2008年、日本におけるSNS黎明期からSNSマーケティング支援事業を行う株式会社コムニコ(以下 コムニコ)は、2013年から、主に企業や団体のSNS担当者に対して、SNS運用に役立つ情報を発信するメディア「We Love Social」を運営しています。長く事業を続け、これまで約3,000件(※)もの企業・団体のSNSマーケティング支援を行ってきたコムニコが、自社で蓄積してきた知見や、X社(旧 Twitter Japan)やMeta社など各SNSプラットフォーム運営企業と培ってきた関係性などを活用し、様々なSNS運用のヒントとなる記事を作成し、今では月に15本以上を公開・更新しています。
※ 2013年4月から2025年10月までの累計
<株式会社コムニコは、株式会社ラバブルマーケティンググループの子会社です。>
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“愛されるマーケティング活動”を体現する自社のマーケティング活動としてスタート
「We Love Social」の開設を任されたのは、当時コムニコのマーケティング業務を担当しており、現在はコムニコの兄弟会社に当たる株式会社ジソウの代表を務める本門。コムニコ創業当初、自社を多くの人に知ってもらうため、またSNS運用代行を行う企業があることを知ってもらうためには、広告代理店などに突然挨拶をしに行ったり一方的に電話をかけて取り次いでもらうといった、いわゆる「飛び込み営業」活動が中心でした。そんな営業活動のみに頼っていいものか疑問を抱きつつあった時に出会ったのが、HubSpot社が提唱している「Lovable Marketing(愛されるマーケティング活動)」という概念でした。
この概念に共感をしたコムニコは、それ以降、SNS運用に関するセミナーの実施、「We Love Social」の開設、ホワイトペーパー(お役立ち資料)の作成・公開といった、当時、日本ではまだあまり普及していなかった、SNS運用に役立つ情報の提供を始めました。役立つ情報を得てもらったうえで、コムニコというSNSマーケティング支援企業に関心を持ってくださった方から相談をいただくという方法で、コムニコに発注いただく機会を増やしました。なお今でも、コムニコでは「飛び込み営業」は行っていません。
後に「Lovable Marketing」の概念は、2014年に設立した、コムニコの親会社にあたる「ラバブルマーケティンググループ」の社名にも影響を与えることになります。
2013年の開設時、まだ日本ではそれまで多くのSNSに関する情報が出回っていませんでした。本門曰く、「SNSプラットフォーム運営企業は外資系企業なので、SNSに関する新しい情報はほぼ英語で公開されている状況だった。それをいち早く入手し、日本語訳しながら情報をまとめていく作業を必死にやっていた。」とのことです。
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(左)「We Love Social」の開設をした、現・株式会社ジソウの代表取締役 本門 功一郎(右)現在の「We Love Social」運営のメイン担当 コムニコの山本 春華
そして現在「We Love Social」の編集長をつとめるのが、コムニコのマーケティングチームの山本。2020年から運営に携わっている山本に、運営するにあたって大切にしていること、AI時代に感じる、AIがメディア運営に与える影響、「We Love Social」というメディアに対する想いなどについて聞きました。
「読者ファースト」と「誠実さ」を第一に
ーー コムニコに入社したきっかけや、「We Love Social」に携わることになったきっかけは?
山本:まず現職に就くまでの経緯ですが、元々は、フリーランス編集者として大手出版社の雑誌・書籍の編集に携わっていました。そしてコムニコに入社して、SNSコンテンツクリエイターとしてさまざまな業種のアカウント運用支援をしました。以前編集の仕事をしていたこともあり、その後に「We Love Social」の編集担当になるという流れです。
実は、私がコムニコに入りたいと思ったきっかけのひとつが、この「We Love Social」でした。コムニコ入社前の私は、「マーケティング」というものに対して、「商品を売るための一方的な顧客獲得行為」という感覚を持っていて、あまり好きになれなかったんです。でも「We Love Social」を知って、その印象が変わりました。SNSという比較的新しいメディアを運用することに不安を感じている担当者に対し、「SNSは怖いものじゃなくて、(人々から自社の商品やサービス、企業自体が)愛されるためにやるものですよ」と伝える姿勢を感じたからです。それと、親会社の「ラバブルマーケティンググループ」が、コンセプトとして「Lovable Marketing(愛されるマーケティング活動)」を掲げているのを見て、こういう想いを持ってマーケティング活動をしている企業なら、自分でもマーケティングを仕事にできそう、自分がやってみたいと思えるマーケティングができそうと感じて入社を決めました。
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株式会社ラバブルマーケティンググループのコンセプト
ーー コムニコに入社するきっかけとなった「We Love Social」の運営を5年以上続けていることになりますね。メディア運営に対して、こだわっていることや大切にしていることは何ですか?
山本:まず、「嘘が無くかつ信用度が高い情報であること」を大切にしています。あとは「わかりやすさ」も重視していますね。
「嘘が無い」や「信用度」については、まずSNSプラットフォームの最新情報を紹介するような記事の場合、必ず一次情報提供者である、SNSプラットフォーム運営企業が公式に公開している情報をソースとします。他媒体の情報の転用とか、AIで収集した情報をそのまま使うなどはしません。必ず、コムニコのメンバーや自分が検証した上で自信を持って公表できる情報をわかりやすくまとめるようにしています。
SNSプラットフォーム運営企業が公開している情報が、英語のみであることも多々あります。その場合は直訳することなく、きちんとわかりやすい日本語にかみ砕き、SNS運用初心者の方でも理解できるように言い換える、専門用語は丁寧に解説しながら文章にすることを意識しています。こうした工夫は、過去に子ども向け雑誌の編集に携わった経験が生きているかもしれません。「We Love Social」では、SNS運用担当者、そしてその周辺の業務をしている方など、誰が読んでも理解がしやすくわかりやすいメディアを目指しています。
先ほども挙げた「Lovable Marketing」の考え方にも関わりますが、PV数を上げることだけを意識するのではなく、本当に「読者の役に立つ」ことを第一に考える。やはり頼りにしてくれる読者の方がいるからこそ、手間はかかっても責任を持って情報収集、事実確認、検証をして情報を公開するようにしています。こういう誠実さにこだわって運営していることもあって、開設から12年以上という長い年月の間、多くの方に見ていただけているのかもしれません。
「社内の協力があってこそ。」 コムニコ従業員の集合知で成長
ーー 月15本以上記事を公開・更新しているようですが、こんなにも多くの企画を考えたり、情報をキャッチアップできる秘訣は何ですか?
