落語家の三遊亭円楽さんが、9月30日に肺がんのため亡くなったと、所属事務所が発表しました。
円楽さんの訃報に接し事務所は、「8月下旬の入院以降、肺炎は軽快し、肺がんの治療を再開していた矢先のことでした。遺族、関係者一同、大変急なことで、今はまだ悲しみに向き合うこともできず、対応に追われています」と発表。
葬儀は近親者のみで行い、後日お別れの会を催す予定とのことです。
<伊集院光さんのコメント>
1984年7月に、園楽一門の三遊亭楽太郎(現:6代目三遊亭円楽)に弟子入りし、三遊亭楽大を名乗った伊集院光さんは、円楽さんの訃報に接し、下記のコメントを寄せました。
「17歳の時に、学校にも行かずふらふらしていた時分に、師匠に拾っていただき、人間にしてもらいました。その後、僕は古典落語の道を諦め、紆余曲折あったものの『お前が俺を尊敬しているうちは弟子を名乗ったらいいさ』と温かい言葉をいただき、師弟関係を続けさせていただきました。
ここ数年は、円楽伊集院光二人会を開催するなど、夢のような時間を過ごすことができました。『回復したら博多と札幌でまたやろうぜ』と約束していたのに、この文章を大人としてきちんとした定番の追悼の言葉でしめるべきなのでしょうが、まだ頭の中が整理できず、まとめることができません。
もう少し心の中で師匠と会話をしてから、いろいろ話させてください」
伊集院光
(伊集院さんは、1988年に二つ目に昇進、1990年ごろまで落語家として活動しましたが、その後、自主廃業しています)