横浜流星さんが宮本武蔵を演じる舞台「巌流島(がんりゅうじま)」の初日前会見が、2月9日に行われ、横浜さん、中村隼人さん、演出の堤幸彦さんが出席しました。
この作品は、剣豪2人による宿命の対決、武士もののふの生き様を問う、骨太の人間ドラマ。
決闘の真実を捉え、関門海峡に浮かぶ「巌流島(船島)」で繰り広げられた大勝負、その壮絶な戦いを、壮大かつ画期的なアクション時代劇として描きます。
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演出・堤幸彦から見た横浜流星と中村隼人「このようなドキドキ感、ワクワク感はなかなかない」
横浜さんは、公演初日を翌日に控え、「巌流島の戦いを扱った作品はたくさん作られていますが、本作は新解釈、新設定なので、全く新しい形の“巌流島”ができたと感じています。武蔵と小次郎の関係性は特に、注目して見ていただきたいです」とコメント。
続けて、「(公演に向けて)やるべきことは、やってきました。(この会見が始まる)さっきまで稽古をしていました。あとは、役として舞台上で生きるのみだと思っております」と意気込みました。
隼人さんは、「最初、この役のお話をいただいたときは、『今まで大先輩が演じてきた役をどのように演じようか』と思っていました。お話を聞いてみると、令和版の新解釈をした巌流島ということで、マキノノゾミさんが書かれた脚本に、堤幸彦さんの演出を加えられている、と」。
「今までの巌流島の別物とまでは言いませんが、『佐々木小次郎と宮本武蔵の名前を借りた、新しい作品が出来上がった』と思っています。毎日毎日、稽古をしてやってきたので、その成果を明日からの初日に出せればと思います」と語りました。
堤さんは、横浜さんと隼人さんの印象を聞かれると、「私の舞台の作り方の特徴として、2人には見せずに(ある程度、舞台の形を)作ってしまうんです。それを2人に見てもらい、入ってもらう。そして、それぞれの魅力を出してもらうんです」。
「稽古をしていくと、毎日どんどんと変わっていきます。この2人の芝居に対する熱や、役に対する情熱、気合は、日々力強くなっていきました。これから最終の通し稽古を行いますが、今までやってきた稽古を乗り越えるものになる、と。そう思わせてくれる2人です。私も演出家として、このようなドキドキ感、ワクワク感はなかなかないので、期待しています」と答えました。
本作は、モノクロの世界がベースのシリアスな人間ドラマが特徴だそうで、演出のポイントを聞かれると、堤さんは「舞台の背景は、デジタルでシンプルな世界を作りました。私は、ごちゃごちゃとカラフルな舞台が多いんですけど、今回は一切封印しました」と説明。
そして、「2人がどのように出会い、どのような過程を経て、なぜ対決していくのか。2人が昇り詰めていくような人間ドラマにしたいと思っていますので、本当にシリアスです。デジタルと人間力の究極な融合を目指したいです」と明かしました。
最後に横浜さんは、「全国で待っている皆さま、大変お待たせいたしました。3年前にコロナ禍の影響で中止になってしまった作品が、いよいよ明日からスタートします。あの時の申し訳ない気持ちや、悔しい思いを晴らせるように。そして、新たなキャストも加わって、確実にパワーアップした作品になっていると、自信を持っています。期待して待っていてください」と呼びかけました。
<舞台「巌流島」公演概要>
脚本:マキノノゾミ
演出:堤 幸彦
出演:横浜流星、中村隼人、猪野広樹、荒井敦史、田村心、岐洲匠、押田岳、宇野結也、俊藤光利、横山一敏、山口馬木也、凰稀かなめ 他
【東京公演】2月10日(金)~22日(水)/明治座
【金沢公演】2月25日(土)・26日(日)/本多の森ホール
【新潟公演】3月1日(水)/新潟県民会館
【秋田公演】3月4日(土)/あきた芸術劇場(ミルハス)
【名古屋公演】3月8日(水)/センチュリーホール
【神戸公演】3月11日(土)・12日(日)/神戸国際会館 こくさいホール
【高松公演】3月15日(水)/レクザムホール(香川県県民ホール)
【福岡公演】3月18日(土)~27日(月)/博多座
最新情報は、舞台「巌流島」公式サイトまで。