宝塚退団後、初めて共演する真飛聖さんと華耀きらりさんが初対談しました。
『ポップUP!』(フジテレビ)内で放送中の、ひるドラ!『昼上がりのオンナたち〜ワタシの選択〜』。今年5月、6月に放送された第1弾が好評を博し、第2弾が9月9日(金)より4週連続で放送されています(毎週13時40分ころ〜)。
1話完結の全4作品で、4人の主人公がそれぞれの“分岐点”でどのような選択をするのか、視聴者がテレビのdボタンを押して選択できる、参加型ドラマとなっています。
9月23日(金)放送の第3話「本気と遊びの分岐点」は真飛さんが主演を務め、華耀さんも出演します。
ミステリー作家の佐野加奈子(真飛)は、夫の秀一(佐藤祐基)の浮気を疑っており、ある夜、秀一のスマホを見てしまいます。そこには“あい”という人物とのやり取りが残されており、加奈子は彼女の正体を予測して、浮気の証拠をとらえようとしますが――。
フジテレビュー!!は真飛さんと華耀さんにインタビュー。2人は、宝塚歌劇団花組の先輩・後輩です。退団後、初共演する感想や、お互いに聞いてみたいことを話してもらいました。
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真飛聖「あの、きらり!?」共演にうれしさ爆発
――お2人は宝塚時代、約5年半にわたり同じ舞台に出演してきましたが、今回の共演について、感想を聞かせてください。
真飛:きらりが映像の仕事もしていることを全然知らなくて。だから今回、共演すると聞いて「え、あのきらり!?うれしい!」と思いました。こうやって違う世界でも切磋琢磨しながら、自分のやりたい事に向かって突き進んでいるんだなと思うと、さらにうれしい気持ちになりました。
華耀:そう言っていただけてうれしいです!私は、ゆうさん(真飛さんの愛称)の印象が宝塚でご一緒だった時から大きくは変わっていなくて、安心しました。出演されている舞台や映像もずっと見てきましたが、今こうやってお会いしても、ゆうさんのままです。
真飛:やっぱり同じ時間を過ごした仲間は、何年経ってもかけがえのない存在なので、安心感がありますよね。私はこれまで宝塚の仲間と共演できる機会があまりなかったので、今回一緒に出演できて、すごくうれしいです。
華耀:ゆうさんのお芝居を身近で拝見して、とても勉強になりました。その役の感情を一瞬で表情に現すところなど、舞台との違いを学ばせていただきました。
真飛:コロナの感染対策で、撮影の合間はあまり話せないのですが、本当はきらりに根掘り葉掘り、いろいろ聞きたいです(笑)。
――どんなことを聞きたいですか?
真飛:今どんなことやってるの?とか…退団してから、女優業のほかにもいろいろなことにチャレンジしているとは聞いてたのですが。
華耀:そうなんです!ありがとうございます。
真飛:やっぱりすごく才能のある子なので、こうやって一緒にお芝居ができるのが、すごくうれしい。きらりはドラマ出演、何回目なの?
華耀:初めてです。
真飛:初めて!?
華耀:だから本当に勉強になっていて。むしろ、ダメ出しをいただきたいです…。
ドラマ初挑戦の華耀きらりに、真飛聖がアドバイス
――真飛さんから華耀さんへ、ドラマ撮影におけるアドバイスはありますか?
真飛:そういえばきらり、さっきの本番で、髪の毛をかき上げるタイミングが早かったよね(笑)。本当はカメラがこっちを向いてから動くけど、向く前にかき上げてた…。そういうところは舞台と全然違うから、難しいよね。
華耀:はい。間の取り方とかを教えてほしいです。集中力のキープの仕方とか…ゆうさんが“ここだけは気をつけている”という点はありますか?
真飛:舞台って360度見えているじゃない?でもテレビや映画だと、レンズにおさまっているごく一部しか見えないから、映り方は気をつけているかな。
ほかの人と立ち位置が前後でかぶらないようにするとか、カメラの位置を考えながら振り返るとか。振り返る方向を左右間違えて、監督に「こっちだよ!」って言われたこともある(苦笑)。
あとはドラマや映画だと、目をガッと開きすぎると、画面で見たときにとても怖い顔になるから控えめにしたり。歩幅とか歩き方とか声のボリュームも、全然違うかもしれない。今回の加奈子役はすごく目を見開いてるし歩幅も広いから、ちょっと説得力がないんですけど(苦笑)。
きらりは初めてドラマ撮影を経験して、どう感じた?
華耀:舞台と映像はいろいろ違うだろうというのは、念頭に置いていました。あとは、ゆうさんやほかの共演者のみなさんを見ながら、空気感を一緒にしたほうが良いだろうなと思ったり。
スタッフさんも大勢いらっしゃる中で「はい、スタート!」と言われてから、集中力をどう持っていけばいいのか、どこでスイッチを入れたらいいのか、みなさんを見て本当に勉強になりました。
真飛:舞台ってプロローグからエピローグまで順番に進むけど、ドラマは物語の途中のシーンから撮ったりするから、感情の持っていき方が難しいよね。自分自身はまだ経験していない出来事があっても、経験した後の感情で演じないといけないから、“想像の想像をする”みたいな…。
華耀:ゆうさんも、「あの時ああすればよかった」と思うことはありますか?
真飛:あるある!でも監督に「はい、オッケー!」って言われたら、もう“なかったこと”にしている。そうしないと、日々ずっと悩んじゃうから(苦笑)。
華耀:そういうことも勉強になります。ありがとうございます!
撮影:河井彩美