「フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞作がドラマ化されます。

坂元裕二さん、野島伸司さん、橋部敦子さん、浅野妙子さん、野木亜紀子さんといった数々の人気脚本家を輩出し、昨年の大賞受賞者、生方美久さんが現在放送中の木曜劇場『silent』の脚本を担当していることでも話題の「フジテレビヤングシナリオ大賞」。

第34回となる今回は、応募総数1535作品の中から、市東さやか(しとう・さやか)さんの脚本「瑠璃も玻璃も照らせば光る」(読み:るりも・はりも・てらせば・ひかる)が大賞に選出。

『瑠璃も玻璃も照らせば光る』として、12月27日(火)13時45分より、フジテレビで放送されます。

主人公・木村ひかる役には、豊嶋花さんが決定!豊嶋さんは、今作がテレビドラマ初主演となります。

若者の葛藤を描きながらも、すがすがしい光を与える青春ヒューマンドラマ

本作は、ヤングケアラーの女子高生・木村ひかる(17)が、演劇部の照明係の手伝いをすることになり、真剣に部活に取り組もうとする転校生・立石瑠璃(17)と、家事を担い続けなければならない自分の境遇との間で葛藤する青春ヒューマンドラマ。

今を生きる若者たちの葛藤をリアルに描きながらも、希望や夢を抱きづらい時代に、やさしい光を与えてくれるような作品であり、すがすがしい気持ちになれる読後感が選考会で高く評価されました。

豊嶋花が、演劇部の青春との間で葛藤するヤングケアラーの女子高生を演じる

豊嶋さんが演じるのは、主人公・木村ひかる。

ひかるは、うつ病の母・里絵の代わりに家事を担い、意識のない父・康一が入院している病院に立ち寄ってから登校するのが日課になっている、ヤングケアラーの女子高生。

そんなひかるが、親友・美沙から演劇部の照明係を依頼され「少しくらい青春っぽいことをやってみたい」と承諾するも、真剣に部活に取り組んでいる転校生・立石瑠璃と対立してしまいます。

家族のケアをしなければならない自らの境遇と、演劇に取り組みたい気持ちの間で葛藤するひかるは、瑠璃との関わりのなかで自分が心の奥底に秘めていた気持ちに気がつき…。

豊嶋さんは、映画「外事警察 その男に騙されるな」(2012年)で、当時5歳にして見せた説得力のある演技が話題に。その後、連続テレビ小説『梅ちゃん先生』(NHK/2012年)、『あまちゃん』(NHK/2013年)、大河ドラマ『八重の桜』(NHK/2013年)などに出演し、子役としてのキャリアを着々と積み重ねてきました。

『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系/2021年)では、主人公・大豆田とわ子(松たか子)の娘・唄(うた)役を演じ、母親役の松たか子さんと少し冷めているようで愛のある親子像を印象的に表現。

今後の出演作に、大河ドラマ『どうする家康』(2023年/NHK)が控えているなど、若手ながらも確かな演技力を持つ注目女優の一人です。

『瑠璃も玻璃も照らせば光る』は、12月27日(火)13時45分より、フジテレビで放送されます。

<豊嶋花 コメント>

――出演が決まったときは、どう思いましたか?

ドラマで主演をさせていただくということは、目標の一つであったので、歴史ある「フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞作に出演させていただけることが決まったときは、とてもうれしかったです。

みなさんの明日を照らすことができるようなドラマにしたいです。そして、素敵なものをお届けできるよう、精一杯頑張ります!

――台本を読んだ印象は?

タイトルでもある、『瑠璃も玻璃も照らせば光る』ということわざがあるのを初めて知りました。響きも意味もとても素敵なことわざで、私もそんな存在になれるといいなと思いました。

ひかるや瑠璃の演劇部での青春は、まぶしくてカッコいいなと思い、撮影がとても楽しみになりました。

――主人公・ひかるを、どのように演じようと思いますか?

私が演じさせていただくひかるは、芯があって忍耐強いけれど、ストレスが積み重なるとポキっと心が折れてしまうような性格です。私も似ているところがあるので、そこは自分らしさも表現できたらいいなと思っています。

また、ひかるは、うつ病の母親の代わりに家事をしたり、父親の看病など家族を一人で支えなければならないといった状況のなか、周りと同じように勉強や部活動も頑張りたい、とても責任感が強い女の子です。

そんな彼女の良さを意識して、演じていきたいと思います。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

このドラマをご覧いただいたみなさんに、なにか希望の光を与えてくれるような作品になっていると思います。

女子高生が背負うには少し重いと感じるような日々を、何とかしようともがくひかるを繊細に演じられるように頑張ります。

ぜひ、さまざまな世代の方にご覧いただけたらうれしいです。

<あらすじ>

高校2年生の木村ひかる(豊嶋花)は、うつ病を抱える母・里絵の代わりに家事を担い、慌ただしい日々を送っていた。里絵に向かって「頑張らなくていいよ」と口癖のように伝え、自転車で家を飛び出すひかるは、父・康一が入院している病院に立ち寄り、意識のない康一にあいさつをしてから登校するのが日課だった。

ある日、ひかるは親友の美沙から演劇部の照明係を依頼され、両親のことを気にしつつも、「少しぐらい青春っぽいことをしてみたい」と承諾する。

演劇部の見学で、ひかるは転校生の立石瑠璃と出会う。やる気がなさそうな部員たちと違い、真剣に練習している瑠璃は明らかに浮いていた。演劇部を手伝うことを里絵に報告したひかるは「頑張って」と応援されるものの、忙しい暮らしは変わらない。

瑠璃からも軽い気持ちで引き受けたことを責められてしまうが、瑠璃が一人で練習している姿を見て圧倒されたひかるは、真剣に取り組もうと決心し…。

公式HP:https://www.fujitv.co.jp/rurimoharimo/