前回の“あの演出”!!に、僕がやたら舞い上がってしまって、このドラマの本質を見失ってしまいそうでしたが、今回の第2話を見てやっぱり確信…。
このドラマ、すっごく良いです!!
ほっこりするんだけど、やる気!も、もらえて、なんていうか…。働く=収入を得るって、本当に、素晴らしいことですよね!?!(急に)
うん、で、だからこその、“あの演出”、だったんですよね?(また始まります)
そう、“あの演出”とは、なんの前触れも、予感も、事前情報もなく(たぶん)始まった、あの、“ミュージカル”!!ですよ。前触れも、予感も、事前情報も、何もなかったというのに、あのクオリティで見せてくるし、主演の葵わかなちゃん、歌うますぎだし、それでいて、歌うま=嫌味感はゼロだし、あんなにキュートに歌い上げるなんてさ、もう反則でしょ。あと、何より、すっごく素敵なナンバー!!(あれから10回は見たよね…)
だもんだから、第1話を見終えた瞬間、ついつい一目散に「三千円の使い方 ミュージカル」ってググっちゃったもんね(検索結果ゼロ)。で、こんなにキャッチーでかわいらしくって、とてつもなくゴージャスな演出を施してんだから、少しは事前情報でお知らせしてるよね??って、さらにググってみたっていうのに、今作のプロデューサー遠山(圭介)Pがどっかのインタビューで言ってた、葵さんを起用した理由…「葵さんはミュージカルなどで歌もうまいし、ドラマ『教場』も印象的だった…」の、“歌もうまいし”という、たった!これだけの!!“匂わせ”のみ!!!さすがのプロデューサー、口堅い!!(そらそうだろ!)
僕だったら、あんなシーンできあがっちゃったら、「ミュージカルだよ!?見て!!」って、言うもん。誰彼構わず、言うもん(知らんがな)。だってさ、もったいないじゃん。せっかくの出来なのにさ。だけど、それを、あえて、前触れも、予感も、事前情報もなく、“ミュージカル”しちゃうんですからね。よくやった!遠山P!!!(僕誰!?)
「毎日100円貯金」からの「1000万円貯めてみせる!」っていうリアリティ
いやだけど、あれ、ホントに、唐突だったからこそなんですよね。だって、自分だけの世界で歌って踊る=未来じゃなく、今が楽しければいい!=将来にまったく投資をしていない主人公、ってのをとてつもなく自然に、映像でしか表現できない方法で、圧倒的なオリジナリティでもって表現できるんですもの。その巧さですよ。唐突だからこそインパクトがあって、なおかつ、だからこそ後半の展開がより染みてくる…。あのミュージカル演出=非現実を冒頭で見せつけてるもんだから、後半の生活感たっぷりの描写、「毎日100円貯金」からの「1000万円貯めてみせる!」っていう、そこのリアリティがより活きてくる。そういうことなんですよ。
いやだけど、あの唐突の“ミュージカル”に面食らってしまった方も、少なからずいるんじゃないかな?と思う。だけど、今言った通り、だからこその“ミュージカル”だったわけだし、きっと主人公の成長とともに、あのミュージカルの見せ方が、中身が、彼女の成長とともにどう変化していくのか?ってとこにも、注目して見ていきたいじゃあ、ないですか??ね??(この先もミュージカルがあるのか、わからんけども…)
とっても地に足の着いた、ハートウォーミングなエピソード
っというわけで、結局ミュージカルの話ばかりになってしまいましたが、そんなこんなのミュージカルを踏まえての『三千円の使いかた』第2話。やっぱり“とっても良い”です。
今週のメインは、主人公の祖母・琴子(中尾ミエ)。元銀座のデパート販売員だったおばあちゃんが、あるちょっとした出来事から、改めて“生きがい”を見つけ、それを求め、やがて大きくドラマが動き出していくのですが、それがとっても地に足の着いた、ハートウォーミングなエピソードに仕上がっているのです。
そして、そんなおばあちゃんの姿と、主人公の美帆(葵)の姿を重ねあわせることで、収入を得るとは?働くとは?生きるとは?を、さまざまに考えさせてくれる構造。
新年、仕事も始まったばかりだし、寒いし、やる気でない…いつまでも寝ていたい…仕事したくない…とか思ってるそこのあなた!!(いや、僕)に、やる気!を押しつけではなく、そっと、だけど力強く背中を押してくれる!そんな物語になっております。あなた!にこそ(いや、僕にこそ)必見です!!
それにしても、このドラマの主人公・美帆は、新卒2年目ですでに給料25万(手取り)で、前に住んでた家の家賃が9万8千円で、650円のドリンクを躊躇(ちゅうちょ)なく買えて、1000万貯める!(それで保護犬が買える一軒家持つ!だし)って決めた瞬間実家に帰って、4000円もするわっぱのお弁当箱を使いもしない(←new!)という、昨今のドラマに最も必要とされる“共感”って部分がかなり希薄なキャラ…だっていうのに、ここまでキュートで応援したくなるのはなぜだろう…?って考えてたんだけど、それはもちろん、演じるのが葵わかなちゃんがかわいいから!ってのは言わずもがな(おい!)、今回の第2話で、なんとなくわかってきました。
それは、何事も“さして優秀ではない”のに、“一生懸命やる”、っていうその素直さが、にじみ出ているからなんでしょうね。その素直さがあるからこそ、前回のハイライト、黒船スーコさん(アン ミカ)による、圧倒的説得力セミナー「8×12は魔法の数字」(12か月×8万+ボーナス月2万×2=年間100万円貯められる!)を、ものすごい勢いで吸収し、実践できるんでしょう…。
って、うん、なんか、美帆のこと、よくよく振り返ってみたら、すっごく心配になってきた!!それに、この第2話、主人公にとって、すごく大事な“決断”を最後にくだすんだけど、ホントに、この子、どうなっちゃうの???ヒヤヒヤしてきた!!!うん、でも、彼女の成長を見守りながら、この先も見続けていこうと思う!!(ホントに僕誰!?)