河村花さんが、撮影現場での“学び”を語りました。

月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(読み:テミスのきょうしつ/フジテレビ)は、未来の法曹界を担う若者たちが通うロースクール(法科大学院)を舞台にしたリーガル&ロースクールエンターテインメント作品。

裁判官で実務家教員の主人公・柊木雫(ひいらぎ・しずく/北川景子)が、「人を知らなければいい法律家にはなれない」をモットーに、ロースクールで「法」だけでなく「人」を学ぶ授業を展開。“司法試験合格”という目先のゴールばかりにとらわれるロースクールの現実に向き合い、成長していく物語です。

本作で柊木の授業を受ける学生・天野向日葵(あまの・ひまわり)を演じている河村さんにインタビュー。月9初出演の心境、撮影現場の様子などを聞きました。

視点が他の学生とは違う向日葵「そこを大切に演じたい」

<河村花 インタビュー>

──月9ドラマに出演が決まったときの心境を聞かせてください。

うれしかったです。小学生のころから北川(景子)さんが出演するドラマも見ていましたし、友だち同士でよく話していた月9という枠に出られることへの喜びは大きかったです。

ただ、決まったときは、まだ周りには言っちゃいけなかったので、早く解禁日にならないかなと思っていました(笑)。

──報告したとき、周りはどんな反応でしたか?

私の家族は割とサラッとしているので、「大変だと思うけど、頑張って」とだけ言われました。

──天野向日葵はどのような役と捉えて演じていますか?

向日葵は、弁護士の父がいて、強制的にロースクールに通わされています。自分の強い意志があって通っているわけではないので、少し回りと違う空気感を持っている。1話の模擬裁判で、被告人へ思いを寄せる場面がありましたが、視点が他の学生たちとは違うので、そこを大切に演じたいなと思っています。

──役とご自身の共通点はありますか?

向日葵と私は生い立ちや育った環境がまったく違います。向日葵は育ちがよく、できないことは「できない」とはっきり言えるタイプなので、似ている部分は少ないかなと思っていました。

でも、1話、2話、3話と台本をいただくごとに、言葉にするのは難しいのですが、心の底にあるものは似ているかもしれないと感じています。

──役作りはどのようにしていますか?

台本を何回も読んでいます。

あとは、撮影前に、北川さんや学生役の皆さんとロースクールに見学に行きました。そこで実際に学んでいる学生を見たり、授業を見たり、空気感を初めて目の当たりにして…やっぱり、普通に私が通っていた学校とは違う緊張感がありましたね。

この緊張感をお芝居で伝えられたらいいなと思いました。

前田旺志郎の距離感の近さに「もともと友だちだった?」と驚き!

──撮影現場の雰囲気はいかがですか?

学生役のみんなで集まるところは穏やかさがありつつ、ちゃんと緊張感もあってすごく好きな空間です。

北川さんとのお芝居は…柊木先生と向日葵という関係性でいながら、北川さんの目線や言葉がまっすぐ刺さってきて、役を通して自分も「大丈夫だよ」と言われている感覚に陥ることがすごく多くあります。

──撮影の合間、北川さんとはどんな会話をしていますか?

「どうしたらそんなにキレイでいられるんですか?」というような会話をしています(笑)。

──人気講師・藍井役の山田裕貴さんの印象は?

第一印象は、「かっこいい!」でした(笑)。藍井先生は前髪で顔が隠れているんですけど、目力がすごくて。隙間から見える黒目がすごいんです!

でも、リアルに藍井先生なので、撮影の合間にお話することがあっても、向日葵のように緊張してしまいます。

──芝居に関する相談をすることはありますか?

教員役の皆さんによく聞いています。昨日も山田さんに、言葉の伝え方を聞きました。

劇中で向日葵はどんどん変わっていくので、私自身も、皆さんから学んで、現場の空気づくりや目線の動かし方一つも日々吸収していきたいと思っています。

──生徒役の皆さんとの撮影はいかがですか?

向日葵がよく一緒にいるのは、(前田)旺志郎さんが演じる桐矢純平なのですが、旺志郎さんは初めてお会いしたときから「もともと友だちだった?」というくらいの距離感だったんです。

あとで聞いたら、「距離の近い役のときは、お芝居にも影響するから、いっぱいコミュニケーションをとるようにしてる」と言っていて。そこから築き上げた2人の関係性は画面から伝わったらいいな、と思います。

柊木先生は正解を言うだけでなく、気づかせてくれる

──青南ローにはいろいろなタイプの学生がいますが、素のご自身に近いのは誰ですか?

桐矢が近いかもしれないです。学校の中で明るく過ごしているところが。でも、向日葵も知れば知るほど、どこか近いものを感じていますね。

──もしロースクールに通っていたら、柊木先生と藍井先生、どちらから学びたいですか?

断然、柊木先生です(笑)。ドラマの中では、藍井先生が人気ですけど、柊木先生のほうが私は好きです。

発する言葉から気づかされることが多いというか…「こうだよ」と正解を言うだけではなくて、気づかせてくれるので。向日葵もですが、私自身も人として勉強させられています。

──法曹三者になれるとしたら、裁判官、検察官、弁護士のどの職業に興味がありますか?

それは考えたことなかった…。今のところ向日葵に引っ張られているところもあり、弁護士が気になっていますが…これから考えるということにしてもいいですか(笑)。

──月9を見ていたとのことですが、印象に残っている月9作品はありますか?

『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』です。私、バスケが好きなので(笑)。まだ小さかったので「大人だな」と思いながら見ていましたね。

今回の作品も、もちろん同世代の方に見ていただきたいですが、法律の難しい話ばかりではないので、小さい子から大人まで年齢問わず皆さんに見ていただきたいです。

──最後に、ドラマの見どころをお願いします。

向日葵は、最初はやる気がないというか、やる気の出し方が分からずにいました。でも、柊木先生の授業を受けるようになり、勉強することが楽しくなっていきます。そんな向日葵を見て「自分も頑張ろう」と思ってもらえたらいいなと思っています。

柊木先生の言葉は、生きていくうえでのヒントになるはずです。