2018年より毎年、エンターテインメントのバックステージに長期密着し、好評を得てきた『『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。そのSeason5がスタートした。
Season5のトップを飾るのは、今年CDデビュー1年目の7人組グループ・なにわ男子。今年開催された全国ツアー「なにわ男子 Debut Tour 2022 1st Love」をはじめ、彼らがそれぞれの場所で活躍する姿が特集されている。
初回、11月4日(金)の放送は、Episode1「知らなかった世界」。
自分たちで作り上げるコンサートは「恩返し」
なにわ男子は、2021年11月に念願のCDデビュー。2022年7月から番組放送の前日11月3日まで、デビュー後初の全国ツアー「なにわ男子 Debut Tour 2022 1st Love」を開催。このツアーで7人は、1年間で蓄えてきた力を試されていた。
2022年4月。デビュー後、全員が顔を揃える機会が減ったなか、ツアーに向けた初ミーティングが行われた。
今回演出を担当する西畑大吾さんが「こういう演出したいというのはある?」と意見を求めると、大橋和也さんが「下からハートの紙吹雪みたいなのが上に舞って、『ダイヤモンドスマイル~♪』みたいな」、藤原丈一郎さんが「ロンドンの街並み分かります?薄暗いライトとか…」と、それぞれがアイデアを出していく。
デビュー前は、ほとんどの演出をグループのプロデューサーを担っていた先輩・大倉忠義さん(関ジャニ∞)に頼っていたなにわ男子。今回は自分たちの力で作り上げることになったのだ。
西畑さんは「甘えてばっかりじゃいけないし、自分たちができることはしていこうという(思いがある)。恩返しに近い感覚なんですよね。より良いものを作って、『少しは成長できていますか?』っていうのをお見せできるような(ライブにしたい)」と、決意を語った。
一方で、「『大丈夫なのかな』って不安はあります」と、不安も吐露。その責任の重さをのちに痛感することになる。
西畑大吾にそっと寄り添う道枝駿佑の思い
6月。今回は自分たちの曲だけで構成するため、ライブで初披露となる曲も多く、新しく覚えなければいけないダンスも多い。リハーサルでメンバーは「しんどい」「足がもつれる」などと苦しい表情を見せる。
そんなリハーサルの休憩中、スタッフと会話する西畑さん。本番中のメンバーの動きやセットデザイン、映像のチェックなど、さまざまな決断をしていく。それも素早く決断をしなければ、スタッフの仕事が滞ってしまうこともあり、「むずいですよね。大人の皆さんと話しながら何かを作り上げていくって、並大抵のことじゃない。大変!もう…大変ですよ」と本音を打ち明けた。
ある日のリハーサルでは、西畑さんの隣に道枝駿佑さんがそっと寄り添う場面も。西畑さんがダンスのフォーメーションに悩んでいると、道枝さんが「逆方向で交差して…おかしいかな?」などと提案するなど、さりげなくサポートする姿がたびたび見られた。
この1年、ソロ活動が多かった道枝さんは、「この7人でやることに意味があると思っているので。この7人じゃなかったら『なにわ男子』ではないですよね」と、改めてグループへの思いを明かした。
大西流星さんもまた、グループへの大きな思いを持って活動。特に、デビュー後に担当することになったSNSでの発信は、仕事を終えて帰宅するメンバーを見送り、1人残って作業をするなど、大変なこともあるが「なにわ男子の輪が広がってる感じがうれしくて」と、喜びも感じているという。
その大西さんについて、西畑さんは「なにわ男子に対する無償の愛です。彼がやってることは」と、評した。
大西さんの活動を「無償の愛」と語った西畑さんの発言に対し、SNSには「大吾くんの言葉にめっちゃ感動」「無償の愛、泣ける」「りゅちぇ(大西さんの愛称)、無償の愛をありがとう!」と、涙するファンが多数。
また、多くの決断を迫られ悩む姿を見せた西畑さんについては、「大吾くんの責任感って…どれほどのものなんだろう」「こんなにもいろいろなことを考えてくれてたんだ」「大吾くん尊敬する!」「悩む大吾くんにみっちー(道枝さんの愛称)が寄り添う姿は愛おしすぎた」と、感激のコメントが見られた。
自身のこだわりを守りながら、ジャニーズJr.への気配りも忘れない長尾謙杜
ツアーで衣装を担当するのは、ファッション好きの長尾謙杜さん。打ち合わせを重ね、コンサート後半の山場にと用意された赤い衣装は、特にこだわって作っていた。しかし、ある問題が。関西ジャニーズJr.のLil かんさいが、コンサート中盤のジュニアコーナーで赤い衣装で登場する予定になっていたのだ。
この状況に長尾さんは「正直なことを言うと、ここ(赤い衣装)でインパクトをつけたいので…」と、スタッフに語りながら頭を抱える。
連続そして、「難しいですね。僕たちも去年の11月までジュニアだったので…いい衣装が着られたときはうれしかったですし。ジュニアの子を見に来てくれるファンの子もいるので、(なにわ男子のファンもジュニアのファンも)どっちも楽しんでいただけるようなライブになったらいいなと思っていますけど」と、後輩や後輩のファンへも思いをはせた。
ツアーの初日を6日後に控えた7月中旬。大橋さんの新型コロナウイルス陽性が判明。その日のうちに、初日となる予定だった東京公演の延期が発表された。
翌日、大橋さん以外の6人はすでに吹っ切れた様子でリハーサルに参加。藤原さんが「バタバタしておりますが、どうか皆さんもお力添えよろしくお願いします」と、スタッフに挨拶をすると、スタジオは温かい拍手で包まれた。
長尾さんの強いこだわりで作り上げられた、赤い衣装についてSNSでは「あの赤衣装、狙い通り!めっちゃ度肝抜かれた」「あの赤い衣装、好き!」「あれはマジかっこよくて鳥肌立った」などと、実際に公演を見たファンが大盛り上がり。
また、「自分たちのデビューコンサートなのに、ジュニアのことも考える姿は素敵」と、長尾さんの視野の広さを称賛する声も見られた。
次回、11月11日(金)は、予期せぬ事態のなか迫る全国ツアー。夢を乗せたステージへ向かう7人の姿を追う。