で行われる国際映画祭への出演。ただし、外泊しなければいけないため、なんとかして夫・陽一(マキタスポーツ)の目を誤魔化す必要があった。

そのためにセシルたちが考えたのは、朝から陽一が不愉快に思うようなことを繰り返して彼とケンカし、その勢いで家を飛び出す、という作戦。しかし、ちょうど陽一は、会社の管理職研修でアンガーマネジメントの講習を受けていたため、なかなか怒り出さなかった。

そこで妙子たちは、プランBとして、パート仲間の育田詩乃(平祐奈)に協力してもらい、妊娠したことを両親に報告に行く育田の付き添いとして沖縄まで行きたい、と陽一に相談を持ちかける。

実は育田は、偶然を装って陽一と接触しており、携帯電話の番号を記した鍼灸院のショップカードを渡していた。陽一は、そんな育田に興味を持ち、おやじ構文丸出しの品のないメッセージを送っていたのだ。

マンションにやってきた育田からそのメッセージを見せられた陽一は、沖縄行きを了承するしかなかった。

陽一の許可を得た妙子は、若菜になりすまして映画祭の仕事を無事成功させる。

だが、その映画祭の模様を報じたニュースを、海外でホテル暮らしをしていた本物の若菜が見てしまい…。

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