<九条ジョー コメント>
――決勝進出が決まったときは、どう思いましたか?
「決勝に行けた」と思いました。準決勝の会場のNEW PIER HALLは、コンビ(コウテイ)時代に2度、『M-1グランプリ』の準決勝の舞台に立って、負けて悔しい思いをしていた場所。
あのときの悔しさを変えたくて頑張ってきたことが、実を結びました。あと、準決勝の出番順はAブロックのトップバッター(全体の1番目)。出番前、ヒロ・オクムラくんが背中をポンッとたたいて、「ロビンフットのおぐさんや、ルシファー(吉岡)さんもトップバッターで決勝へ行っているから、好きなように思いっきりやれ」と声をかけてくれたんです。
あれが、力になりました。MCの、はりけ〜んずさんと濱田祐太郎くんもオープニングトークが仕上がりまくっていて、めちゃくちゃウケていたので、すごくやりやすい雰囲気でした。本当に、みなさんに感謝です。
――ファイナリスト9人を見ていかがですか?
本当におもしろい人が残った印象です。9者9様といいますか、自分の得意な刀を振り回している精鋭たちが集まった大会。
劇場でも、いろんな芸人が「今年の『R-1』は特におもしろそう」と言っているので、その一員になれたことがすごくうれしいです。個人的に意識する相手は、同期のトンツカタン お抹茶です。「俺は一人でもいけるぜっ」という、芸人として大事なものを持っていますよね。でも、平場(フリートーク)で絡んでおもしろくなったことはないんですけど(笑)。
相方の森本(晋太郎)くんは、そのへんをうまくやってくれるので、お抹茶はそこを削いでいる分、ピンネタはすごい。
あと、真輝志とは大阪で一緒にユニットライブをやりながら切磋琢磨(せっさたくま)し、ネタが仕上がっていく過程も近くで見ているので、「どっちが強いか決めようや」という気持ちがあります。
――「これだけはファイナリストの誰にも負けない!」と誇れる強みはありますか?
かっこよさなら、僕でしょ?一番かっこいいでしょ?負けないっすよ。
あと、俳優業もやっていて、演技力も身についてきました。いろんな役を演じてきたことで、自分のネタにフィットできるようになってきました。キテレツな演技など、誰もやっていないことができるのは、僕だけの強みかもしれません。
――九条ジョーさんにとって『R-1グランプリ』とは?
獲らなきゃいけないものです。僕は、今まで何度かコンビを解散してきました。その失敗を、成功に変えてくれるのは『R-1』しかない。
コウテイのときは、「このコンビで売れることができる」と信じていましたし、『M-1』も決勝まであと一歩でした。僕がやれるお笑いの全部ができたのが、コウテイでした。そうやって漫才の大会で優勝するために頑張っていたけど、解散でそれができなくなった。それが、すごくつらかったし、正直、未練もありました。
解散後は「元コウテイ」という肩書きで紹介されることも多く、これは今だから言えますが、やっぱり複雑な気持ちがありました。
でも、これからは「『R-1』ファイナリスト」。やっと「九条ジョー」をお披露目できます。『R-1』は僕に、「一人になることが正しかった」と証明のハンコを押してくれた。だからこそ優勝して、「この道が正しかったんだ」と言いたいです。
