『グランマの憂鬱』より、萬田久子さんのコメントが到着しました。
萬田久子さん主演、土ドラ『グランマの憂鬱』(4月8日スタート!/東海テレビ・フジテレビ系)が放送されます。
<萬田久子が土ドラ主演!愛ある喝で悩める者を導く『グランマの憂鬱』>
原作は、高口里純さんの同名コミック(双葉社 JOUR COMICS)。
とある『村』で、代々総領職を務める主人公・グランマ(百目鬼ミキ/萬田久子)のもとに寄せられる、現代を生きる人々の切実な悩み。
「老害なんていわれるようなババァには、死んでもなりたくないね」というグランマは、豪快かつ繊細に持論を繰り出し、あらゆる世代の家族、移住者、訪問者と向き合い、“愛ある喝!”で身近な問題をひとつひとつ、ほぐしていきます。
「グランマ」が、ときに孫と、ときに村の個性あふれるキャラクターたちと日常で巻き起こる家族、仕事、生活の問題を一刀両断していく“痛快ほっこり物語”です。
土ドラ『グランマの憂鬱』は、4月8日(土)スタート!毎週土曜23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。
クランクインは、予想外のハプニングも
2月某日。コンビニもない山間の静かな村が舞台のはずが、この日の撮影はなぜか真新しい一軒家が建ち並ぶ、関東近郊の新興住宅地。
第1話で、百目鬼由真(足立梨花)が一旦横浜の自宅に戻ることとなり、ミキ(萬田久子)と亜子(加藤柚凪)もついてくる…というシーンから撮影はスタート。
まだ寒いこの時期、撮影スタッフが準備をしていると、萬田さん、足立さん、加藤さんの3人が到着。
拍手で迎えられるなか、萬田さんの「これから約2ヵ月、頑張るぞ!」という大きな声に、スタッフの士気も高まりました。
とはいうものの、この日は2月でも特に寒かった日。スタッフはダウンコートを着込んでいましたが、出演者は春物の衣装で演じなければなりません。
最初に撮影するのは、3人が家に入る直前でママ友に呼び止められ、由真が家の前で話し込むシーン。
ミキと亜子は、先に家に入ろうとするのですが、台本では由真が開けたはずの玄関の鍵が閉まったままというハプニングが発生!
これを見た萬田さんが「もう!まったく気の利かない嫁だね」と、冗談交じりで言うと、足立も「すみません!すみません!いま開けますから」と大慌て。
予想外の事態にも、本当の嫁姑のようなやりとりを見せ、萬田さん、足立さんはもちろん、現場からも笑いが!
初共演の二人ですが、初日から絶妙なコンビネーションを見せました。
また、第1話に西垣匠さん、第2話に泉谷しげるさん、第3話に柴田理恵さんの出演が発表されました。
<萬田久子 コメント>
――百目鬼ミキというキャラクターを、どのようにとらえていますか?
百目鬼ミキは、常に凜としており、自分にも他人にも厳しい方。でも、厳しい言葉の裏には、愛があると思っています。私も愛を持って人と接したいと常々思っているので、そこは似ているかもしれませんね。
演出サイドからは「厳しい表情で、セリフは低音で」と言われているのですが、撮影当初は表情がつい和らいでしまって…。
監督からも「笑み、出ちゃってますよ!」と、たびたび注意を受けましたけど、今はもう「百目鬼ミキ=萬田久子」みたいな感じですね。
今回は、私の実年齢よりも上の役を初めて演じるので、見た目の印象についても、みなさんと綿密に打ち合わせをしました。
着物に関しては「派手ではないけれど質のいいもの」ということで、大島や塩沢といった紬を中心にそろえています。
また原作では帯留めをつけていることが多いので、そこも取り入れました。着物に興味のある方には、ぜひそんな部分も注目してほしいですね。
ちなみに髪の毛は、地毛+αでセットしているんですが、毎回モト(冬樹)さんが興味津々で寄ってくるんです…。いずれモトさんも、こんな髪型にするんじゃないかな(笑)。
――撮影現場はどんな雰囲気ですか?
