『あなたがしてくれなくても』第8話完全版

吉野みち(奈緒)は、新名誠(岩田剛典)の妻・楓(田中みな実)とカフェを訪れる。長い沈黙の後、楓は落ち着いた様子で新名との浮気について問いただす。

<ドラマ『あなたがしてくれなくても』これまでのあらすじ完全版>

ただ謝ることしかできないみちにイラ立ちを覚える楓。みちは、夫・陽一(永山瑛太)とのことで悩んでいて新名に相談に乗ってもらっていた、と話すが、「あなたさえいなければ、うちは何の問題もなくうまくいっていた」という楓の言葉に、おもわず相談していたのは夫とのセックスレスだと話してしまう。

動揺しながらも、「たかがレスごときで」と返す楓。するとみちは、「たかが、なんかじゃないです」と返し、拒否され続けることで自信を失い、未来が見えなくなっていく苦しさを訴えた。

みちの言葉で、新名とのことを思い出していた楓は、苦しくなり、不快だと言って席を立つ。

同じころ、陽一が店長を務めるカフェでは、三島結衣花(さとうほなみ)がかつての不倫相手の妻・岩井鞠子(佐藤めぐみ)と対峙していた。

鞠子は、三島に慰謝料を請求する内容証明を送っていた。三島は、3年前の不倫を謝り、その後は一度も会っていないと伝える。

だが、鞠子の怒りと悲しみは想像を絶するもので、この3年間、心から笑ったことも、怒ったことも、夫に触れたこともない、と言う。

「私の心は3年前に死にました。二度死ぬのは耐えられません」。鞠子の言葉は、三島だけでなく、聞いていた陽一にも深く突き刺さった。

みちは、陽一に新名とのことを話せていない後ろめたさから、家に帰りたくなく、残業を買って出る。

後輩・北原華(武田玲奈)は、そんなみちの気持ちを見透かし「本当のことを言っても旦那さんを傷つけるだけ。それが浮気した罰なのだから、隠したまま一生背負っていくんです」と厳しい言葉をかけた。

三島は、店を休んで鞠子の弁護士に会い、慰謝料を支払う約束を交わす。店に戻った三島は、辞めさせてほしいと陽一に頼んだ。

「1日でも早く店長から離れたいんです。もう私のせいで誰かの心が死ぬのは嫌なんで」という三島に、陽一は1杯のコーヒーを差し出し…。

楓は、編集長の川上圭子(MEGUMI)から打診されていた、次期編集長就任の話を受けることに。

新名に「話したいことがある」とSNSメッセージを送る楓。それに対して新名も、「俺も話がある」と返す。

みちが誰もいないオフィスで1人残業をしていると、慌てた様子の新名がやってくる。ある案件でトラブルがあったのだという。

新名の仕事を手伝うことにするみち。何とか処理のめどが立った新名は、みちに礼を言うと、会社を辞めて転職するつもりであることを伝える。

みちは動揺を抑えながら、「これからもお互い、頑張ろう」と言って差し出された新名の手を握り…。

陽一は、店の壁に飾ってある桜のジグソーパズルの、紛失してしまった1ピースを自作するために材料を買ってくる。

色鉛筆を探そうとしてクローゼットを漁っていた陽一は、みちが隠しておいた砂時計を割ってしまう。帰宅したみちに、そのことを伝えて謝る陽一。みちは、ちょうど捨てようと思っていた、と言って片付け始めた。

新名は、転職することを楓に報告。楓は、みちと別の職場になってくれたほうが安心する、と言って新名を見つめると、「私とやり直そうとしてくれているってことだよね?だったら私、誠としたい」と言って彼に触れる。

ベッドの上で愛し合おうとする2人。だが新名は、「ごめん、久しぶりで緊張してるのかも」と言って止めてしまった。

一方、陽一は、風呂上がりのみちが服を逆に着ていることに気づく。みちの服を脱がせると、そのまま彼女をベッドに押し倒す陽一。しかしみちは、ズボンに手をかけた陽一の手を制してしまい…。

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