オカダ・カズチカさん、長谷川忍(シソンヌ)さんらが、新番組にかける意気込みを語りました。
月曜PLUS!『THEスピリット〜闘魂レスラー発掘プロジェクト〜』(2023年1月9日スタート!/フジテレビ ※関東ローカル)が放送されます。
この番組は、世界各地で盛り上がりを見せる新日本プロレスの50周年特別企画として日本全国各地から練習生を募集、新日本プロレスへの入門までを描きます。
通常の新日本プロレス入門テストで行われている身長・年齢制限を完全撤廃。現役スター選手である“日本プロレス界の至宝”、オカダさんが練習生を直接指導します。
練習生たちが葛藤しながら成長していくストーリーと、オカダさんの熱血指導を追います。
スタジオでは、MCの長谷川さん、池田美優さん、豊崎由里絵さんが、その様子を見守ります。
フジテレビュー!!では、初回収録を終えた長谷川さん、池田さん、豊崎さん、オカダさんにインタビュー。番組の見どころ、練習生に対する思いなどを聞きました。
<長谷川忍&池田美優&豊崎由里絵&オカダ・カズチカ インタビュー>
――初回収録はいかがでしたか?
長谷川:気軽な気持ちでVTRを見ていたのですが、練習生のみなさんが、プロレスラーになることを目指して頑張っている姿に、「回を重ねるごとに、(コメントで)ふざけられる部分がなくなってきたな」と。(※今回は、第2回まで収録)
何かしらボケを入れていきたかったんですけど、今日の収録の後半は、練習生のみなさんが真剣で、僕らも同じテンションになってしまいました。
収録では、練習生のトレーニングを僕もやらされて…。練習生と同じつらさを味わっているわけではないのですが、ちょっとやるだけでもつらい。
女性陣の2人よりは、練習生のみなさんと同じ気持ちになれていると思うので、「それをコメントで伝えていければ」と思っています。
池田:長谷川さんと一緒に番組ができると思い、最初はVTRを見ながら、ガヤを入れたりしていましたが、練習生の方がやられていることがガチンコ過ぎて…。
トレーニングで、引くレベルのすごいことをやっているので、私だったら耐えられない。
練習生は、10代から、最年長で47歳の方がいます。回が増すごとに、リアクター側も、「しっかりしないといけない」という気持ちになりました。
長州力さんとか、バラエティに出演されている歴代のプロレスラーの方は、面白い人たちが多いのですが、「練習生がやっていること以上のことをやってきたんだ」と思うと、見る目が変わります!尊敬します。
豊崎:「プロレスは、プロレスファンのもの」という考えが、今までどこかにあったんです。
でも、「いろいろな見方ができるものなんだ」と、この番組で発見しました。
厳しい訓練に、14歳、15歳の子を送り出す親御さんの気持ちや、若くして自分の将来を決めて、どんなに厳しくても食らいついていく姿を見て、いろいろな部分で感情移入ができました。
――プロジェクトリーダーを務めるオカダさん。意気込みと、練習生に期待することを教えてください。
オカダ:練習生が10人集まりました。僕も自信をもって、(練習生の)新日本プロレスの入門テストに臨みたいです。
最初のころのVTRを見返すと、「全然違う人たちじゃん!」と思えるくらい、練習生が変わってきます。
それを視聴者の方に楽しみにしてもらいたいですし、入門テストに向けた頑張りが伝わってほしいです。
――視聴者の方のプロレスを見る目が変わる部分もあるのでは?
