9月5日、ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜」製作発表が行われ、大貫勇輔さん、平原綾香さん、May’nさん、小西遼生さん、伊礼彼方さん、上川一哉さん、植原卓也さん、上田堪大さん、清水美依紗さん、三浦涼介さん、福井晶一さん、永井大さん、演出を手掛ける石丸さち子さんが出席しました。

上段左から)上田堪大、清水美依紗、三浦涼介、伊礼彼方、上川一哉、植原卓也
下段左から)石丸さち子、永井大、May’n、大貫勇輔、平原綾香、小西遼生、福井晶一

本作は、全世界累計発行部数1億部超えの伝説的コミック「北斗の拳」を原作とするミュージカル作品。

製作発表では、劇中歌の中から12曲をメドレーで披露しました。

前作に引き続き、主演を務める大貫さんは「1年たたずに再演ができることを嬉しく思っています」と挨拶。

「たくさんの方に支えられて、今があると思っていますので、全力で挑みたいと思います」と意気込みを語りました。

また、稽古を通して「初演から続投の人もいて、また新しいキャストも入って、新しい演出も加わり、(前作より)バージョンアップした作品が着々と出来上がっているなという実感が募っております」とコメント。

「ケンシロウのセリフで、最初の方に『地獄のようなこの時代に、一体何ができるんだ』っていうんです。その言葉が自分の中に突き刺さっていて、この時代にこの作品をやる責任をしっかりとまっとうしなければいけないと日々思って精進しています」と話しました。

平原さんは「この作品にまた出演できることが嬉しくて、皆さんからパワーをいただいて、一生懸命お稽古させていただいています」とコメント。

また、「この作品と出会うまで『北斗の拳』の内容まで深く知ることがなかった」といい「こんなにいい作品で、泣ける作品なんだということをミュージカルを通して知ることができました」と笑顔。

平原さんが「できればケンシロウがやりたかったぐらい」と漏らすと、大貫さんは「Wキャストで?」と乗り気に。

「ケンシロウは何かに打ち勝って、成長していく役なので、それが羨ましかったです」と説明しました。

続けて、平原さんが「一番(ケンシロウを)やりたいのは、May’nさんかな」というと、May’nさんも「いつでも鍛えてますので」とにっこり。

そんなMay’nさんは、今作からラオウ役として作品に加わる永井さんについて「普段は柔らかくて爽やか永井さんが、目を合わせた瞬間に素で後退りしてしまうくらい迫力がすごくて。衣装をまとって舞台上で対峙するときが楽しみだなとワクワクしています」とコメント。

永井さんは「ミュージカルは初めてなので、歌には不安があった」と話すと「座長である大貫さんが引っ張ってくれて、本当に頼りがいがある方だと改めて思いました」と明かしました。

あらすじ

二千年の歴史を誇る北斗神拳の修行に励んでいたケンシロウ(大貫勇輔)、トキ(小西遼生)、ラオウ(福井晶一/永井 大)の三兄弟。

南斗の里から来たユリア(平原綾香/May’n)、そのお付きのトウ(AKANE LIV)とともに成長していく三兄弟の中から師父リュウケン(宮川 浩)は末弟のケンシロウを次の伝承者に選んだ。

折しも世界を覆う核戦争によって文明社会は崩壊し、人々は弱肉強食の時代を生きることとなった。ケンシロウはユリアとの愛を育み共に荒廃した世界を生きていこうとした日、南斗のシン(植原卓也/上田堪大)にユリアを強奪され、胸に七つの傷を刻まれる。

絶望の中放浪の旅に出たケンシロウは、たどり着いた村で出会った二人の孤児バット(渡邉 蒼)、リン(山﨑玲奈/桑原愛佳)と共に旅を続ける。

一方ラオウは世紀末覇者・拳王を名乗り、世界を恐怖で支配しようとしていた。ケンシロウは女戦士マミヤ(清水美依紗)が治める村の用心棒レイ(三浦涼介)と共にラオウによって牢獄カサンドラに囚われたトキを救出するが、その後ユリアが失意の中でシンの居城から身を投げたことをラオウから知らされる。

ケンシロウはラオウとの闘いの末に壮絶な最期を遂げたジュウザ(伊礼彼方/上川一哉)をはじめとする愛すべき仲間や強敵(とも)たちの哀しみを胸に、世界に光を取り戻すべく救世主として立ち上がるのだった。