山本: 基本的には私が編集長として企画からライティングまで行っていますが、社内の協力は欠かせません 。ネット上での情報収集はもちろん日々のタスクですが、コムニコには本当に多くのSNSのプロフェッショナルが在籍しているので、コムニコ社内での情報収集もとても役立っています。社内での情報収集に関しては、自分から聞き出すだけでなく、業務中のちょっとした雑談やチャットから「今、お客様からこんな質問が多い」「この新機能が話題だ」といったネタを仕入れて記事化を検討することもよくあります。企画の提案や「この記事を送ったらクライアントが喜んでくれました」「こういう記事があるとうれしい」といった声をいただくこともあり・・・。みんな本当に協力的なんですよね。あとコムニコは、良い情報を仕入れたら社内に素早く共有するというナレッジ共有の文化があるので、これにもとても助けられています。
コムニコのメンバーによる協力で成り立つ企画として、「コムニコ社員が選ぶ投稿事例集」や「SNS投稿に最適な画像サイズ一覧」というものがあります。SNSのプロとして日々働くコムニコのみんなから集めた声・見解・検証結果が元になっている内容で、とても好評いただいている企画です。こういった企画は、メンバーのみんなの時間や手数を頂戴することにもなります。そして、声を収集し集計、記事として構成して執筆・・・と、こちらの作業量も増えます。多くの人の手間をかけながら完成させています。ただ、SNSのプロの声を集めた記事というのは、読者から求められる価値ある情報だと思うので、多少手間がかかっても続けたいですね。こんな感じで手をかけながら作り上げているので、本当に「我が子」のように大切に育てたい存在で、メディアとしてもっと成長させていこうという気持ちです。もっと多くの方に「愛される」メディアに成長させたいですね。
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AI時代だからこそ挑戦したい、「人の温度感」も反映された記事づくり
ーー AI技術の台頭により影響を受けているWebサイトも多くあると聞いています。
山本:確かにAIがWebサイト運営に与える影響はあります。わかりやすい例だと、「AI Overviews(※)」の影響でPV数が減ってしまうというところですね。ただ、ありがたいことに「We Love Social」はAIを使って情報収集したことによる流入者も多いんです。AI経由でサイトに訪れた方が実際にお役立ち資料をダウンロードしてくれたり、商談や受注につながったこともあります。悪い影響もあれば良い影響もあると思っているのですが、AIによる影響は安定して数値化できていない部分も多いという点で、AI時代におけるWebメディア運営に関しては色々模索しています。
※AI Overviews(AIオーバービュー):Googleで検索をかけた際にページ上部に表示される「AIによる概要」。(「Google Japan Blog」参照)
でもAI技術の台頭以前から、Web検索サービスのアルゴリズムの大幅な変更があったりと、定期的にWebサイト運営に影響を与える外的要因はありました。ただ、その変動の中にあっても「いつか顧客になる読者」に対して誠実に続けてきました。これはいち担当者のみならず、社内が連携してこのメディアを成長させてきたからだと思います。「We Love Social」は、コムニコという企業と、各企業・団体のSNS運用担当者、そしてその先の消費者や生活者をつなぐ大切な存在になっているはずなので、引き続きコムニコ全社で試行錯誤しながら運営していきたいですね。ちなみに、Webサイト運営において、私自身、部分的にAI技術を活用して業務効率化をしています。AIにできることをAIに任せることで、その分より質が高いコンテンツ作りに時間を割けることができているという実感はあります。
ーー 最後に、「We Love Social」の今後について、やってみたいことなどあれば教えてください!
山本:これまで以上に「プロフェッショナルな視点」が反映されている記事を作成していきたいですね。先ほどのAIの話の流れにもなりますけど、「プロの目線で見て、このSNS管理ツールのここは素晴らしいが、ここは使いにくい」などといった、忖度のないリアルな人間の意見が反映された記事は人間にしか書けません。単なるツールの機能比較記事であれば、AIでも記事作成ができるかもしれませんが、読者が本当に知りたいのは、実は「プロの正直な推奨コメント」ではないかと考えるので、こういう「SNS運用の現場を知るプロ」の声が反映されたコンテンツを企画できればと考えています。
それと、お客様などから評価をいただいている「コムニコのサービスやツールの魅力」という部分を、しっかりと「言語化」して伝えるという役割も担っていきたいですね。SNS運用の基礎知識やSNSプラットフォームのアップデート情報はもちろん今後も伝えていくのですが、それだけではなく、先ほどの「プロの声の反映」もそうですが、「コムニコにいる人の温度感」なんかも伝わる記事も増やせたらと考えています。
仕様変更や機能アップデートなど、変化が多いSNSを情報として扱いながらも、読者のことを第一に考え、「We Love Social」の企画・制作・管理を行う山本にお話しを聞きました。ぜひSNS運用のヒントを探している方は「We Love Social」を参考にしてみてください。
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