車いすの建築士・鮎川樹(松坂桃李)と、インテリアコーディネーターとなった川奈つぐみ(山本美月)のピュアなラブストーリーを描く『パーフェクトワールド』。

ともに歩むことを決意しながらも、第9話では周囲の理解が得られずに苦悩していた樹とつぐみ。最終話では、2人が祝福されて生涯の伴侶となる姿が描かれた。

恋愛にとどまらず誰にでも共感できる展開やセリフが「グッとくる」「心に刺さる」「泣きそうになる」と幅広い世代から支持を集めてきた本作だが、6月25日に放送された最終話では、グッときたセリフが大量発生!

<グッときたセリフ①>

「あの子、もう恋愛や結婚はしないと言ってたんです。誰かに迷惑をかけてまで幸せになるつもりはないって。そんなあの子を変えてくれたのがつぐみさんでした。つぐみさんが純粋でひたむきな愛情を樹に注いでくださったおかげで、あの子やっと、自分の中にあった壁を取り払うことができたんです。

本当にありがとうございました。これからもつぐみさんに助けてもらうことはたくさんあると思います。でも、介助させるだけのお付き合いでは決してないはずです。お父様、お母様には何かとご心配をおかけするかと思いますが、どうか温かく見守ってあげてください」(by文乃)

つぐみと初めて対面した日から常に2人の味方となり、応援していた樹の母・文乃(麻生祐未)。2人が周囲の反対を押し切って再び交際を始めた時には、「私が皆さんに頭を下げて回ってもいい」と言いながら泣いて喜んでいた。

そして、つぐみの母・咲子(堀内敬子)のもとを訪れて胸の内を吐露し、頭を下げた文乃。そこには、つぐみの両親への配慮もありながら、息子に幸せになってほしいという願いも込められており、「樹くんのお母さんの想いに号泣」「何があってもお母さんだけは味方でいてくれたから、2人は想いを貫けたんだよね」と感激のコメントが上がった。

<グッときたセリフ②>

「入院中、つぐみは私を必死に支えてくれた。心が折れないように、前に向けるように、これからも生き続けたいと思えるように。そんなつぐみを支えてくれてたのは、鮎川さん、あなただったんだね。私は障がいがあるというだけで、君を弱者だと決めつけていた。弱者は守られる存在で、守る存在ではないと決めつけていた。

病院で君たちを見た時、自分の間違いに気づいたんだが、認めるのに時間がかかった。弱いのは私のほうだ。本当にすまない。鮎川さん…つぐみを頼みます。ふつつかな娘だが、末永く幸せにしてやってくれ」(by元久)

大事な娘を障がいを持つ樹に任せることはできないと、頑なに2人の結婚に反対してきたつぐみの父・元久(松重豊)。しかし、自らが心臓の病で入院、リハビリが必要となったことで“支える”“守る”ということの本当の意味を見出す。そして、樹につぐみを託すことを決めた。

これまで、ただの頑固おやじと見えかねない態度をとり続けていた元久だが、自分の考えが間違っていたと頭を下げる姿にネット上では、「お父さんステキだな」「時間がかかったとしても、自分の間違いを認められるって信頼できる」と絶賛の嵐に。

ようやく結婚を許しが出たことに「今、つぐみを頼みますって言った!?」「あ~樹くん、よかったね!」「まさかの言葉を受けた樹くんの表情がすごくグッときた」「シンプルにうれしい!」などと、驚きと喜びの声が多く見られた。

<グッときたセリフ③>

「たしかに、晴人には分かりやすく“義足”っていうハンデがあるけど、誰だって弱点はあるじゃん。弱点や欠点のない人間なんているわけないし、ってことはつまり、最初から対等なんじゃないの?お姉ちゃんが鮎川さんを選んだのも、特別な覚悟をしたからじゃなくて、ただ好きで一緒にいたかっただけだと思うんだよね」(byしおり)

晴人(松村北斗・SixTONES)は、二級建築士に合格したことをしおり(岡崎紗絵)に報告。「健常者と対等になるには、人一倍頑張らないと」とさらに気合を入れる晴人に、しおりはこの言葉を送った。

はじめは障がい者に理解が薄かったしおりだが、樹、晴人と多くの時間を過ごすことで考えが変化。このセリフには、「しおりは強い子で、それ以上に優しい子だね」「しおりの言葉はすごく的を射てるなぁ。みんな誰でもハンデを持ってるんだよ」「どんなハンデを持っていても、理解してくれる人はいるんだって思わせてくれる言葉だな」などとネット上で共感の声が飛び交った。

<グッときたセリフ④>

「僕は10年前、事故に遭いました。それはずっと、忘れたい出来事でしたが、この身体じゃなければ彼女に出会うことはありませんでした。障害を負っていいことなんて一つもないとずっと思ってきましたが、そのおかげで彼女に再び出会えたことは、人生で最高の出来事です。

これからも2人で寄り添い、支えあってまいります。それでも足りない時は、助けてください。力を貸してください。どうか末永く、よろしくお願いいたします」(by樹)

樹が結婚式で出席者へ向けたこの言葉。短い中にも人生の苦しさと、それでも2人が出会えたことの奇跡、ともに歩むことができる喜びが詰まった言葉に出席者も、視聴者も涙した。

なによりも、素直に「助けてください」と伝える樹の姿に、「樹くんがこれだけ素直になれたことは、本当にうれしい」と喜びの声とともに、「助けを求めることは何も恥ずかしいことじゃないんだって、このドラマを見て改めて感じた」「困ってる人がいたら、何か考える前に助けられる人になりたいな」と思いを新たにする人のコメントも上がっていた。

「いつかこのドラマが、ただのありふれたラブストーリーになりますように」

番組スタート前から、作品のキャッチコピーとして使われていたこの言葉。最終話の物語終了後、提供紹介画面でこの言葉が映し出されると、ネット上では、「本当に素敵な言葉で涙が止まらない」「最後のメッセージで号泣」と感涙のコメントであふれた。

さらに、「普通のことすべてを当たり前に思うのはよくないかもしれないけど、それぐらい日常になるといいな」「このドラマは“障がいもの”として見られがちだけど、それがただのラブストーリーになったら…それこそパーフェクトワールドだね」「このドラマがありふれた作品にするために、私にできることはなんだろう」などと、作品からのメッセージに想いを馳せる人が続出した。