吉野北人さんが、慕っている人を明かしました。
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水10ドラマ『スタンドUPスタート』は、「“資産は人なり”。資産を手放す投資家はいない!」という理念を持つ、主人公の三星大陽(竜星涼)が、自称“人間投資家”として、さまざまな事情を抱えた人々に再び生きる希望を取り戻させていく“人間再生ドラマ”。
過去の栄光にすがる中年や前科者、就業経験のない主婦など、“訳アリ人材”を、主人公がどのように再生させていくのかが描かれるビジネスストーリーです。
フジテレビュー!!は、中卒で前科持ちだが、大陽から出資を受けて起業し、成功をおさめた青年・小野田虎魂を演じる吉野北人さんにインタビュー。役柄について、共演者について、「今年スタートしたいこと」などを聞きました。
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虎魂は社会性はないけど、まっすぐで愛嬌がある
<吉野北人 インタビュー>
──まずは台本を読んだ感想を聞かせてください。
コロナ禍で自分自身も仕事に関して考える時間がすごく増えましたし、起業する人をテレビなどで拝見したり、僕の周りにもいたりしたので、スタートアップということにすごく興味が湧いていました。
そういった中でお話をいただいて、台本を読んで、今の社会にすごく合っている作品だなと思いました。
虎魂については、普段の自分とはかけ離れているキャラクターなので、「どう演じようかな」という楽しみがありつつ、ちょっと不安もありつつという感じでした。
──役作りは、どのようにしていますか?
原作があるので、まずは原作を自分なりに落とし込みました。
あとは、虎魂という名前で「虎」がつくので、見た目も少し虎の要素を…本当は金髪の予定だったのですが、少し黒のローライトを入れて虎柄っぽい髪型にしています。
性格の面で言うと、虎魂はいわゆる陽キャ。自分の中には陽キャな部分がないので、美容師の友人で陽キャな人と会って、その人のバイブスをもらって作っています(笑)。
──具体的には、友人のどのような部分を参考にしていますか?
ノリですね。チャラいというか…(笑)。今は、その子に会う時間を増やしています。
──吉野さんから見て、虎魂の魅力はどこにあると思いますか?
見た目や生き方はチャラいというか、社会性があまりないかもしれませんが、すごくまっすぐなところは魅力だと思います。
中卒で前科もありますが、大陽さんから「スタートアップしてみないか」と言われて、ゲーム会社を起業して。成長が見えるところがいいな、と。
それに一つのことに対する熱量も持っているし、ちゃんと愛嬌もあるし、いいやつです(笑)。
──原作の虎魂よりもソフトな印象になっていますが、吉野さんなりの虎魂は、どう見せたいと思っていますか?
監督と話したときに「かわいさみたいなものを入れてほしい」「自分を生かしながら演じてほしい」と言ってくださったので、強いセリフでもオラオラしすぎないように、自分らしさを取り入れつつ演じています。
──虎魂と共通点などはありますか?
虎魂は何も考えていないように見えて、実はいろいろと考えているタイプ。そこはすごく似ている気がしています。
僕、見た目がほわほわしていて「何も考えてなさそうだね」とよく言われるんです。でも、意外と考えているし、考え過ぎちゃうタイプなんですよ(笑)。
大陽はめちゃくちゃ熱い男「憧れます」
──虎魂が慕う主人公・三星大陽を演じる竜星さんの印象を聞かせてください。
竜星さんの最初の印象は…スタイルもいいですし、身長が高いなという印象でした(笑)。
お芝居をやらせていただいてからは、「もっとこうしたほうがいいんじゃない?」「ここはこういう気持ちかもしれない」というアドバイスをよくくださって、すごく頼もしいですし、兄貴的存在だなと思っています。
──そういった言葉から、お芝居が変わることもあるのでしょうか?
そうですね。作品全体、シーンに対する竜星さんのイメージもあると思うので、自分もそこに気持ちを持っていって、演じるようにしています。
──撮影の合間などに話すことはありますか?
よくお話させていただいています。僕が歌番組に出たときも「昨日見たよ」と声をかけてくださって。いろいろとチェックしてくれているようで、うれしいです。
──大陽という役の印象はいかがですか?