オカダ:プロレスラーが若手のころ、どういう練習をしているのか、みなさん知らないと思うんです。
(VTRに出てくる練習)あれが、ウォーミングアップなんです。
長谷川:本当なんですね(笑)。
オカダ:スクワットを500回やって、腕立て伏せ、ブリッジ、腹筋、背筋、ロープに登ったりしてから、ウェイトトレーニングを始めるんです。最後にリングに上がって、マット運動や、受け身の練習をして、2~3時間で練習が終わる。
僕も、初めてプロレスの世界に入ったとき、「スクワット500回もやらないでしょ?」と思っていました。
プロレスのファンタジーとして「そんな回数を言っているだけ」だと思ったんですけど、自分が入門した瞬間に「はい、スクワット500回」と本当に言われて。全然できなかった(笑)。
「あと100回追加でやっちゃおう」と、回数も600回、700回、1000回とか普通にやるんです。でも、やっていけば、誰でもやれるようになります。
長谷川:YouTubeとかでトレーニング動画を見たら、普通、20回3セットですよ。それでもしんどいのに、500、600とスクワットをやるのは、言い方失礼ですけど、「やる意味ありますか?」と思っちゃう(笑)。
オカダ:すごい筋肉痛になって、階段が昇れなくなっちゃいます。でも、翌日も練習ですからね。
長谷川:単純に、常軌を逸していると思いました。でも、そんな練習をして、みなさんリングに上がっているんですもんね。
オカダ:長州さんも、いまだに新日本プロレスの道場に来られて、あそこまでの(回数の)スクワットではないですけど、やっていますよ。
オカダ・カズチカが語るアントニオ猪木さん「新日本プロレスというバトン」
――現役のプロレスラーのみなさんは、どれくらいの回数をこなしているのですか?
オカダ:試合の前は、回数は少ないですけど、200回~300回はやっています。試合がないときは、合同練習で集まって、500回とかやっていますね。
長谷川:基本は、ほぼほぼトレーニングをやっているんですね。
オカダ:回数がこなせなかったら、「えっ、500回もできないの?」と、プロレスラーなら誰でも思います。基礎中の基礎。野球でいうところの、キャッチボールのようなものです。
レスラーは、1000回を30分くらいあればできちゃいます。
――「闘魂を持っている」と意気込みを語っていた、15歳の練習生もいました。そんな練習生を見て、どう思いましたか?
オカダ:正直、そんなに響かなかったです。
初回のVTRの時点では、「はいはい」と聞き流してしまうレベルですね。そこから、練習を重ねていって、やっと気持ちが伝わってくる。
「僕は、絶対にプロレスラーになります」と言っても、今回に限らず、道場に入ってきても辞めていく人はたくさんいます。
なので、練習生には「しっかりと、自分が自信を持てるようにしなさい」と教えました。
長谷川:自分も、お笑いをやるとき、日本で一番面白いと思ってました。でも、そう思っている人たちが集まってきてるんです。
今、若い子が「俺、日本で一番面白いです」って言っても、「うん、うん。そうだな」って。そう言って、辞めていった人がたくさんいますもんね。
オカダ:でも、そういう気持ちを本人が持っているということは、すごく大事なことだと思います。
――番組でオカダさんが、アントニオ猪木さんについて語っている場面がありました。オカダさんにとって、どんな存在ですか?
新日本プロレスを創立した人ですけど、仕事で会える程度で、交流はなかったんです。
もっと話を聞けていたら、深い関係になっていたと思うんですけど、本当に“大先輩”としかいえないです。
だからこそ、猪木さんの戦いの本質というのは、50年間、受け継がれていると思いますし、僕にもその血は流れていると思います。
それを下の世代に伝えて、新日本プロレスというバトンをつなげていけるように、一生懸命練習を教えています。
今回も、プロジェクトリーダーとして、この番組のことばかりやっています。
長谷川忍、自身の駆け出し時代について「なんでこんなに厳しいんだ」
――この番組は、プロレスラーになりたい練習生を追うドキュメントですが、ご自身の駆け出しのころの思い出はありますか?
