城島茂さんが“アトツギ”と対面します。
『社長・城島茂と学ぶ事業承継~その企業の熱意と決意~』の第9回が、3月18日(土)15時からBSフジで放送されます。
『社長・城島茂と学ぶ事業承継~その企業の熱意と決意』は、現代の日本において深刻な問題となっている中小企業の後継者不足と、その課題解決に向けた支援や取り組みを紹介するもの。
2021年4月に株式会社TOKIOを立ち上げ、社長へ就任した城島さんがナビゲーターを務め、事業承継にかかわる中小企業の経営者と専門家の話を聞きながら、事業承継についてともに学んでいきます。
まずは「事業承継」の3つの形についておさらいを。事業承継には、経営者である親から息子や娘など親族に継がれる「親族内承継」、社内で働いている従業員に継がれる「従業員承継」、株式や事業の譲渡により、他の事業者や個人に継がれる「M&A」の3つのパターンがあります。
seoson2の最終回となる今回は、「アトツギたちの熱意と決意」と題し、全国の中小企業の若き後継者たちが、家業の経営資源を活かした新規事業のアイデアをプレゼンテーション、日本一を決定するイベント「アトツギ甲子園」に番組が潜入します。
城島社長が「アトツギ甲子園」会場へ!「熱量を生で感じたい」
「アトツギ甲子園」は今年度で3回目の開催。地方ブロック予選を勝ち抜いた15名のファイナリストが独自のアイデアをプレゼンし、これを経営のプロフェッショナルたちが審査。優秀なビジネスプランを表彰します。
生野陽子フジテレビアナウンサーと「アトツギ甲子園」会場に足を踏み入れた城島さんは、「アトツギたちの熱量を生で感じたい」と会場後方に着席。
プレゼンが始まると「熱いですねぇ~。(与えられた)分数が決まっている中で全部を組み立てていくのは独特の緊張感が。まさに“甲子園”」とアトツギたちの勢いに圧倒されます。
そして、プレゼンを終えたばかりの「株式会社マクライフ」牛垣希彩さんが城島さんと対面。プレゼンを自己評価するほか、城島さんの質問に答えます。
岡山県で「株式会社 ファインアートかわばた」を営んでいた牛垣和弘さんは、東日本大震災をきっかけに膜材と呼ばれる天井用のファイバーシートを開発。このシートは柔らかい素材でできているため、地震などで落下した際も人を傷つける心配がなく、その商品を広く知ってもらおうと、「株式会社マクライフ」を新たに立ち上げました。
和弘さんの娘である希彩さんは当時、大手百貨店に勤務していましたが、父が事業のことで悩んでいる姿を見て一念発起。2022年に百貨店を退職し、家業へ戻りました。
現在は、互いに尊重し合いながら仕事に向き合う牛垣さん親子ですが、希彩さんが入社したばかりのころは和弘さんと意見が衝突することが多く、険悪な関係になっていたとか。
親子間で問題をどのように解決してきたか、そして未来を見据える家族の絆が紹介されます。
従業員の顔つきをも変えた“アトツギ”の手腕
次に城島さんと対面したのは、静岡県にある温泉旅館・八の坊を、5代目として承継することになっている「株式会社 小松屋」の望月敬太さん。
もともとは団体宿泊客が多かった八の坊ですが、旅館の社員たちのモチベーションが下がっていることに気づいた敬太さんは「個人のお客様の要望に対応できる旅館にしたい」と、愛犬と一緒にくつろげる旅館へシフトチェンジ。
これが功を奏し、「社員の顔つきも、旅館全体も大きく変わりました」と振り返ります。
望月さんは経営力に磨きをかけるべく、信頼する中小企業診断士の玉置久倫さんに相談。玉置さんの勧めにより、「アトツギ甲子園」への出場も決断したといいます。
そんな望月さんへ、城島さんは家業を継ごうと思った理由や、アトツギとして苦労した点などを質問。望月さんはある方の存在なくしては成しえなかったと明かします。
さらに、城島さんは望月さんと奥様との出会いに大きな興味を示し、話題が脱線してしまう一幕も。城島さんの表情にも注目です。
本能で決めた“継承”そのとき父は何を思っていたのか
続いて登場したのは、三重県で「株式会社 ダイマル」の承継を控える西塚卓郎さん。西塚さんは「捨てられる廃材に新たな命を吹き込み、地域の大工さんたちへ還元する『tsunagu』」という事業についてアピールします。
プレゼンを終えた西塚さんは、「震えましたが、気持ちよかったです」とホッとしたような表情を。
西塚さんが家業の承継を決めたきっかけは、「祖父が亡くなったときに、父から家業が『もうすぐ70年目』と聞いて、『自分があと30年やったら100年。本能的に100周年を目指そうと思った』」と回想。
現社長で卓郎さんの父・正浩さんも登場。卓郎さんから「事業を承継したい」と告げられたときの心境を、社長としてだけでなく父としても振り返ります。
「株式会社TOKIO」で林業にも関わっている城島さんは、西塚さんの家業に興味津々で、映像を見つめるまなざしも真剣そのもの。
事業を拡大することの苦労や、「アトツギ甲子園」出場によって得た新しい出会いや気づきを尋ねます。
城島社長がseoson2で得たものとは…
3組の“アトツギ”との対面を終えた城島さんは「先代の思いも含め、事業をちゃんとつなげていきたいという気概、決意を感じました」と感心した様子。「不完全をどう完全にしていくのかというストーリーにワクワクする自分がいました」とコメント。
そして、「アトツギ甲子園」の審査結果が発表に。城島さんが対面した“アトツギ”の中から、入賞者は現れるのでしょうか。
seoson2を振り返り、城島さんは「いろんな形の承継のありかたを紹介させていただき、私自身、社長という立場で勉強になりました。そこで感じたのは、時代に応じて自分たちもアップデートを繰り返していくことの大事さ」と自らにも言い聞かせるよう。
番組の最後には、城島さんらしい熱意と決意の詰まったハートフルな言葉で番組を締めます。