めちゃくちゃ熱い男。自分という芯があり、「こうしたい」という野望があり、まっすぐな人ですね。
言葉や行動で示してくれるので、自然と信頼できるし、ついていきたくなる。虎が憧れを持って慕っているのも分かります。
──実際に大陽のような人が近くにいたら、吉野さんも慕いそうですか?
慕いそうな気がします。言葉だけじゃなくて行動でも思いを示してくれるので、そういう人にはついていきたくなるし、憧れます。
──虎魂が大陽を慕うように、吉野さんが慕っている人はいますか?
『魔法のリノベ』でご一緒させていただいたチームの皆さんですね。波瑠さん、間宮祥太朗さん、遠藤憲一さんをはじめ皆さん頼りがいのある方々ばかりで、一緒にお芝居ができて楽しかったです。
あのメンバーでもう一度ドラマをつくりたいくらいです(笑)。
──波瑠さんとの会話で覚えていることはありますか?
波瑠さんはすごく優しくて、7話では僕が演じた竜之介がメインに物語が進んでいたのですが、「7話よかったよ」と声をかけてくださいました。
──波瑠さん演じる小梅との、浴衣で花火をするシーンは素敵でした。
あれはすごくいいシーンでしたよね(笑)。そう思ってもらえるシーンを一緒につくれたこともうれしくて、ありがたかったです。
間宮さんも兄貴肌で…直接何かを言われたということはないのですが、背中を見ていて「ついていきたい」と思いました。
挑戦するときに大事なことは「ワクワク」
──本作は起業が一つのテーマですが、ご自身が新しく挑戦するときに大事にしていることはありますか?
楽しんでやるというか、自分がワクワクしていないといいものは作れないと思っています。
それは…起業ではありませんが、自分でプロデュースしていろいろなグッズを作るときにも感じていること。自分がワクワクしながら、楽しんで作ると、結果としてファンの皆さんに喜んでもらえるという実感があるので、ワクワクは大事にしています。
──「やってみよう」と思ったことに対しては、一直線で動けるタイプですか?
「やりたい」と思ったら、とりあえずいろんな人に話すようにしています。「こういうことがやりたいんですけど、どうしたらいいですか?」と。
結局、何事も1人ではできないので、周りの人をうまく頼りながら動きますね。
──虎魂は“人間投資家”である大陽からの投資を受けて成功している役です。ご自身の資産はなんだと思いますか?
家族や地元、周りにいる大事な人たちですね。僕にとって資産というか宝物です。
──では、THE RAMPAGEのメンバーの誰かに投資するとしたら、誰に投資したいですか?
自分が投資家なら、熱意のある人じゃないと嫌ですね。誰とは特定できないですが、アイデアや熱をちゃんと持っているメンバーに投資したいです。
京都で美味しいものを食べて、旅館に泊まりたい
──2023年にスタートしたいことを聞かせてください。
スタートとは少し違うかもしれないのですが…今までやってきたこと、歌もダンスもお芝居も、さらに突き詰めて、高みを目指していきたいと思っています。
──ここ数年で芝居をする機会も多くなり、さまざまな役柄を演じていますが、芝居に面白さや魅力は感じていますか?
お芝居は毎回探りながら、葛藤しながらやっています。演じながら、キャラクターの正解を見つけている感じです。事前に「こう演じたい」と思っても、実際に現場でお芝居をすると「これじゃないな」と思うこともあるので。
本当に難しいなと思うことが多いのですが、やりがいは感じているので、もっと突き詰めていきたいです。
──プライベートでスタートしたいことはありますか?
これもスタートとはズレてしまうかもしれませんが(笑)、いろいろなところに行きたいです。海外でも、日本国内でも。
──今一番行きたいところは?
その土地の美味しいものを食べたいので、京都に行きたいです。ご飯もそうですが、普段はホテルに泊まることが多いので、旅館に泊まってみたい。今年はそういう時間がとれたらいいなと思っています。
──最後に、ドラマの見どころをお願いします。
自分が本当にやりたいもの、自分の可能性を見出してくれるような作品になっていて、見てくださる方の何かヒントにつながると思っています。このドラマを見ることで、少しでも仕事に対してワクワク感を持ってもらえたらうれしいです。
撮影:河井彩美
スタイリスト:吉田ケイスケ
ヘアメイク:oya(KIND)