ドラマ初共演の増田貴久さんと浮所飛貴さんが、お互いの印象を語りました。

8月12日(土)より、土ドラ『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ギフテッド Season1』(東海テレビ・フジテレビ系)が放送されます。

本作は、並外れた推理力や洞察力、論理的思考を持つ天才刑事と生まれながらに、目視によって “殺人者”を識別できる才能−ギフテッド− を持つ高校生がバディを組み、さまざまな難事件に挑む、前代未聞の本格ミステリー。

天才刑事・天草那月を増田貴久さん、那月とバディを組む高校生・四鬼夕也を浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)さんが演じます。

フジテレビュー!!は、増田さんと浮所さんにインタビュー。お互いの印象、役と自身の共通点、2人が「バディだな」と感じる瞬間などを聞きました。

カウントダウンライブでは「イヤモニの話しかしていなかった」

<増田貴久、浮所飛貴 インタビュー>

──オファーを受けた際の心境を聞かせてください。

増田:僕はずっと前に聞いていて…。

浮所:えぇ!?

増田:浮所が決まったのは、僕よりかなり後でしたよね(笑)。

浮所:そんな~(笑)。

増田:「東海テレビさんとWOWOWさんが共同で作るドラマの話が来てます」と事務所の方から聞いたときは、すごくうれしかったです。内容を聞く前に「やりたい!」と言って、その後、原作漫画とプロットを読んで、「ぜひやらせてください」とお返事しました。

浮所:僕はですね…あ、浮所飛貴です。よろしくお願いします!お芝居が大好きなのですが、ジャニーズJr.ということもあり、お芝居をする機会をあまり多くいただけるわけではないですから、(ドラマ出演の話を聞いて)すごくうれしかったです。

しかも、天樹征丸先生の作品ということで、美 少年の岩﨑大昇が以前『金田一少年の事件簿』でお世話になってましたし、また美 少年から天樹先生の作品でお世話になることができて、うれしいなと思いました。

──今回、バディ役を演じるお2人ですが、お互いの印象はいかがですか?

増田:カウントダウンライブで会うたびに「増田くんのイヤモニって、どこのブランドですか?」と聞いてきていて。3年くらい、イヤモニの話しかしてなかったんです。

浮所:そうなんですよね(笑)。

増田:「どこのですか?」「何かこだわっていますか?」と。それに対して、1年目に「こうだよ」と教えたら、次の年に「美 少年だと、まだそのレベルのイヤモニが使えなかったので、違うブランドのものを買いました!」と。そういう話をしていて、4年目でようやく…。

浮所:ようやくドラマで共演することになりました。

増田:浮所は懐に入ってくるスピードが速いというか、人付き合いがうまいということを通り越して、人との距離感がバグってるというか(笑)。僕自身も距離感を詰めるのはうまいほうだと思いますが、それを通り越していて、すごいなと感じています。

浮所:ありがとうございます!

増田:Season1は1話完結で、1話ごとにゲストが出てくださるのですが、そのゲストの方がチームに入りやすいようにと浮所が気にしてくれていて。頼もしいパートナーですね。

浮所:(満面の笑みで)ありがとうございます!増田くんとは、今回の共演前はあまり深いお話をうかがったことがないような関係性でした。そこから共演させていただいて、なんでも話を聞いてくださるし、教えてくださるし、すごく優しい方だなという印象だったんです…が!

増田:が?

浮所:あぁ、「が」じゃないです(笑)。今、ほぼ毎日増田くんと会っているんですけど、いつも早朝からめちゃくちゃボケてくれて。毎朝メイクさんに「増田くんと浮所くんは、毎朝コントしてるよね」と言われるぐらい、笑いにあふれた現場です。

作品がミステリーなので重い話もあるなか、撮影の裏ではにぎやかで明るい空気でいられるのは、増田くんのおかげ。頼りがいのある、大きな背中を見せてくださっています。

お互いの役のかっこいいところは…?

──原作を読んで、ご自身が演じる役について感じたことを聞かせてください。

増田:僕が演じる天草那月は、原作では金髪でシュッとしたイケメンだったので…(自分は)シュッとしたイケメンではないから、とりあえず金髪にしようと心の準備をしていたんです。でも、監督やプロデューサーから「金髪にしないでほしい」と言われて、僕のプランは崩れました(笑)。

浮所:僕は自分で漫画を買いに行って読んだのですが、演じる四鬼夕也くんがイケメンすぎて、ハードルが高いなと思いました。でも、釣り目が似ているし、髪を伸ばして黒髪にすることで容姿を似せるようにしています。何よりも、まだ高校生役が演じられることがすごくうれしいです!

