11月9日(土)21時からフジテレビで放送される『世にも奇妙な物語’19秋の特別編』。今回は5本のストーリーで構成されるが、その中の1本でオリジナル作品となる『コールドスリープ』に、ムロツヨシが主演することになった。『世にも奇妙な物語』への出演は2015年11月放送の『世にも奇妙な物語 25周年記念!秋の2週連続SP傑作復活編』以来約4年ぶりだが、同作で主演を務めるのは今回が初めてとなる。
今回ムロが演じるのは「ITの風雲児」「未来を想像する男」と称される社長・藤田吾郎。彼には一人息子の恭平(長野蒼大、のちに落合モトキ)がおり、優秀な大人になるように、教育にもかなり力を入れていた。また事業で成功をおさめた彼は、幼いころからの夢である日本人初の宇宙旅行を実現させようとしていた。
しかし、恭平と副社長の大岩(桜井聖)はそんな藤田の身を案じていた。というのも、数週間前、藤田は治療法のない病気と診断され、余命3ヵ月を宣告されていたからだ。不思議なカプセルの前に立つ藤田。
しかし彼が入ろうとしていたのは、生物を生きたまま低温状態で保存し、組織の老化を防ぐ“コールドスリープ”の機械だったのだ。この機械は最大50年冬眠できて、途中4回まで覚醒する事が出来るという。この治療法にいちるの望みをかけて冬眠に入る藤田だったが…。
藤田吾郎を熱演したムロに話を聞いた。
――『世にも奇妙な物語』初主演となりますが、いかがですか?
24年前に役者という道を選んだのですが、その道を選ぶ前から放送しているシリーズということで、役者を志した頃は目標にする事も出来ませんでした。僕が映像デビューしたのが28歳で、30代でも夢は叶わず、43歳で主演という夢をかなえる事ができました!ありがたいですし、うれしい限りでございます。
――台本を読んだ感想は?
僕が今までに見た事がある『世にも奇妙な物語』の中でも少ないジャンルのストーリーだと思いました。もっと怖かったり、もっと不思議なジャンルを見てきましたが、今回は、もしかしたら日常的にありそうな…でもちょっと違う。ちょっと日常的でちょっと非日常なところがおもしろくて、やりがいがありました。
――ムロさん演じる藤田は、生き延びるために“コールドスリープ”という方法を選ぶわけですが、もし同じ立場になったら?
僕はおそらく選ばないと思います。今回の共演者のみなさんともそんな話をしたのですが、僕は一回止めるよりも、ここまできたら受け入れちゃいます。止まる事は、自分の性格上ないかな…と。もし(病気を)宣告された時に、家族やそういう人がいたら変わるかもしれないですが、今の僕では考えられないです。
――撮影で苦労したことはありますか?
今回は、演技について監督と話し合う時間をたくさん頂けたので、台本の解釈や演技になどの面では苦労した事はあまりなかったです。強いていうと“コールドスリープ”から目覚めるシーンでしょうか。全身麻酔から目覚めるのと同じルールでやろうという事になっていたのですが、目覚めたとき、息子や研究員さんなど周りの人たちは歳をとっているので、その時のリアクションは、もちろん経験がなくて、想像でしかないので、その演技がどう見えるのか皆さんの評価を聞きたいです。
あと“コールドスリープ”の機械に頭をぶつけるシーンで、僕が寝る位置を間違えてしまって、下唇を思いっきりぶつけてしまったのですが、そのままOKがでたシーンがあるのでそこも見て頂ければと思います。
――視聴者の方にメッセージをお願いします
今回は、僕が見て是非やりたいと思ったストーリーです。悲しい話なのか?怖い話なのか?不可思議な話なのか?コミカルな話なのか?どんな話なのか?見て確認して、感想をどこかで聞かせて頂けたらうれしいです。
<コールドスリープ あらすじ>
「ITの風雲児」「未来を創造する男」と称される社長・藤田吾郎(ムロツヨシ)は、幼いころからの夢である日本人初の宇宙旅行を実現させようとしていた。様々な準備をして、カプセルの前に立つ藤田の傍らには、それを心配そうに見つめる副社長の大岩(桜井聖)と一人息子の恭平(長野蒼大、のちに落合モトキ)がいた。というのも、数週間前、藤田は治療法のない病気と診断され、余命3ヶ月を宣告されていた。藤田が入ろうとしていたカプセルは、生物を生きたまま低温状態で保存し、組織の老化を防ぐ“コールドスリープ”の機械だったのだ。この機械は最大50年冬眠できて、途中4回まで覚醒する事が出来るという。治療法が見つかる望みをかけて冬眠に入る藤田だったが…。