巨匠クリント・イーストウッドの40本目の監督作品となる「リチャード・ジュエル」のワールド・プレミアが11月20日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで行われ、出演したポール・ウォルター・ハウザーや、サム・ロックウェル、キャシー・ベイツらが登場した。

今作の舞台は、1996年のアメリカ・アトランタ。爆弾テロの容疑者のように現地の新聞社やテレビ局に報道されてしまった、警備員のリチャード・ジュエルが、無実を訴える闘いに挑んだ実話を基にした映画だ。

リチャード・ジュエルのストーリーを映画化した理由を問われると、イーストウッド監督は、「ジュエルは、ひどい悲劇の犠牲者だったからだよ。みんなが(彼の敵になった。)彼は、『疑わしきは罰せず』という扱いを受けなかった。彼は、適切な調査をされずに(犯人だと)判断されたんだ。それは、憲法に違反することだし、僕らが信じているすべてのことに反している」と話した。

今の時代にも関連しているのか?と問われると、「多分ね。わからないよ。そのことについてはあまり考えなかった。(映画を)観て、あなたがどう思うか見てみてよ」と明言はしなかった。

日本のファンへは、「オーライト。お会いできてうれしいよ。ビバ・ジャパン!」とメッセージを送った。