報知新聞社が主催する、日本で劇場公開された優秀な映画を表彰する「報知映画賞」。
その「第47回報知映画賞」表彰式が、12月22日に行われ、各部門に輝いた受賞者が出席しました。
9年ぶりの「ガリレオ」シリーズとなる、映画「沈黙のパレード」で主人公・湯川学を演じた福山雅治さんが、「主演男優賞」を受賞しました。
福山雅治 9年ぶりの「ガリレオ」続編に歓喜「帰ってまいりました!」
秋元康が、福山雅治へ花束贈与「我がことのように、うれしい」
花束贈与には、長年『ガリレオ』シリーズの監督を務める西谷弘さんと、プライベートでも親交のある秋元康さんが登場。
西谷監督は、「15年前の2007年に『ガリレオ』シリーズが、ドラマとしてスタートしました。テレビシリーズのころは、福山さんを作品の先頭に走ってもらい、映画では、一転して、福山さんには一歩引いたところで芝居をしてもらいました」とコメント。
「作品至上主義でやっていただいて、僕の中では心苦しいところがあったんです。なので、『主演男優賞』を受賞されて、自分のことのようにうれしく、ほっとしています。15年、本当にありがとうございました。おめでとうございます」と言葉を贈りました。
秋元さんは、「主演男優賞おめでとうございます。福山雅治という男は、ミュージシャン、俳優として、全身が表現者なんです」と紹介。
続けて、「彼はスターですから、演技力、歌唱力、作詞力、作曲力、プロデュース力など、すべてのことに目がいかなくなってしまうくらいの光を持っています。しかし、皆さんが目を凝らしてくれて、これだけ大きな賞をいただけたことは、福山雅治も喜んでいると思います。我がことのように、福山雅治が評価されたことが、うれしいです」と喜びました。
福山さんは、「この度は、報知新聞さま、選考委員の皆さま、投票してくださったファンの皆さま、本当にありがとうございました」と感謝。
そして、「『ガリレオ』という作品が、今に至るまで、およそ15年かかりました。最初に『ガリレオ』を作るにあたり、西谷監督と、天才物理学者という役について、一緒に考えました」。
「僕らは、口にこそ出さなかったのですが、『発明をしてやるんだ』と。『連続ドラマの舞台で、発明的な作品を作るんだ』という思いで、始まったんです。原作者である、東野圭吾先生が、生み出した『ガリレオ』という発明と、スタッフとともに作り上げたとともに作り上げた、この発明が、15年かけて認められたんだ、という思いです」と語りました。
最後に、「自分にとって賞をいただくということは、予想もしていなかったです。私は、53歳なのですが、17歳の時に父を亡くし、『何者かになってやるんだ』という気持ちで、18歳のときに東京に出てきました」。
「今日、『何者かになる』という目標が、この場所で1度叶えられたような感覚です。謙遜し過ぎるのも、失礼にあたるので、謙虚になりながらも、謙遜し過ぎずに、この賞を誇りに受け止めて、またこの場に呼んでいただけるように精進していきます」と締めくくりました。
<第47回報知映画賞受賞一覧>
【作品賞・邦画部門】
「ある男」
監督:石川 慶
配給:松竹株式会社
【作品賞・海外部門】
「トップガン・マーヴェリック」
監督:ジョセフ・コシンスキー
配給:東和ピクチャーズ株式会社
【アニメ作品賞】
劇場版「四畳半タイムマシーンブルース」
監督:夏目真悟
配給:KADOKAWA アスミック・エース
【主演男優賞】
福山雅治
「沈黙のパレード」の演技に対して
【主演女優賞】
有村架純
「前科者」の演技に対して
【助演男優賞】
横浜流星
「流浪の月」の演技に対して
【助演女優賞】
尾野真千子
「20歳のソウル」「千夜、一夜」「サバカン SABAKAN」の演技に対して
【監督賞】
片山慎三
「さがす」の演出に対して
【新人賞】
嵐莉菜
「マイスモールランド」の演技に対して
【新人賞】
白鳥晴都
「ぜんぶ、ボクのせい」の演技に対して