『silent』第9話完全版
久しぶりに実家に帰ってきた佐倉想(目黒蓮)は、空になったCDラックを見て、過去を思い出す。
大学にサッカー推薦で入ったものの耳が聞こえにくくなったことで部活を辞めてしまったこと、青羽紬(川口春奈)に別れを告げると決めた日のこと、母・律子(篠原涼子)に「友だちには病気のことを隠してくれ」と伝えたこと。そして、大好きな音楽から自分を遠ざけてきたこと。
<ドラマ『silent』これまでのあらすじ完全版>
一方の紬は、東京の部屋でCDを整理しながら音楽への思いについて考えていた。
ある用事のために実家へ戻っていた戸川湊斗(鈴鹿央士)は、偶然にも同じタイミングで想も実家に帰っていることを知り、会いにいくことにする。
想に会った湊斗は、かつて紬が書いたメモを渡す。そんな姿を見ていた律子は、高校の同級生と楽しそうに会話する想に安堵した。
家に帰った想は、律子になんで旧友を避けていたのだろうと伝える。何か話すと心配すると思って律子さえ避けていたと言う想。
律子は思い出したら相談するぐらいで良いが、心配はしてしまうと想に伝え、親子のわだかまりが解けた。
2人の会話をそっと見ていた妹・萌(桜田ひより)は、想を2階に呼び、律子に捨てられそうになっていた想のCDを返す。
姉・華(石川恋)も加わり、久しぶりに3人に笑顔が戻った。
紬がアルバイトをするCDショップに故郷から帰った想が来た。想は自分で持っていたいと、好きなアーティストの新譜を買う。
仕事終わりの紬を待っていた想が、湊斗からもらったメモを見せると、紬は「恥ずかしいから捨ててほしい」と言う。だが、想は紬をからかいながら、メモを捨てようとしなかった。
紬と想の間に穏やかな時間が流れて…。