民放各局がTVerなどの無料配信プラットフォームで行っている「AVOD」(広告付き動画配信)サービスは、利用が年々拡大し、番組を配信でも楽しみたい視聴者の観点からも、広告ビジネスの観点からも注目が集まっています。
2022年度上期(2022年4~9月)の配信で、フジテレビのAVODが再生数、UB(ユニークブラウザ/サイトへの訪問回数)数、総視聴時間のすべての指標で民放1位となり、フジテレビが「AVOD三冠」を獲得したといえます。
2022年度上期のフジテレビのAVOD配信は、再生数が約2億9000万再生、UB数が約2500万UB、総視聴時間が1億2600万時間。
フジテレビが年度半期で「AVOD三冠」を獲得するのは初めてのこと。四半期ごとの集計でも、第1四半期(4~6月)、第2四半期(7~9月)と2期連続での「AVOD三冠」を獲得しており、こちらもフジテレビでは初となります。
2022年度上期、フジテレビはドラマ、バラエティ、アニメから報道・情報番組、スポーツ番組までさまざまなジャンルで、タイトル別では約400番組、エピソード別では約4000本と、多くの番組をAVODで配信しました。
なかでも好調だったのは、連続ドラマの見逃し配信。2022年4月からフジテレビの水曜22時枠が新たにドラマ枠となり、ゴールデン・プライム帯のフジテレビ制作のドラマ枠は、月曜21時枠、水曜22時枠、木曜22時枠(木曜劇場)の3枠に増えました。
4月クールでは『元彼の遺言状』、『ナンバMG5』、木曜劇場『やんごとなき一族』の3作品、7月クールでは『競争の番人』、『テッパチ!』、木曜劇場『純愛ディソナンス』の3作品と、方向性の異なるドラマをラインナップしたことで、配信での視聴者層に大きな広がりが生まれました。
いずれの作品も、SNSで大きな話題を集めるなど際立った存在感を示し、配信でも多くの視聴を集めて、2022年度上期「AVOD三冠」を獲得する原動力となりました。
過去作品でも、大ヒット公開中の映画「沈黙のパレード」の劇場公開に先立ち、AVODで配信した『ガリレオ』テレビシリーズが好評。
また、9月17日(土)に放送した新作ドラマ、土曜プレミアム『ガリレオ 禁断の魔術』は、見逃し配信で約240万再生となりました。
フジテレビでは、放送と合わせて配信でも、さまざまな番組を楽しめる環境を目指し、TVer、GYAO!、FOD無料などの無料配信プラットフォームで視聴可能な「AVOD」に加え、FODプレミアムでは「SVOD」(定額制動画配信)や「TVOD」(都度課金型動画配信)も展開しています。
さらに、2022年4月からは、ゴールデン・プライム帯を中心に放送と同時に番組を視聴できる「リアルタイム配信」をTVerでスタートさせています。
10月クールのドラマ『PICU 小児集中治療室』、『親愛なる僕へ殺意をこめて』、木曜劇場『silent』も見逃し配信を実施していますが、『silent』ではフジテレビとして初めて解説放送版の配信に取り組むなど、新しい試みにも取り組んでいます。
※配信数はいずれもTVer、GYAO!、自社配信サービス(フジテレビの場合はFOD)の合計値。ビデオリサーチ調べ。
フジテレビの無料配信プラットフォーム
TVer(https://tver.jp/)
FOD(https://fod.fujitv.co.jp/)
GYAO!