本当に楽しいですよ。常に「楽しくなければ現場じゃない」と思っているし、現場にいることが私の活力の源。細胞が生き生きしてくるのを感じます。
百目鬼家のロケ現場は、ちょっと遠い場所にあるのですが、何度も通っていると古い日本家屋特有の匂いにもなじんできて、何となく「自分の家に帰ってきた」ような気持ちになるんですね。
共演者のみなさんとも、本当の家族のように過ごしています。村長役のモトさんは、以前からの知り合いですし、足立さんは初対面だったけど、こういうお嫁さんが来たら心強いなと思いますね。
自分の考えを持ちつつ、姑役の私ともいい距離感を保っているし。そして、亜子ちゃん(加藤柚凪)はもう…先輩と言ってもいいくらい(笑)。
子どもらしいあどけなさもあるけれど、監督も舌を巻くくらいの演技を見せてくれて…。そんなみなさんのおかげで、私も百目鬼ミキになれたんだと思います。
――ミキの「喝!」については、どのように考えていますか?
今の時代、他人を叱るのってとても勇気がいりますよね。私も普段の生活で迷惑な行動を取る人に「ちょっと…」と思うことはあるけれど、口に出すことはなかなかできません。叱るということは、言ったことに対して責任を持つということ。それはとてもパワーが求められると思います。
そして何より、叱る際に必要なのが「愛」です。
私のデビューはスカウトがきっかけだったんですが、東京へ出て行くことについて、周囲からは反対が多かったのですが、一人だけ、賛成してくれる人がいたんです。
その人は「反対している人の多くは、10年後、20年後のあなたのことまでは考えていないんじゃない?」と言ってくれて。
その愛ある一言が背中を押してくれて、今の私があるわけです。周囲の意見に迎合せず、思ったことを言ってくれる存在は格好いいし、憧れますよね。
――『グランマの憂鬱』を、どんなドラマにしていきたいですか?
視聴者のみなさんにも今起きるような、身近な問題がこのドラマの題材です。第1話の「おらだおらだ詐欺」から始まって、高齢者特有の問題や若者が抱える悩みなどを取り上げていきます。
どんな年齢の方も、どんな見方をしても、スカッとしていただけるんじゃないでしょうか。ご家族で見ていただいたり、ミキと由真さんのように嫁姑で見ていただいても、いいヒントが見つかるかも。
年を重ねた女性が主役のドラマというのも、珍しいかもしれません。原作者の高口里純さんも、「最初は描くことに勇気が必要だった」とおっしゃっていました。
でも、人生経験豊かな主人公だからこそ、伝えられることがあると思っています。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
見ていただくと心のコリがほぐれて、スッキリとした気持ちになれるドラマです。
土曜日の夜に放送されるので、「一週間分の全身エステ」のような効果があると思います。ぜひ、リラックスした気持ちで、エステを受ける感覚でご覧ください。
<第1話あらすじ>
百目鬼(どうめき)由真(足立梨花)は、6歳の娘・亜子(加藤柚凪)と一緒に夫の実家がある百目鬼村で、姑の百目鬼ミキ(萬田久子)と同居を始める。
村の難事を取り仕切る立場の “総領”を古くから務める百目鬼家。
現当主であるミキは、常に凜とした立ち振る舞いで、村人の持ち込むさまざまなもめごとを、愛ある「喝!」でバッサバッサと裁き、村人たちの信頼を集めていた。
そんなある日、村で「オレオレ詐欺」ならぬ「おらだおらだ詐欺」が起こる。村に支援を求める被害者の孫・達也(西垣匠)に対してミキは意外な「喝」を言い放ち…。
公式HP:https://www.tokai-tv.com/granmanoyuutsu/
公式Twitter:https://twitter.com/tokaitv_dodra/