『あなたがしてくれなくても』第1話完全版
吉野みち(奈緒)は、フタバ建設・営業推進部で働く会社員。結婚して5年になる夫・陽一(永山瑛太)と仲は良いが、いつの間にか夫は自分に触れなくなった。
セックスレスになって2年。みちは人知れず悩みを抱えていた。
<ドラマ『あなたがしてくれなくても』これまでのあらすじ完全版>
ある日、みちはつい、会社の後輩・北原華(武田玲奈)に「どこで下着を買ってるの?」と聞いてしまう。聞いてしまったことをごまかそうとしていると、そこに、営業一部の上司・新名誠(岩田剛典)が通りかかる。華は「奥様思い」と評判の新名にときめいているらしい。
昼休み、みちがデパートの下着売り場にいると、突然、華が派手な下着を差し出してきた。華は「そろそろ旦那さんにも刺激が必要」と無邪気にすすめてくる。
自分も派手な下着を手に取り「これ買おう。いつかニーニャ(新名)様のときのために」と言いだす華。積極的な華だが、新名にはファッション誌の副編集長をしている楓(田中みな実)という妻がいるため、「不倫はダメ」とみちはくぎを刺す。
華にすすめられるがままに下着を買って帰宅したみち。陽一は、レスのことでここ数日ギクシャクしていたみちを抱きしめて「今度の水曜日、早く帰る」と約束した。
そして、約束の夜。みちは帰宅途中、会社にスマートフォンを忘れたことに気づく。取りに戻ると、スマホには陽一から“少し遅くなる”と連絡が入っていた。
するとそこに新名が現れる。新名は、部下たちに残業させないために率先して会社を後にするふりをして、やり残した仕事をするために戻ってきたのだ。
新名の仕事を手伝って会社を後にしたみちは、エスカレーターでつまづき派手に転倒。膝をすりむいてしまう。おしゃれして着てきた服も破れていた。
みちが、川沿いのベンチでひと休みしながらビールを飲んでいると、そこに新名がやってくる。桜を眺めながら、一緒に飲むことになったみちと新名。そこで家庭の話になったみちは、酔っていたこともあって、「うち、セックスレスなんです」と打ち明けてしまう。
新名は、そんなみちをラーメン店に誘った。
あくる日、会社でみちと会った新名は、自分でよければまた相談に乗ると言うと、「僕は味方です」と続けた。
一方、カフェで雇われ店長をしている陽一は、店の外で行われている工事の警備員にコーヒーを差し入れる。陽一が男性だと思い込んでいたその警備員は、三島結衣花(さとうほなみ)という女性だった。
他人に悩みを打ち明けたことでどこか心が軽くなったみちは、陽一との関係を改善しようと甘えてみるが、「そういうのって約束してするもんじゃないんじゃない?」と拒否される。
結婚したときに陽一からプレゼントしてもらったキーケースが壊れた日の夜、陽一は突然みちにキス。タイミング悪く、生理になってしまったみちは、それを知ったときの陽一が一瞬ほっとしていたことに気づき…。
陽一は、同じキーケースを買ってみちに手渡した。だが、すでに別のものをネットで注文していたみちは、「買う前に連絡してよ」と言ってしまう。
あのころのように、素直にありがとうと言えなくなったのは、自分も変わってしまったからだと感じたみちは、翌朝もう一度、陽一と向き合って話し合おうと試みることに。
だがそこで、2年もセックスをしてないことを陽一に伝えると、「みち、性欲強くない?」と言われてしまった。
みちは、新名からの誘いを「今晩は夫婦ゲンカの続きです」と言って断ると、陽一が働くカフェを訪れる。そこでみちは、ただセックスがしたい訳ではなく、陽一から愛されていると感じたいからだ、と自分の気持ちを伝える。
すると陽一は、「EDかもしれない」と言いだし…。
翌日、みちたちは会社のお花見に参加。途中、新名に誘われて一緒に買い出しに行くことになったみちは、心配してくれている新名に、もう楽になったと嘘をつく。
さまざまな思いがこみ上げ、涙があふれそうになったみちは逃げるように先に歩き出した。新名は、そんなみちを追いかけて抱きしめると、「うちもセックスレスなんだ」と打ち明け…。