12月10日、入院治療していた歌手の美川憲一さん(79)が会見を開き、「洞不全症候群」と「パーキンソン病」であることを公表しました。
会見で見せた胸元には、生々しい心臓手術の傷跡が。
2024年にデビュー60周年を迎えた美川さん。今年(2025年)7月には、ものまねタレントのコロッケさんとジョイントコンサートを行い、元気な様子を見せていましたが、その翌月に病に倒れたといいます。
美川憲一:
なんかめまいをしたり、なんとなく足が重たくなってきたっていう、心臓からくるもんだと思わなかったんで。年を重ねれば足にくるんだなって。そういうぐらいしか思わなかったんです。
ちょっとふらついたりしていたんだと思います。即入院っていうことになってそれで1か月半…まあ~つらかったですよ。
診断結果は、「洞不全症候群」。心拍数が遅くなるなど心臓機能が低下する病で、美川さんは心臓にペースメーカーを装着する大手術を受けたといいます。
さらにそのリハビリ中に、難病指定されている「パーキンソン病」であることが判明。
美川さんは、1カ月半の入院生活を経て、現在はリハビリと体力作りを行っているといいます。
親友・はるな愛に「あんた、しぶとくよ」
美川さんが患った「洞不全症候群」は、心臓を規則正しく動かすペースメーカーの役割を持つ「洞結節」の機能が低下し、脈が速くなったり遅くなったり、一時的に止まってしまうなど、脈のリズムが乱れる病気で、放置すると心不全につながる可能性もあるといいます。
心臓血管研究所付属病院、循環器内科・心不全担当部長の加藤祐子医師によると、65歳以上の高齢者ほど発症率が高く、発症した場合、手術でペースメーカーを装着すれば、脈が止まって失神するなどの症状はなくなるため、普通の生活を送ることができるといいます。
――今の回復度は何%くらいですか?
美川憲一:
そうですね…60%ぐらいかしら。でもずっと立っていると、ちょっとふらついたりする。
そういう弱い筋肉になるんで、もう習慣的に毎日筋トレやるぐらいの気持ちでやらないとダメだと思います。
元々70kgあった体重は、62kgまで落ちたという美川さん。「今年中にやっておきたいことは?」と聞かれると…。
美川憲一:
やっぱり「遺言」ぐらいはちゃんと書いておかないと。私一人ですから、持ってかれるなって。あの宝石、誰が持っていくのか…。だからそれを、ちゃんとしっかり書いておきます。
まぁ高市首相が「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と(言っていましたが)、そういう気持ちでやっていきたいと思います。
“美川節”は健在。笑顔で記者たちを和ませました。
公私ともに交流が深いタレントのはるな愛さんは、この「高市首相の言葉」について、最近話したことがあるといいます。
はるな愛:
しゃぶしゃぶ食べに行ったんですけど、流行語の話とかご飯食べる時いつもするんで、「(高市首相の流行語)あれはすごいね」って言って、「それ記者会見で言ってみようかな」って言っていた、ハハハ。
(入院中)もう毎日のように連絡して。なんか落ち込んでないかな?って思っていたんですけど、全然もう…「アンタ、しぶとくよ」って言われました、逆にハハハ。
闘病中でも流行にアンテナを張り、逆にはるなさんを励ましたという美川さん。
会見の最後には、自分と同じく病と闘う人々に、こんな励ましの言葉をかけました。
美川憲一:
私と同じような病気で闘っている方、いっぱいいると思いますけど、絶対に負けないで、しぶとく、しぶとく頑張ることです。皆さん、本当にしっかりね。
(『サン!シャイン』 2025年12月11日放送より)
