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2025年12月9日 午前の部/甲斐市立竜王小学校、午後の部/笛吹市立石和西小学校

一般社団法人海と日本プロジェクトinやまなしでは、12月9日に甲斐市立竜王小学校と笛吹市立石和西小学校の各5年生を対象に「海と陸の流通教室」を開催いたしました。おととしから行っている山梨県トラック協会と連携した事業の1つで、今回初めて県内小学校を訪ね、各校の児童が甲府市がマグロの消費量全国2位の理由や、山国・山梨の伝統的な郷土料理に、なぜ、アワビの煮貝があることなどを「物流」の視点から考え、海洋に対しての理解を深めました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

                 笛吹市立石和西小学校での授業の様子

 イベント概要「海と陸の流通教室」

・日時/開催場所:
 ■2025年12月9日(火)午前9時20分~午前11時10分
  午前の部 甲斐市立竜王小学校(〒400-0115 山梨県甲斐市篠原280)
 ■2025年12月9日(火)午後1時25分~午後3時10分
  午後の部 笛吹市立石和西小学校(〒406-0034 山梨県笛吹市石和町唐柏360)
・参加人数:96人(竜王小5年生59人、石和西小5年生37人)、ほか山梨県トラック協会青年部会25人
・講師:森原明廣さん(山梨県埋蔵文化財センター所長)「山梨と海について学ぼう」
    早川禮史さん(山梨県トラック協会青年部会長)「物流のひみつ」
・協力団体:一般社団法人山梨県トラック協会

 海と山梨の関りを「魚」と「物流」の視点を交えて解説

両校での出前授業前半では、山梨県埋蔵文化財センターの森原明廣所長が教壇に立ち、海なし県・山梨と海との関係を「魚」と「物流」の視点から解説しました。森原所長は、「駿河湾で獲れたマグロは、吉原(現在の静岡県富士市)から、馬などの輸送手段により、富士の西側を通り、翌日の朝には甲府の街に届いていた。このルートは、駿河湾と甲府を最短距離で結び、比較的標高が高いことから生魚の運搬に適していた」と説明しました。また「甲斐国では、マグロが流通する環境の中にあるものの、貴重な魚で、お祝いの席などでおもてなしの食材として提供されていた」と述べ、現在の山梨県の食文化と関連が深いと話しました。また、山梨県の特産である「鮑の煮貝」についても、「醤油樽に漬けられて運ばれ、甲府に到着するころには、味がついて美味しくなっていた」などと説明しました。(写真は石和西小の様子)



 馬からトラックへ物流の変化 プロのドライバーとともにトラック見学&試乗体験

一方、校庭にはトラック3台と現役のドライバー25人が集結。山梨県トラック協会青年部会の早川禮史部会長が、「馬や船などに代わり、現在ではトラック物流がみなさんの生活には欠かせなくなっている」など紹介しました。この後、児童らは実際にトラックに試乗体験を行い、荷台の左右の扉が大きく開くウイング車では、「一度に大量の荷物を運べるほか、スピーディーに積み下ろしができる」などの説明を受けました。また、氷点下の世界を体感できる冷凍車については、「海産物や食品などの品質を保ちながら輸送している」などの説明を受けた後、実際に氷点下10度の車内に入り、歓声を上げていました。



 児童の感想

「昔の人は大変な思いをしてマグロを運んできたことに驚いた」「なぜ山梨県の人がマグロが好きなのか分かった」「昔は馬や船の力が大きかったけど、今はトラックが重要だと勉強できた」「いろいろなトラックがあって勉強になった」「山梨からごみを出すと、海に流れて美味しい魚が食べられなくなるので、ごみを捨てないようにしたい」(写真左・竜王小学校、右・石和西小学校)



<団体概要>
団体名称:一般社団法人 海と日本プロジェクトin やまなし
URL:https://yamanashi.uminohi.jp/
活動内容:海を守り、次世代につないでいく大切さを山梨県の皆様にも知っていただくために山梨と海のつながりをテーマにした様々な活動を展開しております。






日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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