長谷川:自分は、吉本興業のNSCという養成所に、東京11期生で入ったんです。その1つ上が東京10期生で、オリエンタルラジオさん、はんにゃさん、フルーツポンチさん、インポッシブルさん、トレンディエンジェルさんたちがいて。
その人たちが、授業のスタッフをするんですけど、めちゃくちゃ怖い。
その1年後に、自分もスタッフをやったとき、会社から「ならず者たちが来るから、気を引き締めるために厳しくやれ」と言われたんです。
当時は、「なんでこんなに厳しいんだ」と思いましたけど、そのおかげで先輩関係や、礼儀を叩きこまれたので、身になったと思います。
池田:モデルは、中学3年生のときに声をかけてもらい、「おこづかいももらえるし、雑誌にも載れる!」と思って始めました。
1年くらいは生半可な気持ちでやっていたんですけど、高校1年生になってからプロ意識も芽生えて、先輩たちのポージングなど基礎的なことを、マネしていきました。
(在籍していた)「Popteen」という雑誌はシビアで、ファンの方から届く人気の票数が毎月、編集部に掲示されるんです。
当時は、10代の女の子たちなので、ケンカしたり、バチバチとやり合ったりもしました。
「Popteen」を卒業して、大人のファッション雑誌に出させてもらっても、10代のころ頑張ったからこそ、つらいことにも耐えられます。
豊崎:私は、毎日放送という放送局でアナウンサーをしていたのですが、「関西女子アナ界」という、LINEのグループがあるんです。
そこには、全員ではないのですが、局という垣根を越えて、先輩後輩も含めて、女性のアナウンサーが入っているんです。そこのボスが、ハイヒール・モモコさん。
長谷川:関西でアナウンサーをやられていましたっけ(笑)?
豊崎:関西の女性アナウンサーの長は、モモコさんなんです。モモコさんから、そのグループに「明日、○○に7時」というようなメッセージが入る。
それは、「明日、○○で夜7時から会合があります。来られる人はいますか?」って意味なんです。枠は1~2人なので、競って「行きます!」って返信をします。
仕事で行けないこともありましたが、おいしいご飯を食べられて、モモコさんのお話を聞ける。最高じゃないですか。なので、必死に行きまくっていました。
そこから仲良くなり、直接メッセージをいただくようになって、「明日の会合は京都やねんけど、豊崎が番組収録が終わるの6時やろ?7時からやねんけど、行ける?」と連絡してくださるように。
「新幹線に乗ればなんとか行けます!」と返すと、「わかった、何時の新幹線に乗り。ほんで、何両目に乗って、口紅を塗り直したら(その間に)着くから」って。
長谷川:「口紅を塗っていたら」って文学的ですね。
豊崎:当時、入社1年目くらいの私に、あんなにすごい人が、何でも教えてくださる。やる気も出たし、勉強にもなったので、私の中で師匠です。
長谷川:よくわかんないですけど(笑)、ハイヒール・モモコさんが師匠なんですね。
――最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
長谷川:プロレスファンの方は、楽しめるのは絶対ですが、プロレスを知らない人、とっつきにくいと思っている人が、とくに見て楽しめると思います。
自分の推しの練習生が成長していく姿を見て、入門できたら、デビュー戦も見守れます。
知らなければ知らないほど、楽しめる番組。もちろん、プロレスを知っている人が楽しめるのは、当たり前なんですけど。
プロレスの入門編として、とてもいい番組だと思います。
池田:プロレスだから見ないというのではなくて、自分の推しメンだったり、頑張ってほしいと思える人が、きっと見つかると思います。
練習生の年齢が若い方が多いというのもありますが、自分の子どものように応援してしまいます。
プロレスだけではなく、人生についても学べる。私も軽い気持ちで、VTRを見ていましたが、すごく深くて。ぜひ、見てもらいたいです。
豊崎:初回は特に、オカダ・カズチカさんがめちゃくちゃ怖いです(笑)。
なぜそんなに、厳しいのか見ていただければ、どんどんわかってきます。それも楽しみにしていただければと思います。
オカダ:回を重ねるごとに、オカダ・カズチカが怖くなっています(笑)。
練習生の成長を見ていただきつつ、その頑張りに、視聴者の方が「毎日つらいけど、明日も頑張れる」と、元気になっていただけたらと思います。
また、これをきっかけにプロレスを知ってもらいたいです。練習生が、入門テストに合格したら、デビューして、チャンピオンになっていく。
そのすべての過程を、プロレスの楽しみの一つとして、見ていただけると思います。
月曜PLUS!『THEスピリット〜闘魂レスラー発掘プロジェクト〜』(関東ローカル)は、2023年1月9日(月)25時05分~スタート! 毎週月曜24時時25分より、フジテレビで放送されます。