──それぞれの役を演じるうえで意識していることはありますか?

増田:那月は天才で、知識量が多くて、いろいろなヒントをつなぎ合わせて謎を解いていく人。犯人のことは認めないけど、罪を犯してしまった気持ちは否定しないということを言う印象的なセリフがあるのですが、犯人や周囲の人とどう向き合うのか、「那月はどれぐらい感情移入しているんだろう」ということを考えながら、感情のバランスを意識して演じています。

浮所:夕也は、幼いころに両親を亡くしていて、殺人を犯した人に黒い影が見えるという生まれ持った能力“ギフテッド”を持った少年。普通ではありえない生い立ちで、クールな役です。僕自身が全然クールじゃないので…。

増田:楽屋だとひと言もしゃべらないもんね。

浮所:そんなことないです!めっちゃしゃべります!

増田:あ、本当(笑)?

浮所:とにかく夕也はクールなので、僕らしさが見えないように気をつけつつ、真実を追い求める雰囲気や“見透かしているような目”を意識して演じています。

──役柄とご自身の似ているところ、似ていないところ、共感するところはありますか?

増田:那月は自分に自信があって、自己愛が強い。それでいて人のことが好きで、いろいろなことに興味がある人。その好奇心や人のことが好きな部分は似ていると思います。あとは、自分のことを一番認めていて、だからこそ人にやさしいのですが、その部分も似ている…って、自分で言うとちょっと気持ち悪いですけど(笑)。

浮所:気持ち悪くないです!

増田:人のことをちゃんと見ていて、人が好きです。

浮所:僕が夕也と似ていると思うのは、運動神経ですね。夕也は古武術ができるので、劇中でもアクションシーンがあるのですが、僕も小中高と体育には自信がありましたし、バック転もできるので、運動神経は夕也と唯一似ているところかなと思います。

──お互いの役のかっこいいところは?

増田:夕也は“鬼の眼”を持っているので、殺人を犯した人にかかった影を見るときの、目の寄りを撮影しています。夕也が影を見ることからドラマが始まるので、見どころの一つでもありますし、印象的に撮るためにスタッフさんもこだわっていて…かっこいいので、僕も撮ってほしいです(笑)。

浮所:那月さんは目を閉じて、頭の中で推理をまとめるんですけど、目を開けて言う決めゼリフがあって。見つけたよ、君が…じゃなくて、証明するよ?

増田:ちょっと!覚えてないじゃん!

浮所:細かいセリフが出てこないです…(笑)。

増田:言えてないので、違うエピソードにしてください(笑)。

浮所:でも、本当にその決めゼリフは…。

増田:続けるのね(笑)。

浮所:はい(笑)。決めゼリフは毎話あって、『名探偵コナン』の「真実はいつも一つ」みたいな。

増田:せっかくだったら、『金田一少年の事件簿』で言って!

浮所:あ…(笑)。そこは、毎回かっこいいなと思います!

──今作はセリフ量が多いそうですが、どのように覚えていますか?

増田:僕は、景色で覚えていますね。

浮所:へー!どういうことですか?

増田:まぁ、詳しくは教えられないですけど。

浮所:なんでですか!?

増田:僕が長年培ってきたものなので(笑)。

浮所:あるんですね、景色覚え…。

増田:どうやって覚える?

浮所:僕はまず、撮るシーンの会話の流れを覚えますね。シーンの流れを覚えたうえで自分のセリフをなんとなく覚えて、最後に細かい接続詞を覚えます。最近はお風呂場で覚えることが多いので、気持ち台本がしなしなです(笑)。

──撮影時のエピソードを聞かせてください。

増田:みんなで和気あいあいとしています。でも、やっぱり今は外がすごく暑い!

浮所:暑い!

増田:なので、監督がアイスやかき氷を差し入れしてくれたり、NEWSのメンバーからはすっごく暑い日に洋菓子の差し入れをいただいて…。

浮所:ははは(笑)。

増田:メンバーは現場の状況が分かってないから仕方ないんですけど、「(洋菓子は)今じゃない」と思いました(笑)。でも、感謝してます。

浮所:差し入れの話で言うと、増田くんからの差し入れ量が半端じゃないです。最近、「ギフテッド」と書いてあるTシャツと、サンバイザー…じゃなくて…。

増田:アームカバー?

浮所:アームカバーをいただいて。愛用させていただいています!

浮所飛貴“バディ感”を育むため増田貴久の車に突撃!

──役ではなく、増田さんと浮所さんとして「バディだな」と感じる瞬間はありますか?

