忌野清志郎さんに“よく似ている人物”ZERRY(ゼリー)さんが率いる、4人組の覆面バンド、ザ・タイマーズが35年前に起こした出来事を紐解きながら、彼らを浮き彫りにするドキュメンタリー『拝啓!ザ・タイマーズ〜あれから35年〜』が放送・配信されます。

稀代のトリックスター、忌野清志郎さんによく似ているZERRYさんが率いる4人組の覆面バンド、ザ・タイマーズ。

photo by 杉山芳明

1989年、「ロックとブルースと演歌とジャリタレポップスのユーゴー」をコンセプトに、土木作業服にヘルメットにマスクという出立ちで突如ミュージックシーンに出現。

数々のライブイベントや学園祭にゲリラ的に出没し、世の中を風刺し、社会で正に「今」起こっている事件に関することや権威やタブーに挑む歌詞でオーディエンスをアジテイトし、熱狂させました。

1989年10月13日、フジテレビで放送された『ヒットスタジオR&N』でパフォーマンス中に固有のラジオ局の局名や放送禁止ワードを連呼した出来事は、当時、大問題となりました。

その際どい歌詞やパフォーマンスとは裏腹に、モンキーズの『デイドリーム』を日本語カバーしたデビューシングル「デイ・ドリーム・ビリーバー」(1989年)は、CMソングにも起用され大ヒット。

一体なぜ、ザ・タイマーズは、あのような騒ぎを起こしたのでしょうか。彼らは、何に駆り立てられていたのか。ザ・タイマーズとは、一体何だったのか。

彼らを慕うアーティストやタレントの思いに加え、多くの関係者やスタッフの証言をもとに、35年を経た今、ザ・タイマーズを浮き彫りにします。

番組では、『ヒットスタジオR&N』放送のちょうど1ヵ月後、1989年11月13日に、暴徒化した観客で騒然となった横浜国立大学での伝説のライブと、その3日前の1989年11月10日に 横浜市立大学で行われたライブを放送初公開。

『拝啓!ザ・タイマーズ〜あれから35年〜』は、11月16日(土)21時より、フジテレビNEXTで放送されます。