『三千円の使いかた』より、中尾ミエさんのコメントが到着しました。
葵わかなさん主演の土ドラ『三千円の使いかた』(東海テレビ・フジテレビ系)は、姉妹、母、祖母という御厨(みくりや)家の三世代の女性たちが、それぞれ直面する人生の悩みに正面から向き合い、コツコツ節約をして貯金をし、その夢をかなえるために奮闘する姿を描きます。
保護犬を飼う一軒家を購入するため、一千万円の貯金を目指すことにした美帆 (葵わかな)。一方、祖母の琴子(中尾ミエ)は、一千万円の遺産の運用益でマッサージチェアを購入しますが、特に生きがいもなく暮らしていました。
第2話では、琴子が智子(森尾由美)の友人たちにおせち料理の作りかたを教えたことで、「仕事のやりがい」を感じるようになって…。
今回は、そんな琴子を演じる中尾ミエさんに話を聞きました。
<中尾ミエ コメント>
――琴子を演じてみていかがですか?
琴子はね、私と年齢が同じだけでなく、私の生き方ともリンクする部分が多い役なんです。第2話では、智子(森尾)さんのお友だちにおせち料理を教えたことで、仕事に生きがいを見いだすけれど、そんな「いくつになっても社会の役に立ちたい」という考え方は、私の人生観とまったく同じ。
スタッフのみなさんは、もう少しオバサンっぽい雰囲気の琴子をイメージしていたようだけど、少し自分のほうに「寄せて」みました(笑)。
だから、役柄にもすんなりと入っていけましたね。ただ、私はあんなに料理が上手ではないですけど。
――撮影現場はどんな雰囲気ですか?
ドラマ自体は、最初のころは少し距離のあった家族が徐々に絆を深めていく、といった内容なんですが、現場は最初から雰囲気が良くて。
みなさんのことを役名で呼んだりして、自然と溶け込んでいましたね。ドラマの中のお話だけど、現場に行けば、孫はもちろんひ孫までいて、それがみんなかわいいの! 「あ、この子たちみんなに私の血が流れているのね」って、ちょっとうれしくなります。
それと、70歳を過ぎてからは、単なるおばあさん役が多かったのですが、今回は安生(橋本淳)さんのような若い男性とも親しくなったりして、それも新鮮な感じですね。
――このドラマは「お金」がテーマの一つですが、中尾さんはお金とどう付き合ってきましたか?
基本的には無駄遣いはしない、ということですね。洋服などにもそれほど興味はないし、最初に買った車は中古車だったし…。ただ、いろんなものを何でも使いきるように心がけています。
「そろそろ危ないかな?」という食材でも迷わず使っちゃうので、周りからは「そんなことに命をかけないで!」って言われますけど(笑)。
化粧品だって、メイクさんの使いかけをいただいて使うことが多いんですよ。それを使いきったときの達成感たるや! その辺の金銭感覚は、琴子さんに通じるものがあるのかもしれません。
――琴子は仕事に生きがいを見出そうとしますが、中尾さんは歌手・俳優以外のどんな仕事に興味がありますか?
何だろう…。ただ、私は働くことが好きだから、「この仕事」と限定せず、いろいろなことを経験してみたいですね。
人間って、実は自分のことを一番わかっていないと思うんです。そして、自分の中には「まだ気づいていない才能」だってきっとあるはず。
ちなみに、以前のことですが、近所のレストランで人手が足りないというので、手伝ったことがあるんですよ。そのときは、友だちに声をかけたら店に入りきらないほどの人数が来店して、さらに人手が足りなくなりました(笑)。
――世間では「何歳まで働けばいいんだろう」と、働くことにネガティブな意見もありますが、中尾さんがいつまでも仕事に前向きでいられる理由は?
性格もあるから一概には言えないけれど…私はやっぱり人が好きだし、人と会うのが好き。
初対面の人に会うのも大好きなんですよ。この世界に60年いますが、いまだに「初めまして」という共演者の方は多いですね。
でも、それが楽しいし「また新しいお友だちが増えたわ」「新しい体験ができたわ」ということをうれしく思っています。
どんなお仕事にもそうした出会いや発見があると思うし、そういう気持ちがあれば前向きでいられるのでは?
――第2話の見どころを教えてください。
第2話では、琴子が働くことや人に喜ばれることに生きがいを見いだし、意外な行動に出ます。私も琴子と同年齢だけど、70代なんてもう一仕事できる年齢だし、自分が社会の役に立てるという自覚を持つことが大事だと思うんです。
人生100年時代では、70代なんてまだまだ現役だということを、みなさんにも感じてもらいたいですね。そして、そんな琴子の変化を、ぜひ楽しみにしていてください。
土ドラ『三千円の使いかた』第2話は、1月14日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。
<第2話あらすじ>
「保護犬を飼うため一千万円を貯めて一軒家を購入する!」。夢の実現のため、固定費を浮かせて貯金しようと実家に戻ってきた美帆(葵わかな)。
一方、夫の死後、「一千万円の遺産をコツコツ増やしマッサージチェアを購入する!」という目標を達成した77歳の祖母・琴子(中尾ミエ)は、その後、日々の生きがいもなく暮らしていた。
そんなある日、智子(森尾由美)から、友人たちにおせち料理の作り方を教えてほしいと頼まれる。智子に懇願され、渋々協力することになった琴子だったが…。
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