現在、シーズン中のフィギュアスケート。
フジテレビ・スポーツのHPには、フィギュアスケート班が取材した最新情報や注目選手のプロフィール情報などが掲載されているだけでなく、選手たちの“ここでしか見られない”密着動画をアップ。
この動画は「フジテレビ SPORTS」のYouTubeチャンネルでも見ることができる。
この動画では、海外での合宿やプログラム作りなど貴重な舞台裏や選手たちの素顔、今シーズンへの思いに迫っている。
5日間で覚えるSP、FSの振り付け
中京大学2年生の山本草太選手、19歳。
ケガからの復帰、復活を経て、今季は“自分超え”に挑戦していく。伸びやかに流れるスケートに加えて、4回転ジャンプ2種類と海外での振り付けとずべてにおいてレベルアップしている。
昨シーズン、国際大会チャレンジカップで優勝し、復活を果たした山本選手。
アメリカ・デトロイトで行った今シーズンの勝負のプログラム作りに密着。初めての海外振付に「すごく不安もあるんですけど、楽しんで、いっぱい、いろいろと吸収できたらと思っています」と笑顔を見せる。
デトロイト郊外の街、ノバイでの振付。ノバイスケーティングクラブで、初対面となる振付師でアイスダンス元イタリア代表のパスカーレ・カメレンゴさんとあいさつを交わす。
パスカーレさんといえば、思い浮かぶのが髙橋大輔選手とのタッグ。バンクーバーゴンの髙橋選手のフリーの振付を担当。鈴木明子さんや村上佳菜子さんらの作品も手掛けた。
今回5日間の滞在でショートとフリーの両方を作るという、ハードスケジュール。ジャンプやスピンの入れどころなどを確認し、すぐに振り付けに取りかかった。
ショートとフリーで使用する曲は山本選手が自ら選んできた。
ショートで使う「エデンの東」はYouTubeで曲を聴いている中で見つけたようで、「いいな、と純粋に思った。あまり深い理由がないかもしれないけれど、自分のスケートに合うかなと思った」と明かした。
ホテルへ戻ってすぐ復習!
振り付け自体は順調に進んでいくが、体の動かし方に多くの時間を割き、パスカーレさんから特に腕の動きに対して細かい指導を受けた。
これまで体の使い方をあまり意識してこなかったことから、ホテルに帰ってすぐに復習。練習中に撮影した動画で自分の動きを見て、改善点などを確認していった。
フリーで使う曲は「In This Shirt(イン・ディス・シャツ)」。選曲した理由を山本選手は「いままで自分がやったことのないような雰囲気の曲で、これでやってみたいと思いました。少し大人っぽい雰囲気を感じるので、しっかり滑って完成させれば絵になるのかな。もっと、そういう演技ができるように頑張らないと」と語り、気持ちを奮い立たせた。
ハードスケジュールの中で振り付けをこなしていく山本選手にパスカーレさんは「ここで練習できたことはそうたにとって非常に良かったと思います。初日の彼を思えば明らかです。全身ガチガチになっていましたね。でも今は、肩の力が抜けています。とても大事なことだし、見た目も美しくなった。彼のスケートは美しくなりました」と話した。
山本選手も「振付を覚えると言うよりは、パスカーレ先生のマネをしているような感じで、自分が動きやすい動きでやっていると前を変わらないし、そもそもそんなに上手じゃないし。上手な先生のマネをして、少しずつ動きも変わっていけたらと思っています」と語った。
今季テーマは“ティムシェル”
そんな山本選手の今シーズンのテーマを聞くと「“ティムシェル”と言ったら怒られますかね」と笑う。
“ティムシェル”とは、「エデンの東」の有名な言葉で、ソチ五輪で同曲をショートで選んだ町田樹さんはその言葉の意味を「自分の運命は自分で切り開く」と解釈したということを受け、山本選手もそれにならいたいと話した。
今シーズン、“ティムシェル”な山本選手の勇姿が見られるのか、注目していきたい!
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