3月28日に亡くなった音楽家・坂本龍一さんを偲び、映画監督の山田洋次さん、北野武さんが追悼コメントを発表しました。

山田洋次さん コメント全文

坂本さんを偲んで

月刊誌に掲載されていた坂本さんの闘病記を、この著者に奇跡が起きて回復するのではないか、ぜひそうあって欲しいと祈るような思いで読んでいましたが、それは叶いませんでした。

大江健三郎さんに続いて、世界中の人々に敬愛される日本の二人の優れた芸術家――反原発、反核の訴えを市民とともに行動したたぐいまれなお二人の死を、どれだけ多くの心ある日本人が惜しんでいることだろうか。

『母と暮せば』という映画の作曲者として一緒に仕事をしました。
大江さんは著作のなかで DECENCY という言葉をよく使われるが、坂本さんはまさにその意味で DECENCY な人柄だったことを今しみじみ追想します。

北野武さん コメント全文

ただただショックで残念で仕方がなく言葉もありません。
「戦場のメリークリスマス」の大島渚監督が亡くなってデビッド・ボウイが亡くなって、坂本龍一さんが亡くなって仲間がみんないなくなってしまい、「戦場のメリークリスマス」は俺だけになってしまいました。