1月27日(月)、ビートたけしが若かりし頃に修業を積んだ東京・浅草にある“東洋館”で若手芸人のグランプリを決める「ビートたけし杯 お笑い日本一」を開催。予選を勝ち抜いた若手芸人8組へ、“たけし節”さく裂の名言を贈った。

たけしはオープニングから、「この寄席が終わっても、ちゃんと(会場に)残って、寄席にお金が落ちてないか(探していた)」と告白。続けて、「俺なんか、フランス座(現・東洋館)にいた時は、朝早く、夜は遅くまで席の間に手を突っ込んで(お金がないか探していた)」と、付け加え爆笑を誘った。

そして、8組が漫才やコントを披露し、いよいよ結果発表。しかし、たけしは「優勝者なし、準優勝もなし。来年に頑張ってほしい」と、厳しいコメント。その理由には、たけしの芸人としてのアツい想いが。

「(お客さんの中には)若い人も、おじいちゃんも、おばあちゃんも、サラリーマンもいるわけで。その様子を見て、どのネタでいこうかなということ(ネタの選択)をある程度やってきた人はやるんだけど、みんなこの日のための(練習してきた)ネタをお客さん関係なく、自分たちで合わせてきちゃったんで…。お客さんを全然意識していないような状態が最後まで続いたので、無理やり優勝、準優勝を決めるというのはおかしいだろうと。だから、なしにしちゃったということ」

用意してきたネタだけでなく、お客さんを見て臨機応変に対応することが大事だと提言した。