浮所:常にですよね(笑)。

増田:…(笑)。撮影に入ってすぐくらいのときに、僕が移動車で休んでいたら、浮所がコンコンとノックして、「隣いいですか?」と車に乗って来て。別に聞きたいことがあるわけでもなく…携帯とか見ながら隣にいるんですよ。

浮所:ははは(笑)。

増田:距離感おかしいでしょ。

浮所:クランクインしてすぐだったので、バディだし、少しでも増田くんのことを知りたいなと思って。しばらく続けていたんですけど…僕が休憩中に会いに行くことによって、増田くんは全然休めていないんでしょうね。撮影が続いて若干疲れも溜まってきているようで、申し訳ないなと思ったので最近は控えていました。

ただ、今話を聞いていたらうれしそうなので、再開しようと思います(笑)。

増田:今、すごく(車内に)荷物が多いので…。

浮所:そう!いつもその言い訳を使ってくるんですよ!

増田:誕生日に松島聡くんが大きな絵をくれたんですけど、それがまだ家に持って帰れていなくて、車に乗っているんです。だから、聡ちゃんに助けられていますね(笑)。でも、浮所も先輩との共演ということで、早く距離を縮めたいんだろうなということはすごく感じました。

撮影初日にも、僕がコーヒー好きだと知っていたようで、「増田くん、これからよろしくお願いします!」と言いつつ、コーヒーをくれたんです。ただ、その時点で(別の)コーヒーを飲んでいて…一応「ありがとう!」と受け取ったのですが、半分残しちゃいました(笑)。

浮所:えー!!

増田:そういうところもかわいいですね。現場では「こうしたほうが伝わりやすいよね」などと話しながら、自分たちなりのバディ感を一緒に作っています。

浮所:今後はプライベートな話をしていきたいです!

増田:そうだ、1回、「ご飯連れていってください!」って言われて、焼肉に一緒に行ったんだよね。

浮所:行きましたね!

増田:焼肉を食べ終わって、「もっと深く話したいので、もう1軒行きましょう!」って言われたんですけど、タクシー代を渡して帰しました(笑)。

浮所:そうなんですよ、帰されました!

増田:なんなら僕の家に来そうだったし、「本当に、頼むから帰ってくれ!」って言って(笑)。

浮所:今度はもっと話したいです!

──今作は天才刑事と能力を生まれ持った高校生の物語ですが、ご自身が「天才だな」「これは生まれ持った能力だな」と思うことはありますか?

浮所:僕自身がめっちゃポジティブ人間なので、僕と一緒にいてくださる人は全員がハッピーになります!

増田:…そういうこと、自分で言わないけどね(笑)。

浮所:本当なんです!だって、ハッピーじゃないですか?

増田:もともとハッピーだから。

浮所:そうか…。でも、人のネガティブさを吹っ飛ばすくらいの明るさは、生まれ持ったものだなと思います。僕といたらハッピーになれます!

増田:僕は人との出会い、お仕事との出会いに関する運が天才的だから今があると思っています。でも、“天才”なんてことは一切思っていなくて…。

浮所:え?

増田:僕は天才ではないです。

浮所:ずるい(笑)。

増田:これからも一つずつ楽しんで、頑張っていきたいなと思っています。

──一番運があったなと思う“出会い”は?

増田:事務所に入ったことは、一つの人生の転機ですね。自分たちの周りにはたくさんの人が関わってくれていますし、そういう人たちとの出会いは大きかったと思います。紐解くと、出会いの全てがつながって今があるのですが、一番大きな出会いはやっぱり事務所に入ったことかな、と。

──撮影で毎日一緒にいることで見えてきた、お互いの意外なところは?

増田:すごく人懐っこいですし、「ご飯連れていってください」とか「増田くんが出てた番組見ました」と言ってくれて、かわいいなと思ってはいるんですけど…意外と尊敬はしてないと思います。

浮所:してますよ!!

増田:意外とじゃなくて、全然(笑)。

浮所:めちゃくちゃ尊敬してますよ!

増田:じゃあ、ジャニーズで尊敬してる先輩1位は?

浮所:中島健人くん。

増田:2位は?

浮所:櫻井翔くん。

増田:3位は?

浮所:佐藤勝利くん。

増田:…僕のこと好きそうな空気を出してましたけど、この2、3ヵ月一緒にいて、そんなに好きじゃないなと感じました(笑)。

浮所:好きです!逆に増田くんの意外な一面は、アイスコーヒーばっかり飲んでる。水を飲んでるところを見たことない。

増田:飲んでるよ。

浮所:あ、飲んでるんですね(笑)。でも、自分の好きなものに対する熱が突出しているなと思いました。